はらむひとびとのレビュー・感想・評価
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お勧めの映画です
舞台挨拶付きで観てきました。
妊娠、出産、育児…女性目線になりがちですが、ある不慮の事件?が起こった経緯を、映画を通して観てみると責任って誰にあるんだろ…と、考えさせられる映画です。
子育ての難しさや社会から取り残されている感、そして夫との関係。
妊娠をきっかけに仕事や夫との考え方の食い違いなど、そして男目線の描写もとてもリアルでした。
子供を望まない夫が幼児救出に必死になる姿やラストは感動しました。
文字通り、『はらむひとびと』でした。
撮影の苦労話や監督がこだわったもの、ラストのエピソードなど聞けたのも舞台挨拶付きならではで良かったです。
男女問わず、子育て中の方、終わった方にもお勧めの映画です。
はらんでいるわけではないと思う
ほぼ全員が非常識な人たち。はらむということがテーマにしたかったのだろうが、ストーリーに当てはめた無理矢理な人間たちにしか見えないかった。
装置装着からの救助のシーンだけが浮いている。脚本を2人で書いているようだが、どちらのアイデアなのだろうか。そこだけ評価したい。
すばらしい作品。ムーブメントを起こせる作品だと思います。
平日の午前中ですがアフタートークショー付きで、年齢層は高いがお客さんは多かった。
作品テーマの仕事と出産と子育てとの両立に相応するような年恰好の女性の方も多く、果たしてどう感じたのかと思いました。
誰が出演しているのかの予備知識を持たずにいましたが、ロビーで見かけた山口森広さんが出ていたのでびっくり。トークショーに出るためにいらしていたのかと思いましたが登壇はせず、普通に客席で観ていたようです。(終演後はロビーで登壇者の皆さんと談笑しておられましたが)トークショー出ればよかったのに。
虐待は絶対ダメですが、少しだけ気持ちが分からなくもないこともあります。
自分も子供が泣き止まないときはイラっとしてしまったことがありました。
この作品でも、普通の人、悪気がない人が描かれています(二人の旦那は非道で異常でしたが・・)。
きつくて苦しい感じで始まりましたが、そのあと物語はハッピーになり、またアンハッピーになり。
一つ一つの場面や一語一語のセリフが意味を成しています。
クルマに取り付けたGPSや子供と歌った童謡がそのあとの伏線になっていることなど、思わず感嘆しました。
この苦行を目の当たりにした人(友人)は果たして産もうとするのかどうか・・。
シリアスで重いテーマだけど暗くならないようにしたと、後のアフタートークで言っておられて、なるほどと思いました。
相馬有紀実さん、トークショーではめっちゃ明るい方で安心しました。
制作者としてもすばらしいし、女優として素晴らしかったです。
演技の素晴らしさで言えば子役の子も。
場面ごとに変容して同じ子と思えなかったです。
トークショーでは裏話が聞けて面白かった。トークショーは連日あるので、これから観る方は合わせてご覧になることをお勧めします。
主題歌「グソクムズ - hand 」のMVが物語の途中のエピソードが描かれていると聞いたので見ました。作品を観た後に見ることをお勧めします。
同じ武蔵野館で「あんのこと」で感動したことを思い起こしました。あれも画面が小さくて客席から見づらかったですが、結果引き込まれて感動しました。
「あんのこと」や「侍タイムスリッパー」のように、これからもしかしたら話題になって人気が出るかもしれないという予感があります。
『III度』が孕むもの
アバンから苦しい映画でした。
亜湖の育児へのストレスは、子役の演技が上手いぶんこちらにまで直に伝わってくる。
旦那の雅人は空気が読めない上に能天気な楽観主義で、神経を逆撫でしてばかり。
郁美の方は懐妊中ではあるが、夫どころか職場にすら打ち明けられていない。
口では「私も子供嫌いだし」と言うものの、産む気がゼロならそもそも悩む必要すらないハズで…
タイプは違うがどちらの旦那も相手のことを見ておらず、悪気がなさそうなところがまたタチが悪い。
(俊介の方は妊娠に気付く程度には見ていたが)
また、店員への態度や郁美への八つ当たりなど亜湖の方も大概だったりする。
基本的にはかなりリアルでずっとイライラした。
ただポテチの食べ方と、グチャグチャの食卓を前にしての雅人の無反応(どころか2人目の話)は過剰。
郁美の逃避の仕方もちょっと飛び過ぎかな。
あそこまで真に迫った描写ができるなら、もっと地に足をつけたままでよかった気がします。
置き去り現場に俊介が来る程度のご都合主義は構わない。
だがあの状況で郁美に電話しない点や救出方法、あれで本当に割れるのかというのは引っ掛かった。
亜湖の飛び降り未遂の描写も、現実なら窓が閉まってるなどの状況が、妄想なら義母の台詞が不自然になるだけ。
事件をきっかけに諸々丸く収まった様子だが、特に郁美と俊介の夫婦関係には直接関係ないよね。
終演後に監督と少しお話をさせていただいたが、III度の熱中症では後遺症が残る可能性があるらしい。
医者がそれに言及する台詞などは主演•プロデュースの有馬さんの希望で避けられたとのこと。
個人的にはもう少し苦味が強くてもよかったが、育児中の身(郁美の子は有馬さんの実娘)ではそうもなるか。
ファインプレイ
育児ノイローゼの主婦と、その友人で夫も自分も子供が嫌いなのに妊娠してしまい悩む女性のが手を取り合う話。
SNSで繋がってはいたけれど、一瞬誰だか判らないくらい久々に2人が再会して巻き起こっていくストーリー。
家庭のことを何もみていないしみようともしないクソダンナに、人の話しを聞かないし聞こうともしないクソダンナと、2人共なかなかな境遇ではあるけれど、育児ノイローゼとはいえ亜湖もかなり人格やばくないですか?
そして唯一まともそうだった郁美も…他にも電話に出れないシチュエーションなんかいくらでも作れると思うけど。
そしてそして言っていることの割にあまりにもセンスが無い行動からクライマックスに向かって行くけれど、義母さんあんたもそこに居てこれっぽっちも気にしてなかったですよね。
こういう人たちが実際にいるのはわかるけれど、しかも全員集合状態で、自分にはちょっとピンと来なさすぎてモヤモヤモヤモヤ…そして終盤急にみんな悟っちゃってどういうこと?
もうちょい登場人物、特にご婦人方の性格ぐらいはまともに描いてくれないと、同情心も生まれませんよということで、ちょっと勿体なさ過ぎた。
手を取り合う社会
夏の幼児車内置き去り事件をもとに描かれた2人の女性とその家族のお話。育児ノイローゼの亜湖と望まぬ妊娠をした郁美はもともと友人関係で久しぶりに再会したことからストーリーは始まっていきます。
女性のキャリアや義母との関係、そして夫婦の関係など多岐に渡って描かれています。
置き去りの理由で「忘れる」というのが一番悲しく感じます。ニュースを目にすると腹立たしいを通り越して悲しいしかありません。本作では希望が見える展開で本当に良かったけど、こんなことが起きないで欲しいと願うばかりです。
そして主題歌であるクソクムズさんの「hand」が映画の予告編で聴いた時に良い曲だなと思ったのが鑑賞したきっかけでもあります。寄り添ってくれるようなとても優しい曲です。映画にとても合っていました。
問いかけられる
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