「熱中時代」ブルーピリオド ☆空を歩くヒト☆さんの映画レビュー(感想・評価)
熱中時代
高校生の頃、美術部だった。油絵が主だったが、美大受験などという目標はなくて、絵を描くより部活の友達と遊ぶのが楽しかった。
それでも年に一度の文化祭では、当時ブームだった冨田勲さんのシンセサイザー曲をBGMに部室に摩訶不思議な世界をマジになって作り上げた。あの体験は自分のその後の人生にかなり影響を与えた、はず、である。
自分語りはこの辺にして。
原作は少しだけ読んでから映画鑑賞。
主役の眞栄田郷敦君は、大河ドラマ『どうする家康』での武田勝頼の演技が印象的だったがここではまた違う役どころ。少し地味ながら、目標を得て悩みながら頑張る八虎を好演していたと思う。
でもでも!!なんといっても私の推しは『ユカちゃん』!!
でっかいキャンバスを背負ってジャンプして現れるシーンに息をのんだ⋯が⋯それよりも『きゃぁぁぁぁ(はーと)』ってなったのが、海のシーンの後突然ハダカになった時の⋯脚!!!!!!
なんと、女子かと思う程の美しさ。これ、スタント(って言うのかな)の人なんだろうかと思っていたら、高橋文哉君がこの役のために減量そして脱毛したと知り、感動。
(絵よりそこかい⋯。)
ユカちゃんの苦悩や喜びなどを絵にどう表現したのかをもう少し見たかった。
それと、世田介くん。板垣李光人君は今一番注目している俳優(『陰陽師0』の帝、ハマり役だった⋯♬.*゚)なので、彼の事ももう少し掘り下げて欲しかったところ。
色々足りなかった所は原作で補完するとして、元美術部としては、美大受験のノウハウや、八虎の絵の成長ぶりが見られて良かったと思う。
美術予備校の江口のりこ先生もナイスキャスティングでした!