「この映画自体がドーピングでボロボロ」愛はステロイド エリセさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画自体がドーピングでボロボロ
クリステン・スチュワート、ケイティ・オブライアン、主演2人は素晴らしい。
しかし、ストーリーは陳腐で演出はインパクトだけが勝負。要するに典型的なダメA24映画。
超人ハルクみたいに筋肉がムキムキになるCGの演出が死ぬほど何回も繰り返されるので、本当にウンザリする。挙げ句の果てには「しつこく繰り返したのは、こんなビックリをやるためでーす」とオチがつくのだが、これがまた本当に下らない。
せっかくのエド・ハリスもほとんど出落ちの髪型勝負。カブトムシを食べさせても何のインパクトもない。
クィアとかシスターフッドとかほとんど関係なく、ジャッキーは単なる脳筋で、ルーはその後片付けに追われるばかりにしか見えない。それ以外はひたすらセックス。この映画自体がドーピングでボロボロになっているように見える。「テルマ&ルイーズ」と比べられたりしているが、リドリー・スコットに失礼すぎる。
あと、「サブスタンス」と似てるとかいう人も多いが、この作品はボディホラーやルッキズム要素は1mmもない。まったく似てないです。女性監督が女性を撮っただけで、似てるとか言うのは女性をなめくさってるだけなのでは。
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