「想像を超えてくる」愛はステロイド nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
想像を超えてくる
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バイオレンスなラブストーリーで、不穏さがつきまとう映像や音楽、俳優陣の表情や肉体の演技も良かったです。
冒頭のジムの場面は、舐めるようなカメラワークと不安を煽るような音楽で惹きつけられました。
個人的には筋肉トレーニングなどには興味がないので、ストイックな筋肉信仰はなんだか恐ろしいなと。
話としては、辛い家庭環境に囚われている主人公が強い者と恋に落ち、強い者がその環境を壊して主人公を解放する、みたいな恋愛もののパターンかと感じます。
今作は、女性同士ということで、一方だけが守られる存在というわけではない対等さがあり、筋肉に銃という男らしさ全開な世界の中、家父長制的暴力的な男性に対する怒りも印象的でした。
なんと言っても、クライマックスの何だこりゃ感がすごい……
想像を超えてきたというか。
開放感溢れる二人は、異様な幻想的な清々しさで好感が持てます。
とは言え、これは夢とか死後の世界とかなのかもとも。
そう考えるとやるせないのですが。
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