「おそらくはかなり低予算の映画。でも心に響くものはありました」行きがけの空 たずーさんの映画レビュー(感想・評価)
おそらくはかなり低予算の映画。でも心に響くものはありました
14日で上映終了の案内に慌てて行ったら、21日までに延びてたw(良いことです)
観たいと思っていた理由は予告編のコンテンポラリーダンスのシーン(「キリエのうた」の海辺のダンスシーンを想起)、「国宝」や「愛にイナヅマ」でも演技が光った三浦貴大さん主演、そして「ポスター撮影・題字:藤原新也」のパワーワード、という3つの要素から。
観て正解だった。
何を表現しているのかしっかりとはわからないけど、心に残る踊り。主演の2人にとって大きな出来事が起きているにもかかわらず、淡々と進む物語。不自然さや都合の良さを感じさせない筋立て(小樽の街紹介のためかロケーションがやたら変わるのはご愛嬌)。メインの2人とおそらく観ている人の多くがそうあってほしいと願う結果は得られなくても、希望の灯は確かに点って幕引き。家族、夫婦、過去の恋人、人と人の縁といった人間関係を説明しすぎずに少し乾いているくらいの冷静さで描いていたと思う。
上映館数も回数ももっとあっていい映画だと思うんだけど、武蔵野館でも公開週から午前の1回だけってのは厳しいね。(観た日はサービスデーだったからか、前段は満席に近いくらい入っていましたが…)
あ、一点だけ。推薦受験させられるくらい影響力がある人がすぐ近くで一緒に見て、いの一番に拍手しちゃったら、審査員も拍手しなくちゃ…な感じになるだろうし、合格しちゃうよねーって、そこだけは、不自然だったかなー。ただ、小樽の屋上での踊りも、このテストでの踊りも本当に良かったと思います。
★9月2日追記
上映期間が1週延びたのに、レビューは1件も増えてなかった。残念。寂しい。しっとりいいドラマだったけどなー
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