「サービス満点のフルコース・ホラー(婆ちゃん覚醒‼️)」サユリ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
サービス満点のフルコース・ホラー(婆ちゃん覚醒‼️)
怖くてエグくて面白い。
怖くて、しかも面白いって言えるホラー映画は、
「ビートルジュース」以来かもしれないです。
(ぶっ飛んでる意味で・・・)
フルコース?
殺人鬼、幽霊、オカルトなどの要素に加え、
恐怖とスプラッターが仲良く同居している。
「見える霊」と「見えない霊」
「ミンナのウタ」のじわじわ・・・としのびよる恐怖より、
分かりやすく、パワフルさや動きの賑やかさが、
全く退屈しないし、飽きないし、笑って泣ける。
内容は、
前→中→後編の三部構成になっている感じで、
それにエピローグが少しくっ付いています。
①神木家の惨劇
アパートから戸建中古物件に引っ越した家族7人の内、
な・なんと5人が2ヶ月足らずで不審死を遂げる。
どうも家に「サユリ」と言う名の少女の霊が
長年棲み着いているようだ。
②婆ちゃん(根岸季枝)覚醒‼️
生き残った2人は祖母の婆ちゃんと孫の則夫だけです。
婆ちゃんはそれまで、半分呆けていたのに、家族の死と共に
復活・覚醒して生き残った則夫(南出凌嘉=中3)と共に
サユリの霊に真っ向から戦いを挑みます。
《根岸季枝の怪演はROCKだ‼️ブルースだ!!》
ハイテンションにカリスマ性と根性・生命力。
動きが太極拳交えて、兎に角、笑える。
主演・根岸季枝・・・そう言っても過言ではありません。
③サユリの生い立ち、
サユリは如何にして家に憑依する霊となったか?
これが結構泣ける・・・
元々、神木家の引っ越して来た3階建ての洋館に住んでいた4人家族。
父親が美少女サユリを溺愛する。
それが度を越していた。
父親の虐待を避けてせ部屋に閉じこもり出して10数年・・
サユリは巨大化した巨体になり、暴力をふるうようになる。
持て余しはじめた、両親と姉はサユリを殺して庭に埋めた。
★★エピローグ。
書きませんが、
ラストの締めくくりとしてカタルシスがありますね。
BGMも凝っています。
石塚徹他作曲の「サユリ」オリジナルサウンドトラックも発売。
「ラジオ体操」のアレンジ曲や、
ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」などのクラシックも。
ユーモアと重量感とコミカルに満足感高かったです。