美しい夏のレビュー・感想・評価
全33件中、1~20件目を表示
カラリストの存在感
ポスターの美しさと、
絵画モデル・お針子〜アシスタントデザイナーが
出てくる作品ってことで
前情報を入れずに鑑賞
原作は1940年出版。
ジェンダーの視点で
今の感覚と解離しているせいか
イマイチ作品の世界観に浸かれなかった
特に違和感があったのは
当時 アシスタントデザイナーだった
主人公が 納期のある商品を
ないがしろにして 仕事を
投げてしまったこと。
それ以外にも 細かく収集出来ない
部分も有り 共感できなかった
また主役の女優
設定が16歳にはとても見えず、
せっかくの身長差の有る配役なのに
初々しさに欠ける印象。
ただ そんな中で素晴らしかったのは
カラリストの仕事ぶり!!
ポスター画像ももちろんだが
画家のアトリエのシーン
オートクチュールデザイナーのアトリエ、
自然の中の光の調整
衣装の色合いも含めて
とてつもない 映像美だった
70点ぐらい。美しい映画
第二次大戦前のイタリアの二人の若者の女性の出会いがいかに貴重か
予告編を観て急遽この作品を観たが、大正解だった。
よくある設定だが第二次世界大戦前のイタリア・トリノが舞台だからこそジーニアとアメリアの二人の若い女性の出会い、交流、悩み、恋、社会等二人が様々な事を経験し大人の女性になる階段を登っていく。また、第二次大戦前のイタリアだからこそ貴重で美しい経験だった事をこのスクリーンから肌で感じた。予告編のイメージとは違ったが、観て良かった。見事。
主人公の感情の振れが今一つピンと来ず
1930年代後半から物語が始まり、作品中もムッソリーニの演説が窓外のスピーカーから流れてくるのを主人公のジーニヤがピタリ窓を閉じてしまうが、その時代背景や当時の思想が作品に反映されていたのかよく分からなかった。
そして、物語は常にジーニヤ目線で語られるから、もう一人の主人公であるアメーリアが本当はどのように世の中を渡っているのかもよく理解できなくって……
だからなのか、ジーニヤがどうして感情を上げたり下げたりするのかが残念ながら理解できなかった。
そして、作品名にもあるように「夏」が舞台の始まりで、若人たちが水辺で戯れているのだけれど、水辺周りの植物が枯れていたり、ギラギラ照りつける日差しが感じられなかったりで、イタリアの夏ってこんなのかしら?と、ちょっと違和感を覚えたり、最後にまたまたアメーリア?みたいに何となくスッキリしないままエンディングを迎えてしまいました。
でも、当時の路面電車とかファッションとか、目に楽しい映像も味わえて、それは良かったですね。
文芸ラノベ映画
田舎から出てきた女の子が都会での未知の世界を体験し、再び元の世界へと戻ってくるオーソドックスな青春映画のプロットだけど、美しくもどこか冷たいトリノの歴史的建造物の街並みの中で憧憬と愛が判然としないまま未知の世界を巡っていく描写が丁寧でイタリアの伝統的な文芸映画みたいな空気があったし、メインの百合的関係性に加えて妹ジャンルまでフューチャーしたラノベ要素(どちらの要素も原作では大きく扱われてはいないらしい)もあって、楽しめた。百合ジャンル的には主人公のイーレ・ヴィアネッロと、主人公が憧れるディーヴァ・カッセルは、配役が逆の方が良かったんじゃないかとも思ったけど。それとラストがけっこう唐突で、これは最初、夢オチ的なシークエンスで蛇足かなと思ったけど、ファシズムの影やジェンダーの縛りに耐え続けるだけで終わらせない、負けっぱなしじゃねえぞという作り手のメッセージとして受け取った方がしっくりくるし、今の時代にこの作品をやる意味があると思えてきたので、やっぱりあって良かった。そう考えると映画もより魅力的に感じた。
アドレッセンスの心の揺れを繊細に描いた美しい作品
1938年トリノ お針子として働く16歳のジーニアの青春の日々を綴っていきます。
