ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
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恋愛なしの青春映画が好ましい
原作は好きで読んでいて、
特にこの映画になっているお受験パートが好きなのですが、
実写ってどうかなって思ってたけど、
大変よかったです。
青臭い青春のうにゃうにゃは、
おばさんにも素直に響きました。
何者でもなくて、何かになりたくて、
どこに向かえばいいのか分からなくて、
自分が息ができるところを見つけたような、
でも進むのが怖くて、怖くて。
こんな経験、私にもある。
私は諦めた側ですが。
というか、挫折した側かな。
そして、現在進行形。笑
芸術は、才能か、努力か、戦略か。
原作では、もう少し葛藤があったかなとも思うけど、
うまーくまとめてエンタメに仕上げてて、
私は好感持てました。
ピュアに心震えました。
細かいけど個人的に面白かったのは、
絵では食えないという問いに対して、原作では、
美術部顧問は、今は美大を出ると普通の大学より就職率はいいですという、功利的な答えを言うのですが
(実際のところは知りません)、
映画では、それでも絵を描くことには意味がある的な
ロマンティックな回答をしていましたね。
ま、その方が映画の盛り上がり的にはいいのかな。
自分を表現する大切さがわかる映画
ちょっと話できすぎじゃない?…と、つぶやきつつ目頭がじーん 刺さったー!
ストーリーにリアリティを感じることができたのは、眞栄田郷敦の好演があったからこそ!
なんせ、目がいい!
シーンシーンで、目が言葉以上に訴えてくる
自分は何者なのか、どこへ向かっているのか…
焦燥感、そして、
がむしゃらに突っ走ってみる情熱
…そんな、カンカンに熱くなっている若い魂を
清々しく表現できていた
「好き!をがんばれる人は最強なんです」
…この佐伯先生の言葉、響くー
人間が生きていくうえでの、
まさに原動力だよね
佐伯先生の薬師丸ひろ子、大葉先生の江口のり子
めちゃくちゃハマってて、驚いた!
まるで原作からそのまま出できたみたい
予想していたよりずっと
熱さとさわやかさが伝わるいい作品だった
あー、高校生だった頃のこと思い出すなぁ…!
人生をぼんやり生きている人に向けて何か見つけて取り組みたくなるような、背中を押してくれる作品でした。
「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばさによる人気漫画を実写映画化し、空虚な毎日を送っていた男子高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界に全てを賭けて挑む姿を描いた青春ドラマ。好きなことに真剣に向き合う主人公の挑戦に、胸が熱くなることでしょう。
●ストーリー
高校生の矢口八虎(貝栄田郷敦)は、友人たちと徹夜で酒を飲みながら騒ぎ、タバコも嗜む遊び人である一方で、成績はトップクラスという器量の良い優等生でもありました。金髪で軟骨にピアスも空けている不良ながら、クラスの陰キャラとも分け隔てなく接する愛嬌のある人気者です。
反面何をやっても達成感を得られず、空虚な毎日を過ごしていたのです。大学受験と関係のない選択授業はサボるために美術を選択していました。苦手な美術の授業で「私の好きな風景」という課題を出された彼は、悩んだ末に、徹夜で遊んだ朝の渋谷で見て感動した「明け方の青い渋谷」を描いてみます。絵を描いてみて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を抱くようになります。そしてある日美術室で見た一枚の絵に惹かれ、美術部に入部。次第に絵を描くことにのめり込んでいき、真剣に国内最難関の東京芸術大学の受験を目指し始めるのでした。
●美大受験解説
八虎が受験に挑もうとする東京藝術大学の絵画科は、日本一受験倍率が高い学科と言われている。現役生の倍率は約200倍で、受かるのは毎年5人ほどで、三浪、四浪は当たり前。十浪して目指す人もいるといいます。劇中では「ある意味、東京大学よりも受かるのが難しい大学と言えるかもしれない」と表現されるほどの超難関なのです。家の経済状況を考えると、私立大受験は厳しい八虎…。志望校を藝大に絞って、七転八倒のチャレンジが始まるのです。
●解説
人気漫画の実写映画化。受験の620日前から日付を刻み始め、八虎がゼロから油絵の技術と、対象を捉える感覚を磨いていくさまを刻々と追っていく。美術部の先輩と出会い、美大予備校でライバルと切磋琢磨し、絵画の奥深さと魅力にのめり込んで課題を乗り越えていく展開です。その熱意をテンポ良く見せるし、八虎の絵の良さも分かりやすく示して画面は弾むのです。
しかし、2時間で約2年を詰め込んだだけに枝葉はばっさり。憧れの先輩も予備校のライバルも、書き割りのように存在感が希薄。また親から女装を否定されて、一度は死のうとまでした八虎と同級生のユカちゃん(高橋文哉)のその後もはっきり描かれていません。これでは原作ファンには不満かもしれませんね。
