劇場公開日 2024年4月5日

  • 予告編を見る

「「奥利给!」 「奥利给!」 「奥利给!!」 「奥利给~~~!!」」人生って、素晴らしい Viva La Vida momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「奥利给!」 「奥利给!」 「奥利给!!」 「奥利给~~~!!」

2024年5月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

ビルの屋上と部屋に分かれてトランシーバーで叫び合う 「奥利给!(ファイト!)」。
彼(彼女)が過酷な運命に負けないように!自分も負けないように!病なんかに負けてたまるか!!
それまでに二人の辛い日々や背景をさんざん観てきているだけに、熱いものが込み上げた。

透析治療、こんなにも大変なものだったとは。
腕に無数の注射針の跡、シャントの形成、厳しい食事制限、少し油断するだけで命取り。
移植手術が直前で流れてしまい、転げまわって泣き叫ぶ男性患者の姿からも透析患者の辛い過酷な日々が見てとれた。

賃貸を追い出されそうになったリンミンが不動屋にぶつけた言葉が響いた。
「私はちゃんと賃料を支払っているのになぜ移らないといけないのか。私は他の人と違って簡単に移れない。病院までの距離など、ここじゃないと生きていけないの!命がかかっているの!」

「励ます方と、励まされる方」が途中で入れ替わる。最初の方のリンミンは厳しい表情で心から笑うことも少なく、憤りやイライラするシーンが多かったが、強引で少しお馬鹿さんなリュトと出会い、徐々にほぐされていく。そのリュトの背景を知ったとき、手術の恐怖にむせび泣くリュトを、今度はリンミンが引っ張って励ましていく。この展開もとても良かった。

相手にもっと生きていてほしい、と心底思うのは、それはもう契約結婚ではなく、愛のある結婚の証。

リンミンの両親も良かった。娘の辛い姿をみていると(ダメだと内心思いながらも)ついリュトのドナーに期待してしまう。でもリュトの人となり、二人の愛を知ったときに。。。

全編高い熱量のままスピード落とさずに進む。

しかし最後のシーンを忘れてしまったぞ。どんなシーンで終わったけ。。
で、もう1回観ようと思ったのに、上映館少なっ。上映期間短かっ!
こういう映画こそもっと上映されて、多くの人でシートが埋まるようにならないと。チャンスがあればぜひ観ることをお勧めします。

momokichi