「邦題イイね!」愛はステロイド Butchmanさんの映画レビュー(感想・評価)
邦題イイね!
原題はLove Lies Bleeding(愛は血を流す)だが、それを「愛はステロイド」とした配給さんに拍手!ステロイドはこの映画のキーアイテムだし、B級な単語の響きがとても素敵。
ボーイッシュなクリステン・スチュワートがマッチョな女性ボディービルダーと恋仲になり、暇さえあればイチャイチャチョメチョメ(死語)。日本だったら白石和彌監督が描く北関東のような閉塞感漂う街を舞台に、エド・ハリスが妙なロン毛カツラ付けてぶっ飛んだ父親を好演。兄も兄嫁もクリステンに惚れてるストーカーまがいの女も、まともな人はもうこの街にはいない様子。そんなヒリヒリグチョグチョした舞台・人物設定の中で、クリステンとボディービルダーの愛が乱高下する。その振り幅が大きければ大きいほど、こういう映画は楽しくなるのだ。
確かにこのノリはA24好みな気がする。「MEN 同じ顔の男たち」のぶっ飛んだクライマックスには負けるが、それでも「??」なクライマックスの飛び抜け感はA24!
80年代(多分)ソングの嘘臭いポップ感がステロイドの嘘臭さを助長して、もうイクとこまでイケや!と変なアゲ感と共に劇場を後にする。何かに似ている。そうだ、これはジムの筋トレで追い込んだ後のパンプアップ感そっくりだ!
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