「白石作品お馴染みのぴゅるぴゅるは健在!」サユリ 市丸よんさんの映画レビュー(感想・評価)
白石作品お馴染みのぴゅるぴゅるは健在!
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過去作でも出てくる「怪異的ぴゅるぴゅる」、出てきたねえ。「あー、白石作品だ」としみじみ。
前半は正統派ホラーのテイストからの中盤の作風変化!ああいうテイストやってみたかったんだろうね。子どもも女性もバンバンやられていくのはホラーの定番を外す展開。あ、原作未読です。
※追記:原作の流れを踏襲してるみたいですね
おばあちゃんは後半の豹変ぶりを意識してるからなのか、前半の演技がわざとらしい。だからギャグ要素になっちゃってて、「本格ホラーテイスト」だが、正統派な感じになってないのが、惜しい。
霊との対決姿勢は「貞子vs伽倻子」風だから、まあ、予想の範囲内。基本、嫌いじゃないんだけどね。
一周回って、後半のテイストはいい。でも勢いつき過ぎたのか、「一周半」まわっちゃったかな。つまり、サユリがどうして引き篭ったのか、っていう理由がね、ダーク過ぎる。後半味変してホラーから少し空気が軽くなったのに、あれじゃあね。あの理由が分かってからも「軽い空気」は残してるんだから、ちょっとチグハグ。そもそも母親だけ生かすのも「?」って感じで。父の行為を見逃してるし、妹と一緒になって父と3人でやってるんだから、そこで「母と子」のテイストはむりくりかも。
後半もっと勢いよく、対決ムードから明るく突き進んでくれたら、もしかしたら★5も考えちゃうかも。まあ、でもその「惜しい」感じが「白石ワールド」なのかもね。鑑賞後の空気はホラーではなかったし、あのテイストは海外では作れないかも。
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