スリープのレビュー・感想・評価
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イ・ソンギュン喪失の痛みはいまだに癒えない
韓国の俳優イ・ソンギュンが、昨年12月に急逝した衝撃による痛みはいまだに癒えません。韓国はもちろんのこと、世界の映画界にとっても貴重な才能ある俳優の喪失は大きな痛手となりました。
本作は、ホン・サンス監督「教授とわたし、そして映画」(2010)でも共演しているソンギュンとチョン・ユミの主演で、睡眠時間に得体の知れない恐怖に脅かされる夫婦を描いたコンフュージョン・スリラーです。
長編デビューしたユ・ジェソン監督の脚本と演出、ソンギュンとユミのケミストリーが、スリラーとコメディの境界線で絶妙にバランスをとっており、ユニークな恐ろしさが迫ってきます。ソンギュンは優しい夫の豹変を演じ分け、その深い演技力を改めて証明。年齢と作品を重ねるごとに魅力が増し、まさにこれから世界での活躍が期待されていたイ・ソンギュンという俳優をその目に焼きつけてください。
【”誰かが入ってきた・・。そして鬼神の正体とは・・。”今作は、韓国の名優故イ・ソンギュンとチョン・ユミが夫婦を共演する、睡眠サスペンススリラーである。】
■出産を控えた夫婦のオ・ヒョンス(イ・ソンギュン)とスジン(チョン・ユミ)。
ある夜、隣で眠る夫・ヒョンスがムクリと起き上がって「誰か入ってきた」と呟く。
翌朝、下階の住人である”引っ越しして来た”女からの騒音の苦情も全く覚えがない。以来、ヒョンスは眠るたびに、顔を傷が出来る程かきむしったり、夜中に冷蔵庫の生肉を食べるようになるのである。
◆感想<Catuion!内容に触れています。ネタバレです。マア、観ていれば分かる人も多いと思いますが・・。>
・可なり怖い作品である。故イ・ソンギュンとチョン・ユミが夫婦を演じている事もあるだろうが・・。
個人的には、オ・ヒョンスを演じた故イ・ソンギュンよりも、子を守ろうと必死なスジンを演じたチョン・ユミの鬼気迫る演技の方が怖かったかな。
・ご存じの通り、韓国は儒教の国であるので、年上の人を敬う文化があるが、今作はそれを逆手に取った気がするのである。
・階下に住んでいたそれまでオ・ヒョンスとスジンの営みに興味があり、且つ二人の愛犬ポメラニアンを嫌っていた老人が亡くなり、いたその部屋に娘と孫が越してくる。ここまで観れば、オ・ヒョンスに憑りついたのが何であるかは、わかるであろう。
・それにしても、死んだ老人を夫の中から追い出すために、娘と孫を誘拐してドリルで死んだ老人を脅すスジンの姿の方が怖かったなあ。
<今作は、韓国の名優故イ・ソンギュンとチョン・ユミが夫婦を共演する、睡眠サスペンススリラーなのである。>
恐怖映画の革命!!!
