愛はステロイドのレビュー・感想・評価
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ひっさびさの大好きA24ism💜
疾走感しかなかった104分!
目が離せなくてずっとワクワクしっぱなし!
思うところは色々あるけどめっちゃんこ楽しかったー💜
(以下、箇条書き👇️)
・パパ、内田裕也にしか見えない。そして虫を愛でる。
・デイジーの歯が汚すぎて気持ち悪い
・ジムのトイレ詰まり過ぎ
・アマゾネスゴリラにしか最初は見えなかったジャッキーが途中からどんどん可愛くなった。愛は人を変える?
・ヒッチハイク男、予想外にめちゃいい奴
・JJは予想どおりのクズ
・ジャッキーのTシャツ“Burning Love”って座右の銘かよ
・A24らしさ満載のキレあるグロ←好き💋
・A24らしく説明最低限
・逆に濡れ場は意外と盛りだくさんww
あんな場面にでも倫理的にアウトなことを度外視して相手の味方になってしまうような相手と一緒にいられるってなんて幸せなのか。
クリスティン・スチュワートってすごいなー
エマ・ワトソンといい、あの手の顔の女優さん特有の空気感ある
恋はしないで
こないだ鑑賞してきました🎬
ルーにはクリステン・スチュワート🙂
相変わらずの整った容姿ですが、今回はだいぶすったもんだします。
私はあまり彼女の演技を見ていませんが、動揺した表情やらはなかなか良いですね。
後半の腹をくくってからの行動は、倫理的な問題は脇において、応援したくなります👍
ジャッキーにはケイティ・オブライアン🙂
この人は本当にボディビルダーだったようで、確かに筋肉のつき方が常人ではありませんね😳
背中がデカい…。
中盤である事件を起こしてしまうのですが、そこからどんどん破滅的になっていくのは見応えがありました😀
ルーの父親シニアにはエド・ハリス🙂
最近の彼とマイケル・ダグラスは痩せすぎて心配になるレベルです😔
今回は裏社会の親分で、確かに風格はありますね🤔
虫好きというのがまたなんとも言えぬ不気味さが。
人を揺さぶるのが得意なようで、ハリスがやると怖さ倍増です。
A24らしく、独特の切れ味を持つ歪んだナイフをイメージさせる映画でした⚠️
人は越えてはならない一線を越えると、二度と戻ってはこれないのか。
そこを越えたら元の暮らしには戻れず、線を越えたまま生きるしかないのか。
そしてそれでも幸せを手にできるのか、そんな事を考えさせられる1本です🎬
愛は人を大きくする‼️
ジムで働くルーは、そこに通うボディビルダーのジャッキーと出会い、恋に落ちる。ベガスでのボディビル大会で優勝するという夢を持つジャッキーだったが、街の犯罪組織のボスである父親やDV義兄など、様々なルーの家庭問題に巻き込まれていく・・・‼️女二人の犯罪劇は「テルマ&ルイーズ」を思わせるし、筋肉美を追求するジャッキーがステロイドに依存する様はデミ・ムーアの「サブスタンス」だし、そしてクライマックスは空想特撮映画みたいになってくる‼️特にジャッキーがボディビル大会のステージでルーを吐き出すシーンは「サブスタンス」の悪夢の再来かとビビッてしまった‼️結論から言うと今作は "愛の暴走" 映画‼️ジャッキーがルーの義兄を顔面破壊、ルーに好意を寄せる女性を射殺するのもルーへの愛の暴走‼️ルーがジャッキーの殺人の証拠隠滅をしたり、父の元へジャッキーを救出に向かうのも "愛の暴走"‼️ルーの姉がDV夫から凄まじい暴力を受け、それでも夫を愛し続ける姿も "愛の暴走"‼️エド・ハリス扮するルーの父親がルーの殺害を決意、大暴れして部屋中をメチャクチャにし、大切なカブトムシを食べてしまうのも "愛の暴走"‼️そしてクライマックス、そんな "愛の暴走" は文字通り人を大きくする‼️不思議なカタルシス、爽快感に満ちた作品でした‼️
タイトルなし(ネタバレ)
1989年、米国南西部ニューメキシコの田舎町。
