「大人はかなり賛否分かれるけど子供向けとしては映画館デビューにぴったり。」わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険! せいやさんの映画レビュー(感想・評価)
大人はかなり賛否分かれるけど子供向けとしては映画館デビューにぴったり。
【ストーリー】
「わんぷりチームが元の世界に帰るために奮闘するストーリー」と「ゲームの世界を作り上げたナツキの思い出のストーリー」が70分で展開される感じです。比較的コメディチックな要素が多くゲーム編はまるで運動会のようなテイストで楽しい。かと思いきやわんぷりのテーマである「人間と動物の絆」を思わせるエモいシーンもありました。
個人的にはこれをわんぷり完結後に上映してくれたら文句なしの集大成だったんじゃないかな…と思いました。
残念なのはタヌキの双子の使い方がもったいなかった…せっかくジャルジャルさんが声を当ててて愛着が湧きそうなキャラクターだったのにとはなりました。
あと前作のプリキュアオールスターズFが凄すぎたために今回はちょっとこぢんまりとしてしまうのが残念でした。
【キャラクター関連】
オールスターズではないのにかなり登場人物が多いのにセリフのバランスがとても良かったです。個人的には映画トロプリでハートキャッチ要素を入れすぎてぐちゃぐちゃになったのがもったいなく感じてしまってましたが今回に至ってはあまりそういうのは感じませんでした。
わんぷりチームのかわいさも活かしつつ、悟・大福の映画フォームはとてもイケメンでした!(さとるくん推しの人はこれのためだけに映画館に行く価値があるレベル)悟くん有能すぎませんかね…
ひろプリチーム、まほプリチームも変身前・変身後ともにそこそこセリフや見せ場があって安心しました。エルちゃんの大きい姿と5人揃った名乗りは映画初なのでひろプリ履修勢としてはありがたかったです。
そしてモフルンにも見せ場が…(ここは劇場で)
予告ではナツキは悪役寄り?と思ってましたがそんなことはなかったです。孤独を抱えた少女っていうのもあってリアルでした。
【作画】
CGパートと通常作画パートを分けた分、アベレージは高いです。個人的に作画パートはFよりもきれいでした。悟と大福の映画フォームのデザインも良く先輩キュアの作画も良かったです!
【音楽・キャスト絡み】
基本的に楽しい・明るいテイストの音楽が多いです。オールスターズFから続投で深澤さん担当なこともありシリアスな場面のBGMもいい…
何気に嬉しかったのはOPだけではなくEDが前期・後期両方使用されていたことです。わんぷりの曲がよりゲームの世界の冒険をアゲアゲにしてくれてましたー!
そして声優陣の豪華さ…中村悠一さんの大福も違和感なしでした!むしろ想像を超えてました!
ジャルジャルのお二人の客演、ナツキさんの演技もそれぞれの役どころにピッタリハマってました。
【総じて】
・多少雑さや物足りなさはあれどわんぷりらしさを追求したいい作品
・先輩キュアたちもそれなりに出番があって安心
・大人だけで見たり一人映画は少し勇気いるけど子供連れにはうってつけだと思います!