YOLO 百元の恋のレビュー・感想・評価
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ジア・リンの本気に号泣!
監督&主演のジア・リンによる
100kg超の体重を50kg台まで11ヶ月かけて落としつつ、ボクシングのトレーニングにより
肉体がつくられていく様に感動せずにはおれず、私は後半このシーンに差し掛かった途端号泣しました。
トレーニングシーンに入るやいなや、ロッキーのテーマが流れて、本作の全体感を覆うコミカルな
雰囲気を纏いながらのトレーニングかと思いきや、ここから雰囲気が一変してガチモードへ入り
ジア・リンの本気に感動しまくり、涙が止まりませんでした。
冒頭からコミカルで明るい雰囲気な世界観なので、軽い気持ちで観れる作品になってはいるものの
この後半の雰囲気が変わるところ、そこは主役ジア・リンの体型変化・肉体改造も伴い
ガチモードに入っていくんですね。
そして、念願の試合になるわけですが、勝負はそうそう甘くはありません。
ただ、そこで折れない主人公ドゥ・ローイン。
明るい未来が見える終わり方が秀逸でした。
外見で人を馬鹿にしていた人たちの態度が変わっていくことも滑稽ですし、
それを嘲笑うかのように精神的高みにのぼったドゥ・ローインは見事だと思いました。
非常に勇気づけられる映画ですし、私のように猛烈に感動してくださる人も多いかと思いますで
たくさんの方に観ていただきたい素晴らしいエンターテインメント作品です。
フィジカルにもメンタルにもエンターテインできること間違いなしです。太鼓判の一作!!
You Only Live Once(人生は一度きり)でYOLO。
悔いのないように生きていこうとあらためて思いました。
すごく好きな作品となりました。
オリジナルを超えるリメイク作品
好みもあるだろうが、私はオリジナルを超えるリメイク作品だと思う。監督兼主演が50キロも痩せたことだけではない。基礎の設定は同じだが、リノベーションされた脚本で、別物の作品に仕上がった。
オリジナルは主人公がアルバイト先の男(新井浩文ではない)から性被害を受けるが、本作にはなし。お国柄かコメディ要素を強めるためか、お陰で家族と楽しく鑑賞できる。オリジナルは安藤サクラのヤサグレ感が強いが、本作は優しすぎてダメな女性に描かれる。家族や親戚、友人や恋人などから傷付けられ、自死までしようとした主人公が、人生は一度きりと考え、ボクシングを通して生き直す姿を、素直に応援したくなる。
前半が長く、なかなかボクシングを始めないことも、プロテストに合格しないのもイライラするが、監督自らのダイエットと重なる。
逆転の一発で、試合に勝つと思わせての負けは、ボクシングは甘くないということであるが、人生の勝ち負けは別のものと思わせる。ロッキーも1作目は負けていた。
中国映画はあまり見たことはなかったが、本作は繰り返し見ても楽しめる。ぜひ、多くの人に見てほしい。
過去の自分との決別。
32歳無職自宅引きこもり女性ドゥ・ローインがボクシングする男に一目惚れし、ある事を機に自らもボクシングを始める話。
出戻った妹との喧嘩で実家を出るから始まり、親友の女友達、彼氏から裏切られ、一目惚れした男もいなくなり、メディアの仕事をする親戚女性からもいい様に使われでボクシングに吹っ切れるドゥ・ローインのストーリー。
本作観ててずっと頭にあったのは主演と監督を務めたジア・リンさんのボディ、いやっバディ!序盤の引きこもりの時からボクシングを始めプロテスト合格した後のボディ、いやっバディ!の違いで、序盤のバディは特殊メイク?何て思いながらもずっと鑑賞してたけど、本作終わってエンドロール流れたらホントに努力され、スタート体重104kから54kまでホントに絞ったんですね。
プロテスト合格から試合が決まり練習に励む彼女は熱かったし試合前の試合会場に向かう途中の廊下の窓に写る過去の自分に決別じゃないけれど、彼女の前向きさには感動しました。
余談ですが本作公開2日前に安藤サクラさん主演のオリジナルを観てしまってので本作先延ばししてました。オリジナルとは取材絡み、ラストの終わり方が違いましたね、オリジナルの方がサクラさん出てるし好きだけど、ラストの姿を消した彼からの食事の誘いを断りシャドーしながら去る終わり方の方がカッコよかった。
百元の恋でなくてもよいですよね?
