「改めて曲亭馬琴に興味が湧く作品」八犬伝 maryさんの映画レビュー(感想・評価)
改めて曲亭馬琴に興味が湧く作品
「曲亭(滝沢)馬琴の執筆活動である実」と「八犬伝という虚の物語」を交互に描いた作品。
私としては、それが非常に良かった。
もし馬琴の八犬伝の制作様子のみだったら、恐らく寝ただろう(笑)
もし八犬伝のファンタジーのみだったら、そもそも観に行ったかも微妙。
実と虚の切り替えの時に、時代背景が似ているので、え?今どっち!?とならなくも無いが、それがワクワクを生み、飽きることなくエンディングを迎えた。
いやそこは赤じゃなくて黒やろ、とか
そんなアイディアの時代じゃないやろ、とか
最期がファンタジー過ぎやろ(笑)、とか
まぁ少しツッコミどころはあるけれど、
馬琴と北斎の仲が素晴らしく描かれていたし、
何と言っても役所広司さんは大正解だし、
歌舞伎は本役者だったし、
桜の絵に墨を落としたようなという表現が非常に気に入っているので、やっぱり観て良かった作品。
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