場面ごとに絵作りにこだわり、余韻を持たせたシーンチェンジを工夫しています。
ただ、物語的には起伏に乏しく、突き抜けたところが私にはあまり感じられませんでした。
ムッソリーニのアジ演説や黒シャツは出てきましたが、時代の空気感はさらりとしか語られません。
3歳上のモデル アメーリアとのシスターフッドは魅力的ですが、もう一歩踏み込みがほしいところ。ジーニア役のイーレ・ヴィアネッロは声が低く、演技力がありすぎるため、彼女の方が年上のように見えてしまいます。
誠実さのない男たちに引きずられ、ジーニアは遅刻を繰り返したり、納期を守れなかったり、その結果職を失ってしまうくだりは、あまり同情する気にはなりませんでした。まあ若さゆえの惑いで仕方がないのですが。復職を認めてくれたボスやいざという時助言してくれる兄など、心優しい大人が側にいてくれて本当によかったです。
湖畔でのピクニックや時代を反映した小洒落たファッションなど映像的にはとても楽しめますし、シスターフッドな場面に流れる歌も心地よいです。
美しいイタリア‼️❓
美しい夏
ディーバ・カッセルのオーラ
1938年の夏に、果たして奇跡は起きたのだろうか
2025.8.7 字幕 アップリンク京都
2023年のイタリア映画(110分、R18+)
原作はチェーザレ・パペーゼの小説『La bella estate』
大人の世界に憧れる16歳の少女を描いた青春映画
監督はラウラ・ルケッティ
脚本はラウラ・ルケッティ&グレタ・シチターノ&マリオ・イアンヌッツィエッロ
原題は『La bella estate』、英題は『The Beautiful Summer』で「美しい夏」という意味
物語の舞台は、1938年のイタリアのトリノ
お針子として洋裁店で働いているジーニア(イーレ・ヤラ・ビアネッロ)は、兄セヴェリーノ(ニコラ・マウパ)と一緒に親元を離れて暮らしていた
兄は大学を休学して働いていたが、生活は困窮し、勉学への意欲は失われつつあった
ジーニアには親友のローザ(コシマ・チェントゥリオーニ)と仲が良く、彼女の恋人ピーノ(マッテオ・アカルディ)たちと一緒に遊んだりもしていた
ある日のこと、セヴェリーノの友人フェルチェコ(フェデリコ・カリストり)たちと遊んでいると、そこに彼の友人のアメーリア(ディーヴァ・カッセル)がやってきた
湖を半裸で泳いでくる奔放さに惹かれたジーニアだったが、その日は会話を交わすこともなかった
物語は、街角のカフェにて再会する二人を描き、アメーリアの生活に近づいていくジーニアを追っていく
アメーリアは絵画のモデルをしていて、その仕事ぶりを見たいと思うものの怖くて見ることができない
だが、彼女の住む世界に憧れを抱くジーニアは、徐々に大人の世界へと足を踏み入れてしまうのである
映画は、情緒不安定なジーニアが描かれ、仕事で認められる中で道を外してしまう様子が描かれていく
快楽に酔っているとか、男を知りたいという単純なものではなく、自分の価値がどのようなものか知りたい、という欲求があった
彼女が仕事をおざなりにしてしまうのは、ある意味洋装店で中途半端に認められてしまったからであり、それがアイデンティティを揺るがしているとも言える
原作にはないエピソードらしいのだが、この洋装店の仮初の成功を描くことで、ジーニアの承認欲求の質が見えてくるようになっていた
物語はさほど起伏がなく、アメーリアが梅毒に罹ってしまうエピソードがあるくらいで、そこでアメーリアが女性の相手をしてきたことがわかる
これがレズビアンだからなのか、単にお金のために女性を相手にしてきたのかはわからない
だが、その行為を後悔しているように思えるので、アメーリアとしては心から望んだものではないのだと思う
彼女は、そう言った行為を恥じている部分があり、その世界にジーニアを連れ出してしまうことに抵抗もあったのだろう