20代の女性ルー(クリステン・ステュワート)は、父親(エド・ハリス)が経営するトレーニングジムで働いている。
ある日、女性ボディビルダーのジャッキー(ケイティ・オブライエン)と出会う。
ジャッキーは、ボディビル大会へ出場する途中、この町に立ち寄ったのだ。
無銭のジャッキーは、ルーの父親が経営する実弾を使った射撃場のウエイトレスとして働くことになった。
経緯は、ルーの姉婿の口利き。
ルーの兄とは、この町に流れ着いた夜に関係を持ったのだ。
ルーはジャッキーに、「父も姉婿もクズだから、早くウエイトレスをやめろ」と忠告する。
実際、父は町を陰で牛耳る悪党、姉婿もDVで姉に重傷を負わせてしまう・・・
といったところからはじまる物語。
あらすじだけ書き出せば、田舎町に流れ者がやって来、悪党どもを成敗し、可憐な娘を救い出す・・・お馴染みの物語だ。
が、観終わってすぐの感想は「ケッタイな映画やなぁ」に尽きる。
デヴィッド・リンチ監督『ワイルド・アット・ハート』『ブルーベルベット』をはじめて観た時と同じような感じ。
それ以上は、ちょっと言葉にするのが難しかった。
疾走感とか躍動感とか、そういうものとは懸け離れているし、共感とか切なさからも遠い。
おもしろいわけでもないが、つまらないわけでもない。
そんな感じ。
ベルリンの壁が壊される時代を背景に、壊すことのできない「見えない壁」がそこいらへん一帯にあるなかでの物語だからか。
現在では「見えない壁」のいくつは壊されているし、現在の視点でみてはいけないのか・・・
と、つらつら考えて思い至ったのは、
女性同士なのに、いざこざの解決は、男勝りの肉体と暴力、それに銃・・・というのが受け付けなかったからか。
特に、怒りに任せて暴力でカタを付けるの図に辟易したのだろう。
観るまでは『テルマ&ルイーズ』かしらん、と思ったが、しばらくして、どことなく雰囲気が似ていると思った映画は『バッドランズ/地獄の逃避行』。
『バッドランズ』における「わたしを何処かへ連れてって」感。
同作では、惚れた男のクズぶりに若い娘が途中で気づいて愛想をつかすあたりが面白かったが、本作ではルーはジャッキーのダメっぷり(ステロイド中毒になって、ルーを一旦は放り出す)に気づきながらも、助け出してくれることで、ジャッキーについていってしまう。
なんだかなぁ、としか思えない。
ある種、マチズモの肯定。
女性が憧れるマッチョ。
まぁ、見た目はおもしろいから、「おもしろいわけでもないが、つまらないわけでもない」と思ったのだろうなぁ。
A24の好きな田舎町陰謀もの。不思議の国のアリス風の味付けあり。
ややコメディ寄りのクィア・ロマンスかと思っていたら意外にも「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」ばりの田舎町陰謀サスペンス仕立てだった。エド・ハリスがとてもとても気持ち悪い悪役=町の大立者を演じていて説得力はバッチリ。
A24は公開間近のアリ・アスター監督の「エディントン」もそうだけどこんな感じの閉塞的な場所での行き場のない衝突みたいな話が好きだよね。煮詰まってくる感じ。「ファースト・カウ」や「ザ・ホエール」なんかもそうだった。
ところでこの映画の主役というか視点者は、皆、ルーであると考えるのだろうけど、ジャッキーの立場、視点で作品を観てみると面白いかも。ジャッキーは「不思議の国のアリス」なんですね。よそからやってきて、ジムやら射撃場やら暴力的で男臭い世界(女性からみたら不条理世界)に投げ込まれるヒロイン。アリスは身を守るためにキノコだったかケーキだったかを齧って大きくなるのだけど、ジャッキーにとってのそれはステロイドだという理屈。
ほら、ジャッキーのジム用ショートパンツだけどオレンジ色のストライプです。あれってアリスのエプロンドレスを意識しているんじゃないかな。で、最後は巨大化して悪の女王をやっつけましたとさ。あんな結論付けはA24以外はやらないよね。「怪獣ヤロウ!」にも少し似ている。向こうは知らないだろうけど。