コメディアン兼女優で今作では監督もやったというジア・リンさんには頭が下がります。50㎏痩せる、いや絞るのを自ら監督をして主役を演るなんて失敗したら中国映画界で生きていけないかと思うくらいのことをよくやったです。
日本版をリメイクするのに「百円の恋」だから「百元の恋」にしなくても素晴らしいタイトルをつけても良かったんじゃないと思います。中国ではともかく、日本で元ネタの日本のタイトルをリメイクしたことをわかるようなことを見せなくても宣伝でいくらでもアナウンス出来たはずですかと思ったです。恋はなんだかテーマ中で薄い存在になってましたからね。
けれど、元ネタ越えの減量がなんだかドキュメンタリー映画を見せられているかと思わせる作りでした。(これがCG映画で太った体全部がCGだったらエンドロールの体重とコメントはいらない。)そしてエンドロールのプロ選手とのスパーリングで一発でもパンチ当たれば私の勝ちと言って当てた監督には涙出ました。
こういうの観たかった
安藤サクラさんのは観ておらず、何となく観たけどめちゃくちゃ好きな作品。
親戚に親切心を踏みにじられたり、憧れのコーチにありきたりな捨てられ方をしたりととにかく世間は厳しくて乗り切れなくなった彼女が戦おうと向き合ったのは世間ではなく自分でした。
一心不乱に恐ろしいまでの努力を重ねて彼女は自身に打ち勝ちます。これ以上の勝利があるでしょうか…理屈をこねるな、まだやれる!と思わせてくれた良作です。
「百円の恋」は未見 「百円の恋」の脚本家と監督がプロデューサー、 ...
「百円の恋」は未見
「百円の恋」の脚本家と監督がプロデューサー、
監修として参加しているそうです。
(観るべき?)
主人公ドゥ・ローインの
(ジア・リンは本作の監督でもある)
不器用さと人の良さにイラっとしつつも
どこか憎めない彼女に次第と引き込まれる。
物語はさておき(置くなw)
実際にボクシングをする為に
ダイエットをし鍛えあげつつ撮影😳
CGでもなんでもないbefore after
1年で50kgも健康的に痩せたんだから
本当にすごい👏
エンドロールでその光景や
当時彼女が綴った日記などで
愚痴や苦悩や「食べたい!!」のひと言に
「わかるーっ🤣」
見返してやる💢という恨みつらみ的な感情は
何よりもやる気スイッチONにさせてくれるんだなぁ🤣(ここは映画の話)
わたしのやる気スイッチは
脂肪に深く埋もれている🫠
メッセージを撃ち込まれる映画――YOLO(You Only Live Once)「人生は一度きり」
「YOLO」は「You Only Live Once」の頭字語。辞書にも載っているそうです。上映最後の言葉です。
エンドロール以降の映像を蛇足と感じましたが、最後のこの言葉にあって『これも含めて作品ととらえないと』と考えなおしました。ひとまずドラマとして完成させておいて、さらに強いメッセージをこめた作品なんだなと。
メッセージを強めたのは、パワーある左のパンチ。
スタミナとメンタルは互角以上だったけど、テクニックがからっきしだったという試合シーンが、思いのほか作品を心にとどめる重い文鎮となりました。リアルさが重み。『あっ、現実はやっぱりそうだよね』と逆に教えられるほど。さらにはパワーある左を決めて『もしや、あしたのジョーのクロスカウンター?』と期待させるも『あ~、やっぱりそうだよね』と映画の筋書きを離れたリアルさを突き付けてくれます。
1年のあいだ鍛えて絞りあげたのは身体だけではなくストーリーや脚本もそうだったのでしょうか。パワーある左が撃ったのは観客のハート。すべてが冴えていきます。
いまどきの中国の様子がわかったのも収穫でした。
TVでは「貧しい中国」の切り口で報じられることが多いので、想像と大きく違いました。映画1回で中国旅行できた気分です。
勘違いでクスっととる中国的笑いのセンス。他国が真似る中国的イントネーションが脚色ではなく本場では一層だったこと。側面でもいろいろと楽しめました。