そもそも「絵を描きたい」という目標は、東京芸大に行かないと実現できないのか?と疑問もチラリ。(私立の芸大は授業料が高額というのも分かりますが。)芸術とは、才能とはと真理を問うより、東京芸大という目標に向かって一直線の、ノウハウもの風なのが現代的。努力と汗の「スポ根」乗りで楽しめることでしょう。
●感想
好きなことなら、どんな苦労も厭わないという八虎の姿勢には、感じ入りました。演じている貝栄田郷敦も、絵を描いているときは目がキラキラと輝き、八虎の情熱や直向きさを感じさせてくれました。自身のイメチェンにもなる挑戦的な演技だったと思います。
また女装のユカちゃんを演じた高橋文哉は、ホントに可愛い女の子に成りきったいたのです。自殺しようと海に飛び込んで、八虎に助けられたあとふたりで民宿に泊まるシーンでは、なんと二人とも裸になって、お互いの自画像を描くシーンがありました。その時のユカちゃんには、男を超えた色気を感じさせてくれたのです。
とにかく登場時の八虎同様に、具体的目標が見つからず、人生をぼんやり生きている人に向けて何か見つけて取り組みたくなるような、背中を押してくれる作品でした。
熱い
原作もTVアニメ版も未見での映画鑑賞。
なかなか熱い、よく出来た作品。
「好きなことをする努力家は最強」
原作由来だろうけど、薬師丸ひろ子さんに言われたら、説得力1000%です。
尺の関係で主人公だけにフォーカスし、サブキャラ達のエピソードはきっと割愛されているのだろうが、そこが気になる人は原作かアニメで、となればいいんじゃないかと。
(ユカちゃん=龍二の「×」の意味が、映画だと単に自暴自棄に見えたけど、たぶんあれ「芸大日本画科じゃないと気づいた」ではないのか?という疑問も起きたけども)
欠点らしい欠点のないバランスよい作りでしたが、唯一の難は登場する高校生たちが全員20代にしか見えないってことでした。
受験する連中、みんな浪人生と思ってしまった。
眞栄田郷敦くんの目が良かった
漫画原作の実写としては悪くない
アニメを観ていてストーリーは知っているので、当然ながら合否などのドキドキはない。
1クール分、漫画では6巻分を2時間弱でやるので、登場人物それぞれの細かい背景が端折られているのは仕方ない。
キャラのビジュアル的にはみんな上手く寄せてるとは思う。
高橋文哉くんは美形だけどフェミニンではないから、男過ぎず女過ぎずで良かったと思うし、今や全邦画に出てるんじゃないかな江口のりこさんもいい感じ。
そしてテアトルシネマ系の劇場でSCRE:ENのCMでよく観てた中島セナさん、今は新しいCMに変わったからお久しぶり。縁もゆかりもないけれど、大人になった親戚の子を見るような気分。
漫画原作の実写化は悲惨なことになることもあるけど、要らないオリジナルキャラや謎の恋愛設定がつけられることなく、肝心の美術、試験部分はしっかり描いていたから良かったと思う。
芸大
明日へ、未来へ、何かを自分でしか刻めない色を描きたい人々に超お薦めです
『YOASOBI』さんの『群青』に今さら刺さって偶然に毎日聞いていた最近。その名曲はこの物語にインスパイアされて誕生したという。
『お前なんて器用で人に合わせるのが巧いだけ、努力と戦略だけだろ!』『あなたが青く見えるならりんごもウサギも青くていいんだよ』
『好きなことをする努力家は、最強なんです』
『1位の画じゃない、最高の画を目指しなさい!』
『天才にはなれない、だったら天才と見分けがつかなくなるまでやるしかない』
『悔しいと思うならまだ戦えるね』
書ききれない程の名言炸裂。『群青』で最も響く言葉『全てを賭けて描く自分にしか出せない色で』も含めて
明日へ、未来へ、何かを自分でしか刻めない色を描きたい人々に超お薦めです。
"今年の最高傑作" これは見るべき‼️""好きなことををする人は最強なんです‼︎""
本作品はブルーピリオドの原作を実写化した物で、私の正直の感想をレビュー致します。
ズバリ、私が最近見た作品の中で本作品はダントツに素晴らしい作品でした‼️
一つの映画としての完成度はかなり高いと思います。ですが
正直、アニメや原作を見てる方からしたらカットしている部分がかなり多いです。原作を知っている方から見たらより感動的になりますが、原作を知らないで初めて本作品を見る方にはキャラクターや内容が少し薄いと思います。原作を知っている方はわかります通りブルーピリオドは人間的感情や視点などが他のアニメや漫画と違って人間性が深く描かれている作品です。
なので一つの映画で2時間弱だと出演している主人公とキャラクターとの関係はやや薄いのがわかります。ここまで書いたら評価は4にしていましたが、本作品(映画)のキャッチ所は
"努力"
努力する人間は最強だということだと思います。確かにキャラクターとの関係は薄いですが、この映画では東京藝術大学を約2年で目指す物語です。アニメとは別の視点で見たら完成度が高すぎるです。2時間っていう長さで2年間の矢口(主人公)が東京藝術大学までの道のりを描いたのは凄いことです。最終的に私はあと1評価をあげた理由としましては魂が動いたからです。
深い理由はないですが、この作品を見たら人生が変わる可能性がただある。いろんな映画を見てみましたが、日本での映画は過去最高傑作だと思います。音楽や映像やキャストは全て完璧でした。ぜひレビューを見た方は劇場で見て欲しいです。
映画では時間が足りない
原作をいつか読みたいと思いながら読めずで、映画になったので観に行...