散らかす女と片付ける女のサスペンススリラー
8ヶ月目にして今年観た中で一番変な映画が登場した。
「サブスタンス」や「メガロポリス」ももちろん変なのだが、一貫して変なのでそう驚きはしない。
ところがこの映画は予想を裏切って変なことになるので驚く。そしてこの映画は変な映画としてお墨付きをいただいている。変な映画のレジェンド、ジョン・ウォーターズ監督が2024年度の最高の映画と評価したのだ。
出だしはレズビアン同士のラブロマンスと思いきや、悪党の父親やDVの義兄の登場に巻き込まれるバイオレンス、サスペンス、スリラーと縦横無尽にジャンルを横断。ところがストーリーは破綻しておらず筋が通っている。
射撃場やジムの経営をしつつ凶悪な裏稼業を営む父親(エド・ハリス)の経営するボディービルジムで働くルー(クリスティン・スチュワート)は父を嫌悪しながらもその庇護のもと、日々を過ごしている。そこにラスベガスのボディビル大会出場を目指す風来坊のジャッキー(ケイティ・オブライアン)がジムに現れ恋に落ちる。彼女の気を引くためにジムの売り物のステロイドを自由に使っていいという。
ストーリーの柱になるのはこの二人の女性のクィアラブストーリーだ。ところがステロイドを使ううちに体に変化が現れ、ジャックは大暴走を始めてしまう。凶悪な父親も巻き込みルーはその後始末に翻弄される。
奔放でどんどん行動に移し散らかしまくるジャッキーに内向的で鬱屈し、散らかした後始末に追われるルーというカップル2人の対比がわかりやすく魅力的だ。
凶悪な父親やDV夫と暮らす姉などのかなりおかしい家族の描き方はデヴィッド・リンチ的でステロイドで肉体が変貌していくところはボディホラー的でデヴィッド・クローネンバーグの要素が感じられる。
ボディホラー的要素はラストにかけて驚きの展開をする。この辺りが最も変なのだが、変なままで終わらずに後始末に終始するルーがそうでない一面を見せるラストが素晴らしく、変だけではないローズ・ダラス監督の今後にも期待。
ジョン・ウォーターズがお墨付きを与えるのも納得の作品だ。
ステロイド・DV・同性愛…
男が見る愛はステロイド
こんな事を書くと時代遅れと言われるのかもしれないが、男の自分には理解出来ない部分も多々あった。
だからなんだってんだ!!
見る度に予想を覆してくるA24の映画最高!
上映館数が少ないからか、最近の洋画にしては珍しく客入りが良く、やっぱりフェミニズムを描いた映画って一定の需要があると思う。
なんかネットだと反フェミニズムの声が大きすぎて、結局フェミニズムを唱える事に躊躇しがちな雰囲気になっているけど、水面下ではちゃんと人気があるんだから、これからも臆せずこういう作品がじゃんじゃん出てくることを望みます。
だって創作って自分が知らなかったり理解出来ない世界を知るきっかけになるものでしょ。
マッチョな体育会系の世界って妙に女々しく感じたりします。感情的だし、仲間、家族、繋がりを異様なまでに大切にする。体育会系の人たちって誕生日を大事にしたりしません?男同士でプレゼント送りあったりして。僕の見てきた体育会系が変なだけ?
逆に外見はナヨっとした文化系が割とサバサバしてたりして、冷めたところがある。
この作品が面白いのは女性視点でマッチョな女性の世界を描いているところなのかな。
マッチョな女性の主人公たちがマッチョなのに女々しいところを見せたりして...もう何がなんだかわからなくなってきた。
個人的には、ラストシーンであれ?◯しちゃうの!?ってなった、ここまで来たらみんなで仲良く暮らすのもありじゃない??
なにはともあれ、エドハリスが超絶キモいことは確かです。
まさに「愛はステロイド」!
最初邦題見た時、「またトンチキな邦題付けて…」と思ったけど、観てみたらほんとに愛はステロイドだった(原題も好きですよ)。
そして登場人物みんな問題ある笑
A24の作品は裏切らないですね!
クセが強すぎる。
クリステンはこういう'70sがすごく似合うなーと。
ジャッキー役の女優さんの役作りが凄すぎて心配になりました…。
あと、やっぱり、ステロイド怖い。
STARGAZE
今年公開のA24作品とは中々相性が悪く、今作もどうなるかなーと期待半分不安半分で観ましたが、想像以上のぶっ飛びっぷり、それでいて破綻していないストーリーになっており、ここ最近のA24作品の中では1番好きな作品でした。
序盤はガールミーツガールで進んでいくのかなーと思ったら、早めにステロイドで筋肉バッキバキになっていきますし、街の中で様々な事件が起きていき、2人の愛も一筋縄ではいかない展開になっていくので飽きることなくノンストップで楽しめます。
ジャンルがドッタンバッタン変化していき、ラブコメかと思いきやノワールになって、かと思いきや体の変形が一気に出てくるボディホラーになって、最終的にはそれらをごちゃ混ぜにして独自の要素を醸し出すとかいうイカれた作りになっているので、ジャンル映画好きとしてはこの上ないくらいテンションが上がっちゃいましたね。
筋肉はなんでも解決するし、引き金にもなるという、ステロイドを用いる前と後でも物語のキーになってのも印象的でした。
やっぱ筋肉羨ましいです。
終盤にかけた勢いは凄まじく、ルーとジャッキーが少し離れていく中で、ボディビル大会でブチギレて相手選手をボコボコにしてしまって収監されたジャッキーがルーのパパさんに保釈金を払ってもらい、その代償として人殺しの依頼が発生し、ルーはルーでめんどくせぇ女に絡まれていて、このめんどくせぇの酷い目にあったら面白いのになーと思ったらジャッキーが弾丸ぶっ放してくれたので、ルーにとっては衝撃的なシーンだと思いますが、いち観客としてはスッキリしました笑
パパさんがブチ切れてから部屋のものを壊したり、カブトムシの入ってるショーケースを割ったりするまではうんうんと思いながら観ていましたが、なぜかカブトムシをムシャムシャ食ったのが意味不明すぎてめっちゃ笑いました。
ピンチの時現れる大切な人が大きく見えるっていう比喩表現は聞いたことがありますが、まさか本当に大きくしてしまうとは思わずでめっちゃ面白かったです。
まるでハルクのように巨大化し、パパさんをとっちめてからの口の中に銃を突っ込んで警察に突き出すという社会的抹殺かつトラウマを植え付けるというエッジの効いた決着は最高にクールでした。
そこからの2人の逃避行は序盤のガールミーツガールのようで美しかったんですが、ある意味邪魔者なメンヘラ女がなぜか生きていたので絞め殺してからの捨ててからのタバコを一服というラストもめちゃめちゃカッコいいですね。
非喫煙者ですがこういうカッコいい喫煙シーンを観るとココアシガレットを咥えたくなります。抹茶味が好きです。
主演2人含め役者陣の体当たりな演技が素晴らしく、主演2人は可憐さとカッコよさを同時に解き放つビジュアルや体格、アクションがあって惚れ惚れしました。
素晴らしいパターンの邦題だったのも良きポイントで、原題のままだとテーマや内容と少しズレがあったんですが、邦題だと愛のパワーで障害を乗り越えまくれる、そしてステロイドという中毒性のあるものも同時に表現しているというナイスな邦題でした。
ジャンルフルミックスで色んな映画を楽しめるという点でも面白かったですし、好みは分かれると思いますがもう一回見たいくらいにはとち狂ってて良かったです。
A24作品、このくらいの塩梅でずっと狂ってて♡
鑑賞日 9/2
鑑賞時間 18:25〜20:10
テルマ&ルイーズ + サブスタンス ÷ 3
なんだこれは笑ぐちゃぐちゃ。
禍々しさ全開の愛、ゆえにファンタジーは要らない
ステロイドの過剰摂取もアレだけど、愛も行きすぎると色んなものを生み出してしまうのね
2025.9.3 字幕 イオンシネマ四條畷
2024年のイギリス&アメリカ合作の映画(104分、R15+)
ボディビルジムの管理者とビルダーを描いたクライムラブロマンス
監督はローズ・グラス
脚本はローズ・グラス&ベロニカ・トフィウスカ
原題は『Love Lies Bleeding』で「愛は血を流す」と言う意味
物語の舞台は、アメリカ・ニューメキシコ州のアルバカーキ
そこにあるクレータージムで働くルー(クリスティン・スチュワート)は、劣悪な環境の中でも文句を言わずに働いていた
彼女を慕うデイジー(アンナ・パリシコニフ)のアプローチを交わしながら、時間だけが過ぎていった
