「Rapture」IMMACULATE 聖なる胎動 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Rapture
鬼の襲来によって映画館が殆ど埋め尽くされており、しかも激混みなのも相まって今週は映画をしばらく観れていなかったのですが、重い腰を上げて観に行ったのが今作でした。
90分以下のちょうど良いくらいの尺で、宗教などなどの考えはイマイチピンと来ずとも、こういう考えのすれ違いから起きる出来事を皮肉った感じの内容で、全開で楽しめた訳ではありませんが、テンポ良く進んではくれました。
序盤からきな臭い匂いがしており、修道院に来てからも怪しさプンプン。
そんな中で徐々のはずなのに妊娠しており…といった感じで明るい展開が全くないのが清々しいくらいダークなオーラを纏っていました。
望んでいない妊娠が崇められ、扱いが変わり、嫉妬なんかもされたりして大変な目に遭うのですが、シドニー・スウィーニーの表情が喜怒哀楽に溢れていて見飽きる事がなく楽しめたのは良かったです。
全体的にゴア描写が多いはずなんですが、全然映さずなのでイマイチインパクトに欠けていましたし、舌を切るところとか足をボキボキに折るところとか、大炎上するところとか、舌切りはまだしも後者2つはもっとガンガン映して欲しかったです。
全体的に謎を残しまくっているのもスッキリしないところで、怖さを詰め込む代わりにストーリーがほっぽられているのも困ったところです。
後半になって主人公のギアが爆上がってからの殺戮パーティは見応えがありました。
見て見ぬふりをしていたシスターに一発どでかいのを食らわせ、神父には背後から奇襲して首をガン締めして堕とし、教授には結構やられつつも、部屋に思いっきり閉じ込めて燃やし尽くし、それでも蘇ってくる教授をこれまたフルボッコにしていくパワープレイにはワクワクさせられました。
土壇場で抗いまくる姿勢、お見事です。
ジャンプスケアの連発が序盤から中盤にかけて多用されており、その度に驚かされたのは厄介でした。
爆音が過剰すぎるのはホラーの良さをかき消してしまうようで勿体無さが目立ってしまうなと思いました。
丁寧に前振りがあるとはいえ、こちらの予想を超えてくる音でビビらせてくるのは心臓に悪いです笑
割と擦られがちな宗教×妊娠×ホラーという括り、そろそろジャンルとしての限界が来てるのかなーなんて今作で思いました。
そろそろ十字架を振り回しながら暴れるシスターヒロインを召喚して欲しいです。
鑑賞日 7/22
鑑賞時間 14:00〜15:35