劇場公開日 2024年5月17日

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「お前の親はスターダムだ!」家出レスラー 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5お前の親はスターダムだ!

2025年5月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

ドキドキ

カワイイ

2024年公開作品

原作は現役プロレスラー岩谷麻優

監督は『花鳥籠』『アタシラ。』『COLOR CROW 緋彩之翼』『YOKOHAMA「横濱の仮族」』のヨリコジュン
脚本は『億男』の渡部辰城

平凡な女子高生がレイプされそうになったことをきっかけに高校を中退し引きこもり生活を2年続け兄の影響でプロレスに目覚め単身上京
新興プロレス団体『スターダム』の一期生として合格しまさしくスターダムに駆け上がるサクセスストーリー

それにしてもいつの頃か知らないが女子プロレスのコスチュームも随分と華やかになって久しい
詳しくないので頓珍漢かもしれないがそれに関してはスターダムの貢献度も高いのではないか
ドリフの前半にたまにやっていたプロレスコントにゲスト出演していた全女のメンバーなんてスクール水着としては派手かなというレベル
あの頃のジャガー横田はまだ二十歳前後でまだウブな感じだった
おそらく間近で見たいかりや長介の顔が怖かったんだろう
全女の悪役にもあの逸材はいない
いかりやの様な顔をした女子がいるとしたらそれは女子ではなくて女装したいかりやだ

主演は聞いたこともない解散したアイドルグループのメンバーの1人だった平井杏奈
思いのほか年はいっていて当時27歳くらい
オーディションで合格した

前半に登場するアユランドはアニメ画像っぽい
彼女の妄想
予算の都合だろう

アイコンと言われてもピンとこないがどうやらスターダム的には看板選手ってことらしい

ゆきぽよがブスという設定はあまりにも無理がある
ミスキャストだ

あれは世IV虎(現・世志琥)の件だろうか
彼女は少なくとも美人なタイプではない
で都丸紗也華演じる巨瀬川が安川惡斗か
都丸は某番組のレギュラーだったことがあるがそれ以前に磯山さやかがレギュラーだったので「同じ『さやか』なら磯山の方がいいな」と思ったことを思い出す

「僕たちプロレス大好き芸人です」を彷彿させる男性芸人数名
特にYouTubeなどでもプロレスを面白おかしく愛情たっぷり伝えている有田哲平がスターダムのスポンサーを務めるセクハラ社長を演じている
貢献度を考慮したらもっといい役でも良い気がするが
親戚の矢野暢をイメージしたのだろうか

岩谷のファン3人組がキモい感じだがその後に出てくるファンがさらにキモい感じのデブ
普通ならそこはもうちっとマシなレベルの俳優を起用するべきではないか

僕は俳優の演技に甘い方だがそれでも全体的にスターダムの女子たちの芝居が芳しくないと感じざろう得ない
決して学芸会とは言わないが田舎の大衆演劇の方がまだマシなレベル
AVのドラマものとか近親相×シリーズのような臭さを彷彿させる
脚本をしっかりと読み込んだとは思えないほど上滑りしている
この雰囲気を受け入れられないとちょっとした地獄だ
ふざけているわけじゃない
当人らは真面目にやっている
それがかえって痛々しい

レスラー役の女子たちの多くは「素人」などで大怪我させない配慮を感じられる
晩年のカール・ゴッチを彷彿させるジャーマン・スープレックスを喰らっているレスラー役はしっかりと鍛えている本物のプロレスラー朱里
だからこそ臨場感がある

配役
プロレスラーになるため山口から上京しスターダム1期生として夢を叶えやがてプロレス業界の「アイコン」に成長する岩谷マユに平井杏奈
スターダムのゼネラルマネージャーの流香に向後桃
スターダムのレフェリーの村瀬にHG
マユと同期で寮も同室の東子に木村有希
3期生でマユのライバルの羅月に朱里
スターダムを支えるスポンサーを担う建設会社社長の東原に有田哲平
スターダム創設者のグッシーこと小串宏明に竹中直人
マユに興味を持つ海外エージェントのマイケル・田中に古坂大魔王
マユの同期の佐藤シオに小坂井祐莉絵
マユの同期の巨瀬川に都丸紗也華
マユの同期の御堂晶に根岸愛
マユの後輩の3期生で元劇団員の海城タカラにKAIRI
フリーの人気レスラーでスターダムに加入しマユのタッグパートナーになり「ファイアー・ロック」を結成する紫炎リオに平嶋夏海
マユの兄貴に中本大賀
マユの母親に石野真子
負け続けるマユのファンの勝田にRG
負け続けるマユのファンの烈堂に浅越ゴエ
負け続けるマユのファンの吉川に竹若元博
勝利を求めるマユのファンの秋山に西洋亮
リングに近づこうとしていたマユを静止する山口に興行に来ていたプロレス団体のレスラーに天山広吉

野川新栄
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