新鮮な展開が多くて、リメイクだそうでオリジナルは観てませんがストーリーが同じでもこれは違う映画だなと確信させるほどのオリジナリティにあふれている気がします。
不思議なのは上映しているシアターが少なかったこと。中国で記録的なヒットとなって名作なのが明らかなのに。おそらくそのあたりには複雑な事情がからんでいるのでしょう。事情通になりたいとも思いませんが、一般的な観客はよい作品をみたら「よかったよ」と言っておけばよいのだと思います。
ということで「よかったよ」。
オリジナル、プラスα
オリジナルの雰囲気を残しつつ、主役の体形変化という要素がプラスされ、より説得力が増したように思う。オリジナルの暗い雰囲気も、コメディ要素が追加されていることで、より前向きさが強調できたように思う。
ジャー・リンの前作、「こんにちは、私のお母さん」でも、後半に伏線回収があったが、この作品でもいろいろと中途半端になっていたことが、最後に伏線回収される。そのあたりの見せ方も、オリジナルに準じているようで、リメイクの独自の演出になっている。
仮に、減量によって体調不良になり、撮影が続行できないというリスクもあっただろうが、そのリスクを乗り越えて、作品を完成したことはすごいと思う反面、ぽっちゃりキャラで売ってきたジャー・リンは、今後どうなるだろうという心配と期待がある。
すばらしかった
『百円の恋』は安藤サクラの切れがすごかったのが印象に強く残っている。リメイクのこちらはなかなかボクシングが始まらないし太っている時間がながく、もしかして全く別物なのかと思っていたら後半すごい。主人公は家族以外には、心を閉ざしたままで言いたいことがあっても言えない。ボクシングとダイエットに成功してそんな性格が変わるのかと思ったら、それほどでもなく主張は遠慮がちだ。リアルに50キロダイエットをしているのがすごいし、筋トレやカーディオのトレーニングもすごい。ボクシングの切れは安藤サクラの方が上のような気がするけど、見返してみないと分からない。
クライマックスの試合は、第2ラウンドはガチではないだろうか。第3ラウンドは振付だろうけど、第2ラウンドの顔を打たれてラッシュされると思わず顔をそむけるのは本当に初めて試合をした人みたいだ。相手の選手も本当に強い人だ。何から何まですごい。
誰かにやらせるんじゃなくて、自分からやろうとするのが凄すぎる
2024.7.9 字幕 イオンシネマ久御山
2024年の中国映画(129分、G)
2014年の日本映画『百円の恋』のリメイク作品
引きこもりのアラサーが恋に目覚めてボクシングを始めるスポ根映画
監督はジア・リン
脚本はスン・ジビン
原題は『熱辣滾燙』で「ホットでスパイシー」、英題『 Yolo』は
「You Only Live Once」略で、「人生は一度きり」という意味
物語の舞台は、中国湖北省の襄江
32歳にもなって親の脛を齧っているローイン(ジア・リン)は、妹のローダン(チャン・シャオフェイ)から小言を言われ、母(チャオ・ハイイェン)と父(チャン・チー)からは呆れられていた
ローダンは娘ジャオシー(サン・ワンチュー)のこともあって、実家の権利を持ちたいと考えていた
だが、ことあるごとに衝突し、挙げ句の果てには大喧嘩に発展してしまう
ローインは家を出て、一人暮らしをすることになるが、勢いで飛び出たために先立つものがなかった
それでも、母の計らいにて、なんとか路上生活は免れることができたのである
その後、近所の串カツ屋で働くことになったローインは、店長(シュ・ジュンコン)のセクハラに耐えながら、一風変わった先輩のルオシー(シェン・チュエンヤン)と一緒に多忙な店を切り盛りしていく
ローインは仕事を始めた以外は特段の変化のない日常を過ごしていたが、ある夜に近くのボクシングジムのトレーナーのハオ・クン(ライ・チァイン)と出会うことになった
