「震災映画とは取られないほうがよい」港に灯がともる アヤックスさんの映画レビュー(感想・評価)
震災映画とは取られないほうがよい
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阪神・淡路大震災30年ということで鑑賞してきたが、主人公の灯は震災の記憶もなく、むしろ震災の話をする父親を鬱陶しくすら思っている。在日韓国人という設定もあるが、在日であることそのものよりも、それら(在日や震災)に起因する機能不全こそがテーマではないかなと思った(後半にはコロナ禍の話も出てくる)。辛い境遇に巻き込まれる灯やその他登場人物が、人間関係のベクトルの取り方に悩みつつも、少しずつ前に進む作品であり、淡い希望を持てるところは良かったが、自分の置かれた境遇に苦しむ前半の灯はちょっと過剰(なかなかこういう人もいないだろ)とは思った
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