物語というものはなるべく早い段階で今後の進む方向性を開示して、追体験する側の期待、希望、予測をどこまで凌駕して裏切れるかで、その作品の完成度が評価されると言うのがドラマツルギーの定石である。がしかしこの作品は、何種類のも対立軸を交互に行き来させることで、反発するN 極とS極を螺旋上に配置しその斥力の回転だけで物語を進めると言う極めて高度な構成となっている。俳優と一般人、上階と下階、医学と超常現象、主観と客観、事実と妄想、身内と他人、医者と巫女・・・いずれも二つの相対立する力を推進力に物語が進むが、その二つの反発する力を鎮める唯一の力が共に引き合う夫婦愛。このエレメントから物語を考察すると見るものらは終始反発する二極を相互に行き来させられて、最後の最後まで恐怖というコンセプトに内在するサスペンスとホラーという要素の狭間で、どちらに転んでも恐怖に変わりないと言う「恐怖」の概念の本質を弄り倒す、一歩間違えば緊張のあまりギャグにもなりかねないギリギリの緊張感で終始観客を引きずり回す。これがたまらない新しい感覚で快感なのだ。サスペンスとして見てみる事が可能であり、ホラーとして見てみる事も可能なこの作品、終始最後の最後まで超常的なものが現れる事なく進むだけに、両方の可能性の恐怖に引きずられその緊張感、見えぬものを最後の最後まで見せない演出によって一歩間違えばギャグやコメディにまで持って行けそうなポテンシャルを内包しつつ、一旦の幕切れとなるが、それが真のハッピーエンドなのか実はその後に最悪な続きが展開するのか、そこですらどっちにでも解釈が分かれてしまうと言う複雑さ。デ・パーマは🎦キャリーでこの緊張感のママ一旦は物語を終わらせながらその緊張感に耐えられずエンドロール・アフターでもうひとサービスを展開し称賛を浴びたが、この監督それすら封印したために、子の複雑さに付いて来れなった観客からは思わぬ低評価を喰らう事になってはいるものの、この作品そこを封印した初めての斬新映画と言えよう。メチャクチャ次回作が待ち遠しい。
最高の演技
巫女さんとか除霊とかって最近の映画では詐欺師扱いするほうが多いんだから、シリアスに受け止めるようになった妻スジンの変貌が面白い第3章。さすがに犬を殺された恨みは絶大なものだったのだろう。
私的なことですが、睡眠障害には悩まされていた。強い薬を飲んだため悪夢を見た経験もあります。そんなことから、もしかしたら妻のほうが異常だったというオチを想像していたので、終盤は色々考えさせられるものがあった。
ラスト。鬼神になりかけている爺さんが出て行ったと夫ヒョンスに言わせるのだが、実際に霊が出て行ったのか、それとも妻スジンを安心させるために最高の演技だったのかはわからない。御札を部屋中に貼りまくってる異様な光景にはゾッとさせられたが、その他は面白くない。死んだ爺さんの娘をドリルで殺そうとする脅迫までして悪霊が立ち去る?
個人的見解として、ヒョンスの最大級の演技によっと人殺しになりかねない妻を落ち着かせたんだと思う。目に見えないものを信じるかどうかは人それぞれ。傷害罪で起訴は免れないと思うし、もう一度入院することで罪にはならない気もする。実は愛犬もスジン本人が殺したんだと思ってます。
出るぞ 出るぞ〜 アレ?
霊が形として1度も出てこないホラー映画って初めてかも
除霊をする巫女は出て来たけどね
霊の娘を殺すと脅せば、悪霊が諦めて出ていくなんて斬新過ぎる
その代わりに鬼のように変身した?妻が登場‼️
どんどん殺気だっていき、もしかしてこっち(妻)に乗り移ったのかとさえ思った程
ところで……
夫が気がつかない間に背中に呪文を彫るなんて!