彼の忘れ物を届けたことで関係が築かれ、そのジムでボクササイズを始めるようになる
ジムでは大会を控えていて、ジム内で代表選手を選ぶことになっていた
ハオ・クンは出場を望んでいるものの、会長(シャー・イー)はジムのイメージのためにはモテ男のティエンフー(ズゥー・ティエンフー)を出場させたいと思っていた
映画は、ハオ・クンの試合に感化されたローインが、ボクシングに真剣になる様子が描かれ、100キロ近くあった体重を55キロぐらいまで落とす過程を克明に描いていく
監督自らが主演を務め、過酷な練習に耐えながら本当に体重を落とし、ボクサー体型になっていく
エンドロールではメイキングなるものも登場し、体重経過日記も字幕で表示される
映画のラストには、プライベートの目標が描かれるのだが、映画の冒頭とは同一人物とは思えない変わりようだった
映画は、邦画のリメイクになっているが、別物として鑑賞した方が良いと思う
それぞれにそれぞれの良さがあって、拘っているところも違う
急遽公開のようでパンフレットがないのが残念だが、減量日記が付録でついていたらよかったのになあと思った
いずれにせよ、半分ぐらいドキュメンタリーを見ている感覚があって、エンドロールのメイキングも含めたエンタメになっていた
監督自らが主演をする作品は多くあれど、この内容で実際にトレーニングをして、プロのボクサー相手に鍛錬を積むというのは相当なことだと思う
映画は、順列でしか撮ることができないし、ウェイトコントロールを失敗すると撮影も中断してしまう
それを思うと、よくこの作品を違和感なく完成させたなあと感心してしまう
物語も王道を行くもので、シナリオもきちんと練られているので、誰にでもオススメできる作品になっているのではないだろうか
人生は一度きり‼️
安藤サクラの「百円の恋」のリメイク作ということですが、オリジナルに負けず劣らずの秀作でした‼️主人公の元カレと親友とのやりとりみたいな、いかにも中国的なコメディタッチや、正社員になるため平気で主人公を裏切る従姉妹のテレビ局員、ボクシングジムの運営事情みたいな中国の末端の労働事情もヒジョーに興味深いです‼️そしてやはりこの作品のキモは、主人公のビジュアルの劇的な変化‼️103キロから53キロへ‼️鑑賞中は特殊メイクなのかなと思ってましたが、エンドロールを観ると、昨年の9ヶ月位の間に実際にダイエットに励みながら撮影してとの事で、監督・主演を兼ねたジア・リンのプロ根性に脱帽です‼️オリジナルにはない設定ですが、自分の外見に対する劣等感が主人公のボクシングに熱中する引き金になるというアイデアは素晴らしいと思います‼️ボクシングのトレーニングシーンもかなり本格的でプロボクサーとしても通用しそうな感じ‼️でも50キロも体重を落として、腹筋割れてムキムキになっちゃって大丈夫かな⁉️ラスト、夜道をシャドーしながら帰路につく主人公に勇気をもらえます‼️
ダイエッター必見の映画!この映画、私は大好きです!安藤サクラ作品とは別物です
安藤サクラ作品とは別物として
フラットな目線で見た方が良いです
監督兼主演女優の
壮絶なダイエットの末のサクセスストーリー
前半の太ったシーン
と
後半のダイエット後のシーン
二つの光景を楽しめるの映画です
前半は
太ってる主人公の本当に情けない姿の
垂れ流してす
前半はベタなストーリーが進みます
しかしながら
後半ガラッと場面転換
ロッキーのテーマが
BGMで使われてましたが
本家に遜色ないほどの鍛えようです
主人公の頑張りが
ラストで
走馬灯のように
太ったシーンが回想されるシーンでは
我々の想像を超える
主人公の悲哀が映し出されて
涙が止まりませんでした
監督
本当によくがんばりましたね☺️
様々な評価がありますが
私はこの映画
最後のスタッフロールを含めて
超大好きな映画です!
