「愛、愛、愛!!」愛はステロイド ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)
愛、愛、愛!!
めちゃくちゃクレイジーな映画でこういうの大好き。
愛って時として暴力的だよねっていうありきたりなテーマでは収まらないスケール。
ルーはお姉さんを愛していて、ジャッキーはルーの為にお姉さんにDVをした夫を殺す。ルーは愛するジャッキーの為に死体を遺棄する。父親は娘の為に警察に手を回すし、目撃者をジャッキーに殺させる。
でも、その愛の大きさ故に浮気をしたジャッキーはルーに向け発砲するし、お姉さんは夫への愛故にルーを憎む。
喫煙者がタバコを欲するのはニコチンへの依存症であるのと同じように、人を殺してでも護ろうとする行為は愛への依存症なのかもしれない。
いや、そうか?そうなのか?
愛ってこんな暴力的だっけ?
いや、時としてそうなる一面もあるけれど、ジャッキーは筋肉への執着が異常だし感情に任せてマッチョマンを殴ったり人を殺したりし過ぎじゃない?
ルーの父親も簡単に人を殺すサイコパス。
そう、そもそも人格に問題がありそう。
そんな中で比較的まともなルーは、純粋にジャッキーに恋をして禁煙もした。
だけど愛に翻弄され、身内とも縁が切れ、ついには平気で人を殺し、またタバコを吸う人生を歩む。
何が良いとか悪いとか、正解も不正解も善悪もこの映画にはあまり意味がない。
人は愛の力によっていろんな変化を遂げるもんなんだよという事実だけを伝えている。
そして前時代的なマッチョイズムを過剰な愛と筋肉でなぎ倒していく痛烈な作品!!
行き過ぎた愛、歪んだ愛、自己愛などなど、
とにかくすべてが過剰!!
あ、巨大化したジャッキーはドラゴンボールの悟空みたいやったね!
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