「子供向け映画として100点!」わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険! dedede_pupupuさんの映画レビュー(感想・評価)
子供向け映画として100点!
今年も行ってきましたプリキュア映画。我が子がまだ付き合ってくれてそこも嬉しい。
「戦わないプリキュア」のわんプリですが映画もそのコンセプト通りでした。
映画となると映画用の敵を出さないとお話が成り立たないので毎回個性的な強敵が登場します、が、それが本当に怖い子供はいて。強敵が無双する場面で途中退出する子供を毎年見てきました。今年は敵…と呼ぶよりはトラブルメーカー的存在でしかも可愛らしいたぬきだったおかげか?たまたまかもしれませんがそういう子供を見かけなかったです。
あと話が歴代No.1くらいシンプルで分かりやすかったと感じました。ゲームに吸い込まれたから脱出する、と。ゲームの世界と現実世界の絵面が違うので「元に戻るために主人公たちが奮闘してる」というのが幼い子にも理解しやすかったんじゃないかと思いました。(プリキュア映画はタイムリープとか複雑なギミックがさらっと出てくるから「これ未就学児に分かるの…?」と思ったことがあります。実際に自分の子はそこまで理解して観てなかった。ゲームに吸い込まれるって何?みたいな疑問は掘り起こせばそりゃいくらでも出てきますが)
そのシンプルさで映画として楽しいのかというと、二足歩行のコムギたち、デフォルメされた可愛いプリキュア、喋る大福、さとるくんの変身、他のプリキュアと共闘、と映画ならではの要素が満載で十分に楽しめました。
テレビ版の延長に映画ならではのお楽しみをプラスしたという感じの作りで子供に安心して観せられると思いました。映画にありがちな?テレビ版からかけ離れた超シリアス展開…こむぎといろはの断絶から元に戻っての共闘で得るカタルシス…とかはわんプリには似合わない。子供たちは可愛いこむぎと仲良しのいろはたちが観たいんですよ、多分ね。
上映後は子供はニコニコ、親もそれを観てニコニコで映画館を後にできる良い映画だと思います。
ただプリキュア映画恒例のパワーアップからの敗退からのパワーアップで敵を倒す!の展開は皆無なのでそれを楽しみにしてる場合は今回は非常に物足りないかもしれません。