「ジョン・レノンの音楽と生と性と死」ジョン・レノン 失われた週末 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
ジョン・レノンの音楽と生と性と死
1980.12.9私は新宿武蔵野館(焼肉の叙々苑になった方、現在の新宿武蔵野館とは違う)で「ローズ」の最終回を観た。終映後、劇場のロビーに出て来ると、公衆電話で女性が「ジョンが撃たれたのよ。ジョン・レノンよ!」と叫んでいた。まだ、スマホの無い時代、映画館に入る前に知ったニュースを友人にでも伝えていたのだろう。私もその声を聞いてジョンが撃たれたのを知ったのだ。「ローズ」のラストシーンの電球が眼に浮かぶ。
6月10日(月)
新宿シネマカリテで「ジョン・レノン 失われた週末」を。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの「失われた週末」と言われた二人が別居していた18ケ月間を、その間ジョンの愛人だった(それもヨーコの希望で!)中国系アメリカ人のマネージャー、メイ・パンの視点から描いたドキュメンタリーである。
ヨーコから離れた「失われた週末」の時期に、ミック・ジャガー、デビット・ボウイ、ニルソン、リンゴ・スターらと交流していた事が数々の写真で描かれる。エルトン・ジョンとはコラボでライブも行なわれた。ポール・マッカートニーとリンダとも会っている。
この時期はヨーコの呪縛から解き放たれたようにジョンの音楽活動は盛んだった。
印象的だったのは、オノ・ヨーコの笑った写真は皆無だったが、メイ・パンがジョンと写っている写真は殆どが笑顔だった事。
ジョンもヨーコと笑顔で写っているものは無いがメイ・パンとは笑顔の写真がある。
ジョンの前妻シンシアとの息子ジュリアン・レノンとメイ・パンの交流も描かれる。ジュリアンがジョンに電話をしてもヨーコは繋がなかった。「失われた週末」の後、ヨーコのもとにジョンが帰った後でメイ・パンがジョンに電話しても、ヨーコが出て繋いでもらえなかった時にジュリアンの電話をヨーコが繋がなかった事を知っているメイ・パンは同じ事をされていたと思っただろう。メイ・パンは、その後結婚して子供を二人設けたとの事。
ラストに現在のメイ・パンとジュリアンが肩を組んでカメラの前から去って行く。少なくともジュリアンには、自分の母親とも仲良くして、父親ジョンとの間を取り持ってくれたメイ・パンに心を許していた。
もし、ジョン・レノンが生きていたら、この映画をどう見たのだろうか。
今晩は
「ブラックレイン」の間違いの箇所、直しました。
ありがとうございます。
粗忽なのでよくミスがあります。
この映画もレビュー読ませていただくと、オノヨーコの人となりが、
分かり興味深いですね。
レンタルになりましたら、必ず観たいです。
Mr.C・B・2さんの書かれる過去の東京の地名やエピソード。
とても懐かしい気がします。