マグダレーナ・ヴィラガのレビュー・感想・評価
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頭の少しイカれた服を脱がない娼婦
殺人の容疑をかけられて逮捕された娼婦アイダを中心に、時系列が行ったり来たりで説明もなく画面が切り替わるという変わった映像を見せてくれるメンケス監督作品。
監督の妹ティンカ・メンケスが主演の娼婦アイダを演じているが、特に見所がある様には思わなかった。
服を脱がないセッ○スも有るとは思うが、ずっと服を着たまま下だけの娼婦、って違和感があった。
殺したのは違う女なのだろうが、捜査はあんなにズサンなの?
文学作品の様な説明のない投げ散らかし作品に感じた。
1番苦手なタイプの作品で合わなかった。
悲しく傷ついた娼婦
『ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー』を観たあとに観ました。
男性目線とか男社会で軽視される女性を学んだあとだったので、まだ入ってきたけど、すごく退屈でした。
前の人は頭を垂らしガッツリ寝てた(笑)
セリフが少なく音も少ない静かで暗い内容で、娼婦の生活が描かれますが、とにかく暗い。
エンターテイメントって感じじゃなく、暗く娼婦を描かいている作品です。
娼婦の人にも、いろいろな人がいるでしょうが、この映画では悲しく傷ついた娼婦を描かいています。
同じ境遇の人には、リアルで刺さるかもです。
この映画は数々の女性たちを解放した事だろう。
繰り返される買春。
もう嫌になるほど繰り返されるそれは、
私たちを主人公と重ねるためだろう。
次第に行為に慣れていき、
段々と虚無になってゆく。
それは我々もであり、ヴィラガもなのである。
スミレは鳥に似ている
ポエティックに進む中で、
辿り着いた結論に、我々も解き放たれる。
このような目線もアリだとは思うけど
ブレインウォッシュを観て、ご高説ありがたくどんな映画を撮っているのかとワクワクしていた。
面白くはない。私は結局面白いか面白くないかでしか判断しない人間なので、退屈なセックスシーンだけ見せられることが相当苦痛。
しかしながら女性が面白いか?と言われると特殊な条件下でのみ共感する人がいそう。
ただ一部の女性に対してはとても刺さりそうな内容ではあった。
その点ではカルト化しそうな要素は多分にある。
ニナメンケス長編デビュー作。
「クイーンオブダイヤモンド」の方を先に見てしまった。
やる気の無いマグロ娼婦が客を殺したのか殺してないのか?そんな話に見えるが伝えたいことはそんな事じゃ無いしドラマを期待しちゃいけない。
彼女と友達娼婦の禅問答の様な会話。
3人の娼婦は他人だが兄弟だと、つまり皆んな彼女自身なんじゃないかと思うのだがどうだろう。
長々と見せられるセックスシーンの顔アップ。
次作の「クイーン...」でいうと異常に長いカジノのディーラーシーンですわ、労働はキリスト教的には罰ですからね。でもいくらつまらん仕事でも、こんな仲間と一緒に働きたくないわぁー、モチベダダ下がり。
この監督2本見たけど他人にわかってもらおうと言う親切心は鼻からない女性目線の映画です。でも全体に漂うどん詰まり感が女性にはピンと来るはず。
こういう監督と映画も貴重だと思う。
考えるのではなく感じる作品ですね
物語というより詩の断片を観ているような体験で、かなり前衛的でした。
娼婦であるアイダが、身体も心もすり減らしながら、次々と客を取っていきます。
感情を排した無表情で男たちの相手をする彼女ですが、そうすることで自分の心を守っているように見えました。
こちらにアイダの感情が流れ込んできて、自分まで感情を麻痺させようとしていることに気づきます。
娼婦という仕事を強烈に憎む一方で、男たちの欲求の中でしか生きられない辛さ。
怒り、あきらめ、虚しさ、閉塞感という精神的苦悩と、身体を売る肉体的苦痛の先にあるのは「わたしはここにいる、わたしはここにいない、私絶対に縛らないで…」という心の叫びです。
ニナ・メンケス監督が20代でこの作品を撮ったことに驚きます。
このヘビーな内容をイメージした理由が知りたいと、ふと思いました。
ちなみに、一般の方々がどのような感想を持たれているのか知りたいと、あちこち見て回ったのですが、みんな抽象的で余計にワケがわからなくなったので、読むのをやめました(笑)
それぞれが自由に感じればいいのかな、と思います。
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