愛はステロイドのレビュー・感想・評価
全104件中、21~40件目を表示
強い女性が強い女を撮る
するってえともれなく精神的にも肉体的にもモンスター化する。男中心の社会へのアンチテーゼがマッチョとちょいエロとクスリと怪物で構築される作品が続いてて、とても興味深いですな。
そもそも女の人同士の恋愛って身体的にも精神的にも結びつきが強そうだから、それを加速させるドーピング剤としてのステロイドってことなんだろうけど、これを邦題に持ってきた配給側はわかりやすさも相まって大変センスがいいかも。
ちなみに原題は【Love Lies Bleeding】で、アマランサスの品種の名前らしい。鮮やかな赤や紫の花穂が長く垂れ下がるのが特徴で、この花穂が血のように見えることから「出血する愛(嘘どこいった?)」という愛の激しさや傷つきやすさを比喩した詩的な名前がついたんだって。しかもアマランサスの花言葉は「不滅の愛/永遠」だから、嘘を重ねながらも血みどろになりながら深まり高まる映画の内容とぴったりで驚いたり。絵作りも赤を基調に作られてるしね。
とはいえ男性の監督では踏み込めない表現やテーマを女性監督が自由に描ける時代は始まったばかり。これからも面白い作品が見れたらいいな。
それではハバナイスムービー!
肉体と愛の狂気を喜劇的にシニカルに描く
A24
A24作品だし低評価も少ないので見に行きました。
80年代を意識した荒い画質は良しとしても、トイレ清掃とか入れる必要があるのか。前半はよくわからなかった。
ボディビルダーを目指すジャッキーが一度は拒否したステロイドは違法性が高い物なのか。
私はたとえ合法ステロイドでも医薬品に変わりはないので、それでできた造られた身体やボディビルには嫌悪感を覚える。
その点でも自分には合わなかった。
レズビアンの三角関係がストーリーの中心だが、そこに殺人の証拠隠滅やらルーの父の実態が絡むので、後半はもっと分かったような分からないような。
ボディビル会場は幻想なのは明らかだが、ラスト(の少し前)は何?
人がそれなりに一生懸命見ているのに、ファンタジー? (MCU入りでもしたら?)
そういった映画だと思って見ていないので、ビックリというより、ガッカリだった。
………………
google の AI によると
"Love Lies Bleeding"は直訳すると「愛は血を流して横たわる」という意味で、転じて、血まみれで痛々しく、暴走するような愛、あるいは愛ゆえに傷つき、危険な状態に陥る状況を表す表現です。
神話なき里で生まれた20世紀発祥の神話? 脚本/演出付きの壮大なほら話? みたいな感じでそれなりに楽しめるB級映画
え、そう来るか、という予想外の方向にストーリーが展開してゆき、それが転がり始めると、まあ、そう来るだろうな、と既視感のある方向に進み、その後にまた、え、そう来るか、という予想外の展開が待っているという、なんだか変てこりんなサスペンス•スリラーです(と、そんな風に簡単にジャンル分けもできないのですが)。
アメリカの片田舎の街みたいなところで物語は展開してゆきます。なんだか古臭い感じがするなあ、誰も携帯電話、使ってないし、と思っていると、劇中のTVがベルリンの壁が崩壊寸前だった頃のニュースを伝え始め、この物語の現在が1989年であることに気づきます。この近過去の設定がけっこうはまっていて、世代が一つ前の人たちの都市伝説感に繋がっているのかなと思いました。また、なんとなくアメリカの西部開拓時代からの伝統のトール•テール(tall tale)の香りがします。もちろん、この作品には様々な要素がぶち込まれていて素朴な話ではなくなってるんですけど、焚き火を囲みながらの席で、わけ知り顔のおっさんが語る、「ちょっと前に、こんな話があってなあ……」から始まる与太話、ほら話の類いが根っこのところにあるのでは、と思いました。