原作をいつか読みたいと思いながら読めずで、映画になったので観に行きました。漫画の表紙(外見)からもっとツンケンした感じの主人公かと思っていたのですが、なかなかどうして熱くて、優しくて、感受性高い人柄に好感。作品も軽い感じかと思いきや結構重たいところはしっかり重たい。一方で原作では描かれていたであろう、夜間生の仲間たちそれぞれの葛藤にもっと尺が取れたなら、合格発表時の感情移入も増したのにとも思います。まあ、2時間枠では難しいですね。原作のポイントとなるエッセンスと最低限の人物表現、人間関係は満たしての作品になっているのではと思います。これ観て、やはり原作を読みたくなりました。
作品内に出てくる道具やモチーフに向かう学生の目線の動き、筆使い、講評会風景に懐かしさを感じながらも驚くのは、昔も今も芸大・美大受験の勉強も試験もあまり変わっていないということ。つまりは劇中でも語られた「本質」の有無を見極める方法として、時代が変わろうと揺らぐことのない完成形ということなのでしょうか。そのような観点で、かつて受験経験のある方が見ればなおさら共感することも多いでしょうし、経験の無い方でも、東大と慶応&早稲田の差以上に私立美大と距離を置く(リスペクトする演出はありましたが)孤高性、二次試験からの天才同士の競い合い、運次第の受験課題、加えて親の不理解、多浪前提など、一般大学入試とは異なるこの世界を知って楽しめるのではと思います。
刺さる言葉、名言集、人生のバイブル
映画を見るまでは若干不安な点がありました。
それは、原作コミックやアニメだと感情移入した読者が絵の部分は補完するが、実写化だと油画がそのまま油画として出てくるので、そこで冷めてしまうのではないか?と。
そんな不安も軽く払拭するほど、よい映画でした。
きっかけから受験まで、家族や友人、美大を目指す仲間との出会いや数々のエピソードを、上手に取捨選択し一本の映画に綺麗におさめた脚本や映像もさることながら
演技がとにかく素晴らしかった。
正直、眞栄田郷敦を舐めてました、すみません。
セリフが少ないだけに、余計に表情や息遣い、間をつくる演技が重要になるわけですが、
目線、息遣い、間・・どれも凄すぎて、八虎の心情がすごく伝わるし
魅入ってしまう。
コミックやアニメよりも場の空気感・・熱量を感じました。
そして、ブルーピリオドといえば数々の名言
何かに打ち込む側、導く側、見守る側すべての方に留めておいてほしい名言の数々・・・
「好きなことをする努力家はね 最強なんですよ!」
「あなたが青く見えるならりんごもうさぎの体も青くていいんだよ」
「悔しいと思えるなら まだ戦えるね」
「この数ヶ月 君たちは自分の弱さと強さに向き合った そして描き続けた それは結果ではなく必ず君たちの財産になるわ」
などなど、映画に登場する名言はほんの一部だけど
感情、熱意が乗っかって、ほんと言霊の力を感じます。
そりゃ確かにね、八虎だって色々器用にこなすタイプだったから元々の才能があったんでしょ・・な見方もあるでしょうよ。
でも、好きなことがあるということは強いし、努力し貫くことはもっと強い
努力の部分を見ずに「才能」で一括りにするのは違うし、教える側は特に努力の部分を見てあげなければならない。
何かをやり始めるのに早いも遅いもない
いくつになっても、何かに打ち込んでいる時は
青春です。
あとやっぱり、ブルーピリオドは教職につく方や親御さんたちにこそ観て欲しいし
佐伯先生や大葉先生みたいな先生がもっと増えるといいな、と思います。
満点じゃないのは、名言をもっともっと聞きたかったし、ユカちゃんのエピソードとかいっぱいあるから。
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