「盗んだチャリで走りだす」美しい夏 ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
盗んだチャリで走りだす
アメリアの病気(咳き込みまくるから結核かと思った)に重ね合わせるのは流石に穿ち過ぎで下品だけれども、誰かに惚れてしまうというのは感染症みたいなもので、予防していても罹る時は罹るしそもそも誰も予防なんかしない。免疫のなさそうなジーニアなら尚更だ。人生を謳歌しているように見えるアメリアは大都会トリノの象徴のようだが、「軽薄な男達より女同士」と吐露したり、性的に奔放にふるまいながらジーニアとだけは心身の距離を取って守ろうとするのはなんと「男前」なことだろう。「ドマーニ!」でも描かれていた当時のイタリアの男社会ぶりはここでも男達の無遠慮で高圧的な態度の描写や性行為を舐めるように露骨に撮ることで浮かび上がっているのだが、この男達にアメリアほどの「おとこ気」が無いのが皮肉というか情けないというか…
直前に観た「私たちが光と想うすべて」とは都会の扱い方が正反対みたいで面白かった。
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sugar breadさんのコメント
2025年8月13日
コメントありがとうございます。確かにアメーリアは距離感保ってましたね。ジーニアもそこを理解でき、荒みかけた生活を軌道修正して大人になって行くんでしょうね。
talismanさんのコメント
2025年8月1日
コメントありがとうございます。時代設定は1938年でしたっけ。それでも、思春期があって大人になりたい、憧れがあって、友情と愛があって。まだどんな風にこの映画を咀嚼したらいいかわかりません。でも見てよかったです


