行きがけの空のレビュー・感想・評価
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生き恥の空
気になってた作品が地元にきてくれたので、遅ればせながら鑑賞。
母の昔のケータイなんてわざわざ覗くか?とか、小樽まで行くのも説得力が薄い。
最初に年齢訊いたのに“可能性”に思い到らない?
なんだか撮りたい場所ありきのような景色を映しながら、そんな危険なとこで踊るの??
「もう一度見せて」と言って受け取った形見のケータイをそのまま持ち帰る健斗は鬼畜か。
オーディションでスタンディングオベーションも有り得ない。
ちょっと作為性を強く感じてしまう。
健斗の葛藤はよかったのだけど、父娘じゃない展開には逆に驚いた。
最後に会った日と生まれた時期を考えると、相当な早産じゃない限り深雪さん二股ですよね。
あんなちっちゃい頃に逃げて「性的暴行」って、親父さん真正のロリコンじゃないか…
家を空ける時間もあるだろうに、靴すら履かせず(自分は履いてる)逃げる意味とは?
唯と後輩の役割は一つに纏めた方がよかったかも。
というか唯の年齢が微妙過ぎて、最終盤まで関係が分からないので、母の親友とかじゃダメかな。
その年齢で家庭持たせとけば、「唯が同居すればよくない?」ともならなかったし。
建て付けが不安定な中に妻の病気とかまで入れ込むから、余計に散らかって感じた。
設定や関係性に後出しが多過ぎるし、パパ活記事も不要。
服部樹咲のダンスは『ミッドナイトスワン』の経験がしっかり活かされていて綺麗だった。
どこに向かう途中なのか
何度も訪問した小樽が主な舞台であることと、『国宝』ですばらしいわき役を演じた、三浦貴大が出ていることが、観ようと思った理由でした。望月建斗役の三浦貴大は、生き急いでいる人物像を期待にたがわず素晴らしく演じていましたし、星野美歩役の服部樹咲の身体表現も見事でした。また、建斗の妻涼子役の菜葉菜も、抑えた演技がすばらしかったです。美歩の母親役を演じている藤丸 千をもっと観たかったところです。
小樽の夜景や、みなとの風景、似鳥美術館、ぶどう畑、倉庫街、北一ガラス、陰桜高校(桜陽高校がモデルか)など、懐かしい風景がたくさん出てきて、それだけでも楽しめます。
映画の前半を占めている「もしかしたら…」は、誰しも想像する話かもしれませんし、後半を占めている「それでも...」は、三浦貴大が醸し出すまじめな人間だからの行いと思います。
タイトルの「行きがけ」は、美歩にとっては、夢の実現への途中という意味がありそうですが、建斗にとっては、どこに向かう途中なのでしょう?
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