私も今日から改めて
ダイエット頑張ります
「与える」のは人を選んで
自分が持っている二個のりんごを友達が欲しがったら
「私は2つとも上げる」
「そういう人は友達が多いだろう」
ここまではありきたりな答え。でも、真実はその先から。
「ううん、違う。『りんごが嫌いなんだ』と思われるだけ」
ローインがそこに気がついて良かった、と思う。
相手への善意からの自己犠牲的行為でも、それが相手に伝わらなければこちらの真意がわからない。ただ損するだけ。
だから、自分も食べたいけれどあなたが好きだから全部上げるよ、というのを相手に伝えることはとっても大事。
そもそも、あげたくなければあげなくてもいいのだ。
優しい人は相手の要求を拒絶したら相手を傷つけるのではとか色々考えてしまって、自分が我慢しても相手を優先してしまいがち。
それをやると、人をつけあがらせがち。
「こいつは自分の要求には逆らえない」とみて、搾取要員認定してくる人がいる。
自分が嫌なことを我慢して相手の要求に応えることはない。嫌なら断れば良い。理由なんか、「自分が嫌だと思うから」それで十分だ。
または、気が弱くて断れないとか、自己肯定感が低すぎて断れないとか、あるかもしれないが、そこは勇気を持つ。でないと図々しい人に利用されるばかり。世の中キビシイのだ。
自分の意思をはっきり表明することはわがままではない。
誰にも左右されない、威厳をもった人は、それだけで侮られにくい。
優しさや思いやりや、人に何か「与える」場合は人を選ぶべきでしょう。
相手が悪質なら与えないほうがよい。人を観察する余裕と冷静さを持ったら良いと思う。
ローインの周囲は彼女を舐めてしたい放題。彼女の優しさにつけ込んで搾取するのみ。
見ていてムカムカしたが、これからのローインにそれは通用しないでしょう。
ボクシングの試合に出る、と堂々と自己主張してブレなかったら、彼女を尊重して応援する人も出てくる。ハオ・クンには冷たかったジムの会長も専属コーチも、彼女にほだされ肩入れして力強い味方になってくれたではないか。
ローインは、試合に出られるようになる過程で、脂肪と不要な心の癖をデトックス、空いた場所を、学習し会得した「真理」で埋めていったよう。
試合の後に外で待っていて食事に誘うハオ・クンに、「カエルは嫌い」「いつなら行ける?」「気が向いたらね」
ローインが、すでに相手の言いなりではない、その上つまらんヤツを軽くあしらう堂々たる女性になっていて、気分が良かった。
それにしても監督自らリアルタイムで減量しボクシング修行したのか!
凄いな、と思ったけど、エンドタイトルで延々とその過程を見せるので、ボクシングを通して自分を見つけた女性のハナシがメインなのか減量と筋肉つくりの方だったのか焦点がボケた感じがします。
ローインのパンチが、上からくる猫パンチなのは御愛嬌かな。
「100円の恋」未見なので、見てみたい。
【"君は一度でも勝った事はあるか!"周囲に流され凡庸に生きて来た太っていた女性が、あるきっかけで、ボクサーとしてリングに立つ夢に向かって奮闘する姿を描いた作品。何だか、物凄く感動したぞ!】
◼️32歳、夢もなく実家でゴロゴロして過ごすドゥ・ローイン(ジャー・リン 今作品の監督も兼任)。離婚した妹に実家の相続権をアッサリ譲り、夢のない生活を送る日々。だが、偶然出会ったボクサーに一目惚れした事で、彼女の人生は変わって行く。
◆感想
・今作品の前半はローインと同じように、やや凡庸に進む。
・だが、今作品が一気に光輝くのは、ロッキーのテーマが流れる中、ローインが一年間で体重を50キロ!落とし、別人の様な引き締まった身体でフットワーク軽くボクシングの練習に取り組む衝撃的なシーンからである。
・エンドロールでも、その減量シーンが映されるが、尋常ではない身体の変化には驚きしかないし、何故か物凄く感動したのである。それは、ローインの意気込みがストレートに伝わって来たからだと思う。
<今作品が心に響くのは、夢もなく凡庸に生きてきた女性があるきっかけでボクサーとしてリングに立つ夢を持ち、それを実現する姿が光輝いているからである。主演のジャー・リンさんは中国で大人気のコメディアン兼女優だそうだが、物凄い方だと素直に思った作品でもある。何だか物凄く感動したぞ!>
主演かつ監督の壮絶な筋トレダイエットが見もの
32歳のドