愛はステロイドのレビュー・感想・評価
全129件中、21~40件目を表示
愛はステロイド、なかなか粋な邦題
1989年、ボディビルの大会に出るためヒッチハイクでラスベガスに向かっていたジャッキーは、仕事を紹介してもらうため途中の街で男と寝て、射撃場のウェイトレスの仕事を紹介してもらった。その後トレーニングジムへ行き、従業員のルーと出会った。ルーはレズで、ジャッキーに惚れ、2人は恋に落ちた。実は、ルーの父親は射撃場とトレーニングジムの両方のオーナーだったが、街の裏社会を仕切り凶悪な犯罪を繰り返していた。そして、ルーの姉は夫からDVを受けていて、ルーは家族にさまざまな問題を抱えていた。そんなルーの苦悩を解決しようとしたジャッキーは、仕事を紹介してくれた男がルーの姉のDV夫だとわかり、ルーのために彼を懲らしめようとし、度を越して彼を殺してしまった。姉の家にやってきたルーにDV男の死体を発見され・・・さてどうなる、という話。
ボディビルダーのジャッキーは肉体美が素晴らしいし、ルーも可愛いかったし、レズシーンはエロくて良かった。
警察も巻き込んでの裏社会を仕切る親父、自分の身を守るためなら娘でも殺そうとするものなのか?相当な悪だなぁと驚いた。
悪の親父を演じたエド・ハリスの怪演は素晴らしい。
確かに、裏社会の悪人たち、レズシーン、殺した男の崩れた顔面など、ノアール、ラブストーリー、スリラー、とてんこ盛りだけど、行き当たりばったりのジャッキーは何か抜けてる。ステロイドの影響?そこがユーモアなのかも。
ハードなレズビアンの激愛
強い女性が強い女を撮る
するってえともれなく精神的にも肉体的にもモンスター化する。男中心の社会へのアンチテーゼがマッチョとちょいエロとクスリと怪物で構築される作品が続いてて、とても興味深いですな。
そもそも女の人同士の恋愛って身体的にも精神的にも結びつきが強そうだから、それを加速させるドーピング剤としてのステロイドってことなんだろうけど、これを邦題に持ってきた配給側はわかりやすさも相まって大変センスがいいかも。
ちなみに原題は【Love Lies Bleeding】で、アマランサスの品種の名前らしい。鮮やかな赤や紫の花穂が長く垂れ下がるのが特徴で、この花穂が血のように見えることから「出血する愛(嘘どこいった?)」という愛の激しさや傷つきやすさを比喩した詩的な名前がついたんだって。しかもアマランサスの花言葉は「不滅の愛/永遠」だから、嘘を重ねながらも血みどろになりながら深まり高まる映画の内容とぴったりで驚いたり。絵作りも赤を基調に作られてるしね。
とはいえ男性の監督では踏み込めない表現やテーマを女性監督が自由に描ける時代は始まったばかり。これからも面白い作品が見れたらいいな。
それではハバナイスムービー!
肉体と愛の狂気を喜劇的にシニカルに描く
ステロイドの打ち過ぎは体に良くない!
ハルク・ホーガンは、1953年生まれで私と同じ齢であるが今年7月に心臓病で亡くなった。トランプ大統領を応援してTシャツ破いていた頃は元気だったのに。昔、出演映画(ロッキー3)の舞台挨拶に来た時に新宿ミラノ座の裏口から出て来るのをH支配人に教えてもらい、出待ちした事があるがデカかった。
マッスル系のプロレスラーはステロイドを常用している者が多い。筋肉の塊のようだったダイナマイトキッドも60歳で心臓病で亡くなった。ステロイドと薬物の過剰摂取が原因と言われている。閑話休題。
9月17日(水)
TOHOシネマズ日比谷で「愛はステロイド」を。
父親が所有するトレーニングジムで働いているルー(クリステン・スチュアート)は、ベガスのボディビル大会に出場するためにオクラホマからやって来たジャッキー(ケイティ・オブライエン)と出逢う。ジャッキーのイケてる筋肉にルーはステロイドを勧めて1本打ってやり、すぐにレズる。
家に留めてやり、ジャッキーはルーの父が経営する実弾射撃で観光客に体験射撃をさせたり、射撃の練習が出来る射撃場で働き始める。「ダイ・ハード」が公開されてからはベレッタが人気ですって言うのには笑った。(日本でも「ダイ・ハード」でマクレーン刑事が使っていたベレッタのモデルガンが人気になった。それまではオートマチックの銃ならルーの部屋に置いてあったコルト・ガバーメント(「ゲッタウェイ」でマックイーンが使っていた銃)だった)。
射撃場だから銃があるのは当たり前だが、ルーの父(エド・ハリス)はメキシコへ銃を密輸している裏社会の人間である。
ルーの姉の夫JJの妻に対するDVから事態は大きく動いて行く(大きく動き過ぎだってば。観た人には判る)。
いやー、凄い映画だった。クリステン・スチュアートの行動にビックリ!
ケイティ・オブライエンの筋肉にビックリ!
ステロイドをバンバン打つのにビックリ!その結果にもビックリ!
エド・ハリスの怪演にもビックリ!!
(ヘラクレスカブトムシを食べちゃう?)
愛はステロイド!愛は血まみれ?愛の大暴走が凄かった。
ラストの後、二人はどうなるのだろう??
おまけ
監督は女性ですか。かなり暴力的なのでビックリでした。
クリステン・スチュアートの父親は本作のエド・ハリスと同じ髪型なんだって。
ケイティ・オブライエンは、最近新婚旅行で日本に来たばかりらしい。インタビューでまた行きたいと言ってましたよ。
A24
A24作品だし低評価も少ないので見に行きました。
80年代を意識した荒い画質は良しとしても、トイレ清掃とか入れる必要があるのか。前半はよくわからなかった。
ボディビルダーを目指すジャッキーが一度は拒否したステロイドは違法性が高い物なのか。
私はたとえ合法ステロイドでも医薬品に変わりはないので、それでできた造られた身体やボディビルには嫌悪感を覚える。
その点でも自分には合わなかった。
レズビアンの三角関係がストーリーの中心だが、そこに殺人の証拠隠滅やらルーの父の実態が絡むので、後半はもっと分かったような分からないような。
ボディビル会場は幻想なのは明らかだが、ラスト(の少し前)は何?
人がそれなりに一生懸命見ているのに、ファンタジー? (MCU入りでもしたら?)
そういった映画だと思って見ていないので、ビックリというより、ガッカリだった。
………………
google の AI によると
"Love Lies Bleeding"は直訳すると「愛は血を流して横たわる」という意味で、転じて、血まみれで痛々しく、暴走するような愛、あるいは愛ゆえに傷つき、危険な状態に陥る状況を表す表現です。
原題:愛は血を流す
そのまんまやないかい🤣
久々に粗筋読んで面白そうだなと。
そしたらA24だとわ😱
期待大👍
ルーとステロイドに取り憑かれたジャッキー。
ドーピング注入では上手くいかなかったけど、
ルーへのラブ注入は、
ルーの大願成就となり成功(なのか?)😳
ボディビル大会での一幕は、
「サブスタンス」を想起した方も多いのでは?
最後は結局2人とも殺しちゃうけど、
そんな恋愛してみたいわ😜
JJの殺し方は、流石A24。
「ミッドサマー」であんな死体見た事ある🥶
今年では「サブスタンス」と並び称される良作。
神話なき里で生まれた20世紀発祥の神話? 脚本/演出付きの壮大なほら話? みたいな感じでそれなりに楽しめるB級映画
え、そう来るか、という予想外の方向にストーリーが展開してゆき、それが転がり始めると、まあ、そう来るだろうな、と既視感のある方向に進み、その後にまた、え、そう来るか、という予想外の展開が待っているという、なんだか変てこりんなサスペンス•スリラーです(と、そんな風に簡単にジャンル分けもできないのですが)。
アメリカの片田舎の街みたいなところで物語は展開してゆきます。なんだか古臭い感じがするなあ、誰も携帯電話、使ってないし、と思っていると、劇中のTVがベルリンの壁が崩壊寸前だった頃のニュースを伝え始め、この物語の現在が1989年であることに気づきます。この近過去の設定がけっこうはまっていて、世代が一つ前の人たちの都市伝説感に繋がっているのかなと思いました。また、なんとなくアメリカの西部開拓時代からの伝統のトール•テール(tall tale)の香りがします。もちろん、この作品には様々な要素がぶち込まれていて素朴な話ではなくなってるんですけど、焚き火を囲みながらの席で、わけ知り顔のおっさんが語る、「ちょっと前に、こんな話があってなあ……」から始まる与太話、ほら話の類いが根っこのところにあるのでは、と思いました。
タイトルにB級映画と記しましたが、映画業界でB級という単語と相性のいい言葉に「ジャンル映画」という言い方があります。でも、この作品は、え、クィアのラブ•ストーリー? え、サスペンス?、コメディ?、ノワール?……とジャンル分け不能で(それが冒頭に書いた予想外の展開に繋がっています)、従来型のジャンル映画の方程式の外側にいるような感じです。まあ、ぶっちゃけて言えば「変な映画」なんでしょうかね。こういうのが大好物だという映画ファンは一定数いそうですが、私の場合はアメリカ系の変よりヨーロッパ系の変のほうが好きかなぁ、と自分でも何言ってるか、訳がわからなくなってきましたので、私の映画鑑賞のセンスでは処理しきれませんでしたとして、真ん中の点をつけて失礼します。
2025年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️✨✨
『テルマとルイーズ』を思い出しました…と言っても、観たのはかなり大昔ですが笑
生々しいSEX描写もありますが、男同士では画面を観ていられなくなりますが女性同士だとあまり気になりません、なぜか笑(かなり汗がベタつく感じとか嫌な臭いまでして来そうな映像でした…実際、排泄物がたくさん出て来ましたけどね笑)
愛とか暴力とかサスペンスとか、屈折していて刺激的なものがお好きな方は、どうぞ!笑
確か
愛はステロイドですね。最後はあんなに大きくなっちゃって。二人が出会って無ければ、こんな事に巻き込まれる事も無かったかもしれないですね。ジャッキーは、ボディビルダーとして良い所に行ってたかも?
理屈抜きで引き込まれる
筋書きなんてどうでもいい、と思えるくらいインパクトのある作品です。また、内容もぶっ飛んでますが、キャストが皆さん個性的で何だかよく分からないけど引き込まれます。特にエド・ハリスが普段とは一味違う、サイコ野郎を上手く演じてました。また、クリスティン・スチュワートは相変わらず魅力的で、タバコがやけに似合う女優さんです。
鑑賞動機:二村氏のコラム9割、A24 1割
A24だからって、なんでも観ようとは思っていないし、この邦題ではどう考えてもスルー案件なんだけど。
いやなんだコレ、大部分は想定しうるプロットの組み合わせで進んでいくんだけど、アソコだけ、えっ何なのコレって困惑するところが。ある意味タイトル回収している…のか?
エド・ハリス親父の髪形とか、ラストカットの「忘れてたー」感とかも狙ってんのかよくわからないけど、まあヘンテコなのは確か。
トンデモ映画じゃないのにトンデモない。
びっくりした 面白く飽きない
好きなYouTube映画レビューで面白いと絶賛されているので観に行った。久々の有楽町東宝シネマズは満席だった。確かに展開が全く予測がつかず、飽きずに面白く最後まで観た。大笑いのシーンもあり、グロいシーンも多いが何故か後味はすっきりした。テルマアンドルイーズとサブスタンスを思い出した
とっ散らかった展開でありながら途中まで中々面白い
1989年のアメリカの田舎が舞台です。
今どき珍しく、ポスターやチラシに物凄くB級映画感が漂います。
かなりとッ散らかった展開でありながら、途中まで中々面白いです。
しかし、最後はありゃありゃというとんでもない解決になるところに、B級映画らしさが全開でした。
全部が台無し。
「あれが伏線なのか」というがっかり感が凄いです。
こんなの反則だよ(とてもいい意味で)
ジムで働くルーと、ボディビルの大会に出場するため転々としているジャッキーが出会い、2人の愛の営みを描く序盤。ルーの父親や姉夫婦が絡んでからは徐々におかしな方向に転がっていく。
クライムサスペンス的な話としてなかなか面白くなってきたなと思っていたら、どんどんイカれた展開に。ちょいちょい出てくるいくつかのグロいシーンは突然すぎてちょっと笑ってしまった。女性の監督が撮ってるのにこんなにグロくするんだ!と少し戸惑うくらい。さらに最後のジャッキーの姿に驚いた。なんだこれ!?と。こんなの反則だよ(とてもいい意味で)。「愛はステロイド」なんて邦題は最悪だなと思っていたが、あのシーンを観ると、この邦題にした理由がほんの少し理解できる。
クリステン・スチュワートの魅力がつまっていたことも印象的だ。とても美しくて、それでいて凛とした佇まいがカッコいい。主演2人をキャスティングした段階で成功していたんじゃないか。
クィアの恋愛感情、ルーの姉のDV被害、周りの男たちの視線や嘲笑、所々で女性の生きづらさが描かれるあたりは監督が女性だよなと納得できる作り。その生きづらさがから逃れようとする流れを観て、テイストが全く違う映画だが「テルマ&ルイーズ」を思い出していた。あれに比べると、より闘う姿勢が強くなり、しなやかになっている印象。時代が変わっているなと実感する。なかなかめちゃくちゃだし、グロかったりもするが、でも観終わった後は少し爽快だったりする。とても妙な映画だった。
全129件中、21~40件目を表示












