「ミステリーとしてのトリックが雑」#スージー・サーチ kozukaさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーとしてのトリックが雑
SNSを題材としたミステリー。
大学生のスージー(カーシー・クレモンズ)はポッドキャストで配信することを楽しみにしているが一向にフォロワーが増えない。
一方、同級生のジェシー(アレックス・ウルフ)は人気のインフルエンサーだが、失踪してしまう。
スージーはジェシー失踪の謎に迫る配信を開始するが、その最中ジェシーを発見してしまう。
一躍ジェシーは時の人となり、フォロワーも急増する。さらにジェシーは真相に迫る配信を続けるのだが、事態は思わぬ展開に・・
暴走するSNSカルチャーを風刺する作品は特に新しさは感じない。
割と早く、劇中でほぼネタバレするのだが、その後の展開が雑でリアリティに欠ける。
あまりにトリックが稚拙なので、あえて稚拙にしている展開があるのかと思ってしまうほど。
ジェシーは物語の展開を予知してしまう才能があるという前振りがあり、その才能を見出したのが母親で、その最愛の母親が難病でほぼ寝たきりという背景があるが、中途半端で生きてこない。
ヤングケアラーでその不自由さでSNSの世界にのめり込んでいくという、社会性も描きたいのだろうが、とても苦労しているようには見えないところも残念。
このまま終わるはずはないので、どんでん返しは想定するのだが、そりゃそういう事になるよなと、すっきりはしない。
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