「知ってる顔は、まくあいの子だけ」室井慎次 敗れざる者 オプンチアさんの映画レビュー(感想・評価)
知ってる顔は、まくあいの子だけ
後日譚として観る諸氏には不満も多々あるだろうが“踊る~”をまったく見なかった当方にはじつに新鮮に映る。柳葉敏郎(不穏なリタイア感が良い)をスクリーンで初めて見た。知ってる顔はいつも幕間登場の福本莉子だけ。ということでフツーに面白く観た。
特に、演出で気になったのが、母親を殺した犯人に接見した高校生が相手を追い詰めた後で、室井が彼の肩に触れて寄り添おうとした手を一瞬躊躇したシーン。室井が肩に手をかけなかったのは“まともな大人になる”と語った少年の意思を尊重し、彼の成長を促すためだ。そして微妙な疑似親子関係をも象徴している。
ともあれ、事件解決の進捗がないまま、この尺では………という所で火事になってプッツン。続編を知らされ、まんまとやられた。こんな所で切りやがって、まあ次も観るしかないが、結局、“踊る~”をまったく知らなかったから楽しめたのかもしれない。
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トミーさんのコメント
2024年10月17日
フォローありがとうございます。
幕間の娘は似てますよね、何か恨みの筋でも有るのか? よく知りません。
後編のタイトルに心臓で倒れそうなフラグがヒラヒラ、どうしてそっちへ行くかな?