彼女には父ルー・シニア(エド・ハリス)がいたが、12年前に母親が家を出てしまい、それが原因で関係を断ち切っていた
ある日のこと、ベガスの大会に向かうボディビルダーのジャッキー(ケイティ・オブライエン)がジムにやってきた
ひと目で違いのわかる筋肉に見惚れたルーは、彼女のことを気にかけるようになり、住まいが見つかるまでの間、部屋に住まわせることになった
物語は、ルーの姉ベス(ジェナ・マローン)の暴力的な夫JJ(デイヴ・フランコ)とジャッキーが関係を持っていたと言う冒頭があり、それが露見するところから動き出す
ルーはジャッキーに好意を寄せていたが、それは寝床を確保するための嘘の感情だったと思い込んでしまう
ジャッキーはバイセクシャルであることを打ち明け、ルーに対する想いは本物だと告げる
そして、ジャッキーはその愛を証明するためにある行動を起こしてしまうのである
映画では、ルーと父の過去に語れぬものがあり、それが原因で疎遠になっているのだが、ルーは母親の失踪に父が絡んでいると考えていた
父はメキシコに武器を送ったり、麻薬を密売したりして儲けていて、FBIへの情報提供者を始末してきた
その手伝いをしてきたのがルーであり、彼女の特殊清掃は手慣れたものとなっている
ジャッキーはベスを愛するルーのためにJJを殺すものの、その後始末を巡って「あること」を思いついてしまう
それは、JJの死体を例の崖に落として警察に見つけさせると言うもので、他の死体が見つかることによって、ジャッキーが容疑者から外れると考えたからだった
だが、それによってJJの死体が見つかってしまい、ベスにも知れ渡ることになるのである
その頃、ジャッキーはベガスにてボディビルの大会に出場していたが、過剰なドーピングによって錯乱し、失格処分となってしまう
会場で暴れたジャッキーは捕まってしまい、ルーに助けを求めるのだが、その電話をデイジーが取ってしまう
デイジーは「もう会いたくないと言っている」と嘘を言い、ジャッキーは仕方なくルー・シニアを頼ることになった
ルー・シニアはジャッキーがJJ殺人に関わっていることに気づいていて、居場所確保のために「ある依頼」を突きつける
ジャッキーは引き下がることができず、さらにその依頼がルーとの関係を再構築できると考えていた
だが、その依頼をルーの目の前で行ってしまい、さらに関係は拗れてしまうのである
映画の前半でモブキャラのように登場するデイジーが後半では物語を推し進める役割になっていて、さらにオチに使われていた
ジャッキーはルーと出会ったことでステロイドを使うことになるのだが、その効果も相まって、徐々にエスカレートしていく様子が描かれていく
だが、精神的に負荷がかかりすぎると乱用状態になってしまい、それによって幻覚を見たりもしてしまう
これらの一連のシーンは某アカデミー賞ノミネート作品を思い出したが、そのシーン以外にも本作ならではの特異点が用意されていた
それが賛否両論を巻き起こしそうなジャッキーの巨大化だったが、このシーンを理屈で考えてはダメなんだと思う
ジャッキー自身が巨大化したことをルーもルー・シニアも認知している状態なので、ジャッキーのトランスが原因ではない
かと言って、ステロイドの過剰摂取によって、あのようなことは起こるはずもない
その後は巨大化したジャッキーとルーがルンルン気分で走っていくシーンがあって、一連の映像は効果的な演出と考える方が良いのだろう
結局のところ、警官も父も殺さなかったルーは最後の一線は超えていないように思えるのだが、これからも逃亡生活を続けていくことになるのだろう
砂漠で捨てられたデイジーもいずれは発見されるだろうし、不可解な事件の後に消えた女2人をFBIが見逃すはずは無いように思えた
いずれにせよ、A24なので変な映画だろうなあと思っていたら案の定という感じで、かなり特殊な映画だったと思う
ボディビルダーのレズビアン映画というのも新しいジャンルで、あの肉体がほぼ自前で鍛え上げているものというのはすごいと思う
ルーの方も結構筋肉がついている背中をしていたので、おそらくはあのジムで鍛えていたのだろう
ストイックな環境にいると感化されるのかはわからないが、彼女の中にある男性性にデイジーは惹かれているし、ジャッキーも女の子状態になっているシーンもあった
そのあたりは家庭教育の賜物であると思うのだが、ベスが言い放つ「あんたには愛がわかっていない」というのも、結構無茶なセリフだなあと思った
まともな人間が出てこないぶっ壊れたテルマ&ルイーズ
全122件中、41~60件目を表示














