「鉄板の青春映画!」がんばっていきまっしょい シンおやぢさんの映画レビュー(感想・評価)
鉄板の青春映画!
子供の頃は足が速くクラスでリーダーだったが、周りが成長していくうちに挫折し、生きていく目標が見いだせずにやる気も根気もなくなった女の子「悦ネェ」と幼馴染の「姫」。
海無し県の埼玉から舞台の愛媛に転校して来てボート部に入りたいという「リー」と家業がライバルの網元の娘「ダッコ」と「イモッチ」の計5人の女の子が、男部員「二宮」一人で潰れそうなボート部に入部し、女の子4人で漕ぐボート競技を通じて青春の目標を見つけ出すという女の子達の物語。
最初の失敗からの練習、主人公の離脱と復活というありがちなストーリーだけど90分間にうまくまとめられた青春物語の佳作ってとこかなぁ。
オールCGアニメで好き嫌いはあるだろうけれど、キャラデザはラブライブの人ということで手描きっぽいキャラは嫌じゃなかった。(男の子が猫背っぽく歩いたり、いかり肩ポイところがあったのはいかにもCGぽかったけれど)
最近の劇場アニメでは珍しく売れっ子の本業の声優さんたち、雨宮天、伊藤美来、高橋李依、鬼頭明里、長谷川育美と江口拓也、竹達彩奈等々が演じられており、声の演技は安心して観られました。
ただ、主人公の気が強い「悦ネェ」は他のメンバーに迷惑かけても絶対に「ごめんなさい」と謝らないんだよなぁ。(友達に気を遣わせるタイプ)それには共感できず、また、最初の試合で何故「リー」が挙動不審だったのかの説明が全く無かったこと。(男嫌いの「リー」が車の中でキョドるのはわかるけど、競技中のボートに乗っているときまでキョドっていた理由の説明が無かったこと)以上の点がマイナス点ですね。
感動で感極まったり、涙することはなかったけれど、青春の爽やかな雰囲気になるには持って来いの映画でした。
PS.初めて舞台挨拶のライブビューイングってやつを観たんだけれど、アラカンおやじには1時間程の有名声優達と主題歌を歌ってるアイドル達の内輪乗りの雰囲気には全く馴染めませんでした。