結局のところ、ジーニアはアメーリアの知る大人の世界に憧れを抱き、アメーリアは自分が捨ててしまった無垢な世界への後悔の念を持っていた
その感情は相容れないものだったが、アメーリアが梅毒に罹ったことでジーニアの本気が伝わり、それがラストシーンの抱擁へと繋がったのではないだろうか
いずれにせよ、憧れの種類が違う二人の邂逅が描かれ、それぞれが相手が欲しいものを持っているという状況になっていた
いわゆる「得たいジーニア」と「取り戻したいアメーリア」がせめぎ合う流れになっていて、アメーリアはジーニアにそのままでいてほしいと考えていた
そのために一線を越えることを拒んでいたのだが、それを凌駕するほどにジーニアの愛は強かった
だが、その愛に打ち負けそうな時に梅毒が見つかり、アメーリアの揺れる心は掻き乱されてしまう
病気は二人を隔てるものの、運命は彼女たちに味方をしてくれたように見える
美しい夏は変わらぬまま続き、二人はどこかへ行ってしまうのだが、見方によってはジーニアの妄想のように思えてしまう
さすがにそこまで穿った構成にはしていないと思うものの、1938年はまだペニシリンによる梅毒の治療が確立されていなかった時代だった
なので、優先的に医師にかかれたとしても治療できたかはわからないので、愛の強さが見せた幻という説は否定できないのかな、と思った
タイトルなし(ネタバレ)
1938年、第二次大戦が近づくイタリア・トリノ。
洋裁店の有能なお針子ジーニア(イーレ・ヴィアネッロ)は、ある日、絵画モデルの美しい女性アメーリア(ディーヴァ・カッセル)と出逢う。
兄とともに田舎から出てきたジーニアは、自由奔放で美しいアメーリアに惹かれるが、同時に、自堕落ともいえる大人たちの世界にも惹かれるのだった・・・
といった物語。
『燃える女の肖像』のような同性愛的雰囲気を内包しているが、ジーニアが惹かれているのは大人の世界、それも自堕落な世界の方が強い。
真面目で有能なお針子だったが、自制が効かず自堕落になっていく。
アメーリアへの憧れから、彼女の世界に近づきたいと思っての行動。
その意味では、「青春の蹉跌」、躓きの物語。
ジーニアの変化し続ける心情が興味深い。
同性愛的傾向は、どちらかといえば、アメーリアがジーニアに寄せる想いの方が強いように映画では見てとれる。
そのあたりも興味深い。
主役のジーニア、20歳前ぐらいの設定かと思ったが、解説などを読むと16歳とのこと。
そうか、より大人の世界に憧れる年齢だなぁ、と得心。
第二次大戦前に時代が設定されているのは、たぶん映画終盤、人生に一度躓いたジーニアがやり直すことと、イタリアが大戦後にやり直したことの二重の意味があるのだろうと思う。
終盤、アメーリアが自業自得とは言え不幸を背負う羽目になる展開は、少々ありきたりな感じがする。
が、周囲の男性陣が彼女に対して、それまでと異なり素っ気ない態度をとるあたりも描写されており、そこいらあたりも興味深かったです。
タイトルは『美しい夏』ですが、冬を越える時期まで描かれています。
原作と比べ、いろいろ惜しい
チェーザレ・パヴェーゼによる原作小説は、1940年に書かれた。
映画では、1938年という設定。
場所はイタリア北西部、トリノ。イタリア第2の工業都市。
16歳のジーニアと、19歳か20歳のアメーリアの物語
と、原作ではなっているんだけれど、
映画では、
ジーニアがとうてい16歳には見えず、
下手するとアメーリアより物腰(と声)が大人っぽくて、う~む。
――そこ、いちばん肝心なところですから、
もうちょっとキャスティングを何とかしてほしかった。
あと、
いくら「1938年」と画面に表示しても、
観客は21世紀の人なので、
どうしても現代の視点が入り込むのを避けられず(コンプライアンスを含め)、
当時としては一大事だったことが理解しづらく、