TATTOOを彫った人から聞いたところによると、激痛を伴うはずだし何日もかけて彫るらしいんだけどなぁ
そして、あの御札はいつ部屋中に貼り詰めた設定? 巫女を呼んで1回目の除霊をした時かな? 微妙
そうそう、わざわざ除霊の写真を巨大スクリーンに映し出す必要もないし、警備員と子供が突然おとなしくなった理由も知りたかったし
更にドリルでこめかみに穴を開け、血が出始めた娘のことはスルーして寝るんかぁい
「みんなイカれてる」との爺さんのセリフは納得いかないよ
イカれてたのは爺さんの霊1人じゃん
他の人は貴方によってイカれた行動をとっただけや〜ん
ま、お勧めというよりは、見てもいいんじゃない?っていう感じです
おかしいのは夫か妻か
ドキドキしたし、結末も良かった
俳優の夫ヒョンスと妊婦の妻スジン夫婦はもうすぐ生まれてくる我が子の事を考え、幸せな結婚生活を送っていた。ある夜、スジンの隣で眠っていたヒョンスが突然起き上がり、誰か入ってきた、と言って、それからすぐ寝た。翌朝、下の階の住人から、騒音が1週間続いていると苦情を言われた。しかし、ヒョンスもスジンも身に覚えがない。その夜からヒョンスは寝てる間に頬を掻きむしり血を流して酷い顔になり配役を降板させられたり、生肉や生魚をそのまま食べたり、窓から飛び降りようとしたりと、異常行動をするようになった。夫婦は睡眠クリニックを受診してみるが効果無く、スジンの母は巫女を呼んできて除霊してもらい・・・ヒョンスの奇行は治るのか、という話。
エイリアン ロムルスの後に本作を鑑賞したから、妊婦の周りで異常な行動をする人が居たら、生まれてくる子が変な事になってるんじゃないかと、ドキドキした。
飼ってた愛犬は冷蔵庫の冷凍室に入れられて殺された、という事だよね?
夫の異常行動の原因が、ちゃんとわかる結末は良かった。
妻スジン役のチョン・ユミは素敵だったし、夫ヒョンス役のイ・ソンギュンも良かったのに、昨年末自死をされたようで、もう彼をスクリーンで観れない。ご冥福をお祈りします。
ハマタはどうだい?
狂っているのは私かあなたか
主人公が狂ってしまったと思ったら、正常なのは主人公だけだった。
おじいさんの粘着理由が主人公をモノにしたいという捻りが効いてなかった。
なんか酷いことが起こる映画って、酷いことを起こす動機の設定あ難しいね。
横溝正史はその点すごかったな。
この手の映画は《哭声 コクソン》あるから、それでいいかなっていう気もすんの。
でもちゃんと作ってあって観てて面白かったよ。
ホラーだが上質のエンタメ
マンガの編集者である友人が、早い段階でどんな話なのかを提示することは大事だと言っていたことがある。たしかにどんな話なのかわからないままだと戸惑うことがある。でも本作はどんな話なのか曖昧にしたまま話が進んでいく。
夢遊病、睡眠障害、心霊現象。夫がとる謎の行動の原因は何?というのがメインテーマ。でも、クライマックスまで真相は明らかにしない。ホラーのようでいてサスペンス。心理的に追いつめられていく2人の姿がとても怖い。でもなぜか少し笑えてしまう。
真相はある意味とても気持ち悪いもの(で多少強引)ではあったが、ここにたどり着くまでのプロセスをきっちりエンタメとして見せる手腕がなかなかすごい。ジャンルなんて関係ない。どんな話なのかわからないままでも十分見ごたえのある物語になるってことだ。ホラーは好きではないが、とても面白かった。
そして俳優陣のことも触れないといけない。イ・ソンギュンの演技が見られるのは貴重。亡くなってしまったことが本当に悔やまれる。でも本作はやはりチョン・ユミに尽きる。穏やかなとき、激高しているとき、すねているとき、目が血走った表情、女性の芯の強さを見事に演じていた。「魅力的だからさ」のセリフに激しく共感してしまった(あんな執念を抱くことはできないけど)。
イッヌ
作品始まってすぐに謎の現象のスタート。
さすが韓国映画だぜ!!
本作品は3章構成になっている。
効率的でとても良くできてるなと。
それによってこちらの考える隙を作らず、いらない場所が削ぎ落とされる。
俳優の夫、妊婦である妻。
2人の掲げるスローガンは「2人ならどんな困難も乗り越えられる」
どんだけラブラブ夫婦よ。
ぐぅぐぅといびきから始まる。
1章では夫の様子がおかしくなり、それが加速する一方。
2人で病院に行き、レム睡眠中に起こることで自身でつける掻き傷、徘徊、悪食、自殺未遂が証明できるとの診断。
協力して窓を塞ぎ、錠をつける。
一方で妻の母は謎の巫女を紹介し、男の幽霊がついていると。その霊が妻に執着しているのが原因だと。
それは眠っている状態から入ってくる。
その巫女が非常に胡散臭い。本当に。
しかし、妻のモトカレ候補には死んだ人はいない。
霊の存在は半信半疑信。
2章でおかしくなるのは妻。
出産したばかりの赤子を抱いてバスタブの中にうずくまる。ドアを蹴る夫。彼女はだんだんと眠らなくなる。だって夫は狂気の夢遊病だし。
産後まもない赤子を必死に守る為、夫に対して懐疑的に。
赤子を失う最悪な妄想を何度も抱き血走っていく瞳。
病院に行き、夫に強めの薬を所望するが出されない。彼女はつぶやく「ヤブ医者」
ここで2人でなら…という言葉が意味をなさなくなる。
そういえば、階下に新しく引っ越してきました〜っておばさんいましたね。彼女は1週間ほど上がドンドンとうるさいと控えめに苦情をもらす。
そこで気づく。
前階下のお爺さんもうるさいと苦情を出していた事を。
そして、ねちこいじいさんだった事を。
階下に行き、話を聞くと前住人は彼女の祖父。
彼は亡くなっていた。執着していたのはじいさんだった。
え?そうなの?!
3章でついに壊れる。
夫は強めの薬を処方され、疲れた顔をしながらも完治を理解し安心する。
一方で妻は完全にシャーマンの力を信じ、じいさんに憑依されている夫にじいさんが時間内に成仏できなければ悪神となるために一刻も早く夫の中の霊を出そうとする。「自分は完治した」と説得。信じない妻。
スクリーンに悪神の情報が映る。そこに影を落としながら口論を続ける2人。
まさに「科学」vs「心霊」
ついに妻は攫っておいた階下のじいさんの娘を手にかけようとする。
自分の子供に傷をつけるならお前の娘も孫も殺す!!
迫るタイムリミット。
さすがに妻に殺人はさせられない。
さすがに自分の娘、孫を殺されられない。
それでは「出ていく」とつぶやく夫の身体。
それはどちらの言葉なのか。
夫の職業は俳優である。
そして聞こえるぐぅぐぅといういびきで幕引き。
「科学」と「心霊」側で出てきた人物2人がとてつもなく胡散臭い。医者の顔も診断も怪しいし、巫女の言動も怪しい。
夫婦である2人はそれぞれ違う人物、違う道を信じた。
しかし共に乗り越えた困難。
どちらかが正しいのかわからないエンドを迎える。
「科学」vs「心霊」ネタはたくさんあるけど、最後の最後までラブい夫婦2人を納得させず争わせた結果がこれならばと私はとても楽しく観れた。
イッヌが辛い目に遭います。
しかも超愛くるしいポメラニアン。
屈強なイッヌではなく、か弱い小型犬を2段締めでやってしまうのはさすが韓国クオリティだと思うけど、やはり心臓に悪いのでワンコ強火の方々は観ない事をオススメする。
パワーポイント(ʘᗩʘ’)
見せない巧さ。見えない怖さ。
観ている側がスリープしてしまう映画でした
書版で寝た。
ストーリーが面白くない。
嫁が宗教にハマる怖さなのか、嫁の頭がおかしくなった怖さなのかが分からないし、いずれの場合も面白くない。
それならあの部屋に何かが住み着いているとか
旦那の夢遊病がエスカレートして殺人鬼になるとか
夢遊病の最中だけ強くなった旦那が泥棒をやっっつけるとか
夢遊病の旦那VS鬼嫁のどちらが生き残るサバイバルゲーム
このほうが面白いのでは?
役者って設定だから…
ホラーとサスペンスの狭間というのがユニーク
いつも2人で
何がしたかった?下階の亡くなったお爺さん
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