「白石晃士的に手堅いホラー」サユリ ハモニカ犬さんの映画レビュー(感想・評価)
白石晃士的に手堅いホラー
原作からして白石晃士的なので、まさにガチハマリ。後半は白石ワールド全開。
原作からの改変も、筋はよりビビットになり絵面的にも効果的だった。やりすぎと感じる人もいるだろうが。
キャスティングも素晴らしかった。根岸季衣は言わずもがな(「変な家」での快演も凄かった)、梶原善、きたろう、占部房子の安定感、近藤華の繊細でさわやかなヒロインっぷり。どれもよかった。
ただ、音楽は最悪に近かったと思う。ホラーのテンプレ的なものはともかく、必要のないシーンで適当な既製のピアノ曲が鳴って興ざめすることが多かった。白石監督作はいつも音楽に手が回ってない感じがして、そこは何とかしてほしい。
ともかく、白石監督は今作で新たなファンをたくさん獲得できたと思う。それが一番嬉しい。
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