制作側もそれを乗り越えたとは言いづらい。
* * *
映画を観てから原作を読んだ。
邦訳は岩波文庫にある。
イタリア語で原文を読むのはワタクシには無理なので検証はできないんだけれど、
不自然な日本語がちょいちょい気になった。が、それはさておき。
映画で違和感を感じるのはたいてい、
脚色であらたなエピソードを加えたところ。
この映画も例外ではない。
たとえばジーニアが洋裁店で才能を認められて大事な仕事を任された、
なんてくだりは原作にはない。
こういうのはだいたい、
展開にメリハリをつけてドラマチックにしようという意図なんだが、
違和感しか感じない。
また、女性の置かれている立場が、この90年近くで
(本質的に変わっていない部分はあれど)
かなり変わったことは言うまでもないだろう。
* * *
それからこの原作は、
ジーニアの視点で見えないことは書かない、ということに徹している。
つまり作者の「神の視点」は排除されている。
だから読者は、否が応でも
ジーニアと同じ立場でリアリティを感じつつ読み進まざるを得ないのだが、
映画ではそういう芸当は無理だから、その辺でのユニークさは表現し得ない。
さらには、
作者はこの小説を書く5年前「反ファシズム」のカドで3年間の流刑に処せられているので、
この作品の執筆も監視にさらされていたのは間違いないだろうから、
ファシズム批判を明確に表現することなど、たとえ思っていたとしても不可能だったはず。
(チラホラと、象徴的、比喩的に読み取れないわけではないが)
映画は、さりげないショットをいくつか入れてた。ファシスト党の黒シャツとか。でもそれ以上のツッコミはなく……
そんなあれこれをいろいろ考えると、
この小説を今、映画化する意味って、何なんだろう……
兄妹映画
百合的指向の作品と思いきや、キッチリ兄と妹の関係性、そして職業映画としてもガッチリ描かれている内容である
逆に、濃厚さを期待していた部分もあるので、それに対しては"肩透かし"かなと(苦笑
でも、キチンと裸になるところも映されていて、ヨーロッパ映画の矜持を感じられる作品である
あれだけ街中に裸婦像の彫刻がある日本なのに、なんで邦画は脱がないんだと歯ぎしりしきりであるw
不治の病
1938年トリノを舞台に、洋裁店で働く16歳の少女の、憧れと恋愛感情をみせる話。
恋愛感情をまだ知らない主人公が、兄やその仲間と遊びに行った湖で、美人でせくしぃなオネイサンに出会いときめいちゃって巻き起こっていくストーリー。
その日はそれで終わったけれど、偶然カフェで再会し、あれ?アメーリアもジーニーが気にかかってる?
そして交流が始まって、アメーリアの住む世界にハマって行く様子とかを遠回りにみせていくけれど…作中で裸を晒すのは主人公の方っていうのはなかなかの妙ですねw
そしてこれはどうオチをつけるのか?と思っていたら、ミエミエのアメーリアよフリがまさかのそんな話し?まあ、時代背景的にはそれも有るのだろうけれどちょっとビックリ。
でも、治るか治らないかみたいなことを言っていたけれど、その時代じゃ…そこはちょっと中途半端でまあやっぱり恋愛映画という枠なんですねという感じ。
ところで、今週公開で緑の妖精ならぬ緑の悪魔の登場が入国審査に続き2作品目…ちょっと飲みたくなったw
25-098
間違ってレビュー消しちゃったのでまた書いてます 前半何書いたか覚え...
間違ってレビュー消しちゃったのでまた書いてます
前半何書いたか覚えてないけど、
後半でアメーリア役の女優さんがとても良かったと書いた気がする
綺麗なだけじゃなくて、いい雰囲気があるというか、
美の影に何かある感じ
他の作品も見てみたい
映画自体のストーリーも好きでした
最近、私的にはイタリア映画がいい感じです
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