タイトルにB級映画と記しましたが、映画業界でB級という単語と相性のいい言葉に「ジャンル映画」という言い方があります。でも、この作品は、え、クィアのラブ•ストーリー? え、サスペンス?、コメディ?、ノワール?……とジャンル分け不能で(それが冒頭に書いた予想外の展開に繋がっています)、従来型のジャンル映画の方程式の外側にいるような感じです。まあ、ぶっちゃけて言えば「変な映画」なんでしょうかね。こういうのが大好物だという映画ファンは一定数いそうですが、私の場合はアメリカ系の変よりヨーロッパ系の変のほうが好きかなぁ、と自分でも何言ってるか、訳がわからなくなってきましたので、私の映画鑑賞のセンスでは処理しきれませんでしたとして、真ん中の点をつけて失礼します。
2025年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️✨✨
『テルマとルイーズ』を思い出しました…と言っても、観たのはかなり大昔ですが笑
生々しいSEX描写もありますが、男同士では画面を観ていられなくなりますが女性同士だとあまり気になりません、なぜか笑(かなり汗がベタつく感じとか嫌な臭いまでして来そうな映像でした…実際、排泄物がたくさん出て来ましたけどね笑)
愛とか暴力とかサスペンスとか、屈折していて刺激的なものがお好きな方は、どうぞ!笑
理屈抜きで引き込まれる
筋書きなんてどうでもいい、と思えるくらいインパクトのある作品です。また、内容もぶっ飛んでますが、キャストが皆さん個性的で何だかよく分からないけど引き込まれます。特にエド・ハリスが普段とは一味違う、サイコ野郎を上手く演じてました。また、クリスティン・スチュワートは相変わらず魅力的で、タバコがやけに似合う女優さんです。
トンデモ映画じゃないのにトンデモない。
こんなの反則だよ(とてもいい意味で)
ジムで働くルーと、ボディビルの大会に出場するため転々としているジャッキーが出会い、2人の愛の営みを描く序盤。ルーの父親や姉夫婦が絡んでからは徐々におかしな方向に転がっていく。
クライムサスペンス的な話としてなかなか面白くなってきたなと思っていたら、どんどんイカれた展開に。ちょいちょい出てくるいくつかのグロいシーンは突然すぎてちょっと笑ってしまった。女性の監督が撮ってるのにこんなにグロくするんだ!と少し戸惑うくらい。さらに最後のジャッキーの姿に驚いた。なんだこれ!?と。こんなの反則だよ(とてもいい意味で)。「愛はステロイド」なんて邦題は最悪だなと思っていたが、あのシーンを観ると、この邦題にした理由がほんの少し理解できる。
クリステン・スチュワートの魅力がつまっていたことも印象的だ。とても美しくて、それでいて凛とした佇まいがカッコいい。主演2人をキャスティングした段階で成功していたんじゃないか。
クィアの恋愛感情、ルーの姉のDV被害、周りの男たちの視線や嘲笑、所々で女性の生きづらさが描かれるあたりは監督が女性だよなと納得できる作り。その生きづらさがから逃れようとする流れを観て、テイストが全く違う映画だが「テルマ&ルイーズ」を思い出していた。あれに比べると、より闘う姿勢が強くなり、しなやかになっている印象。時代が変わっているなと実感する。なかなかめちゃくちゃだし、グロかったりもするが、でも観終わった後は少し爽快だったりする。とても妙な映画だった。
熱くなる。
クリステン・スチュワート凄い
最高だったんだがwww 遅ればせながら、後ろ髪引かれて予定合わせて...
愛はマジック!
ひっさびさの大好きA24ism💜
疾走感しかなかった104分!
目が離せなくてずっとワクワクしっぱなし!
思うところは色々あるけどめっちゃんこ楽しかったー💜
(以下、箇条書き👇️)
・パパ、内田裕也にしか見えない。そして虫を愛でる。
・デイジーの歯が汚すぎて気持ち悪い
・ジムのトイレ詰まり過ぎ
・アマゾネスゴリラにしか最初は見えなかったジャッキーが途中からどんどん可愛くなった。愛は人を変える?
・ヒッチハイク男、予想外にめちゃいい奴
・JJは予想どおりのクズ
・ジャッキーのTシャツ“Burning Love”って座右の銘かよ
・A24らしさ満載のキレあるグロ←好き💋
・A24らしく説明最低限
・逆に濡れ場は意外と盛りだくさんww
あんな場面にでも倫理的にアウトなことを度外視して相手の味方になってしまうような相手と一緒にいられるってなんて幸せなのか。
クリスティン・スチュワートってすごいなー
エマ・ワトソンといい、あの手の顔の女優さん特有の空気感ある
全104件中、21~40件目を表示











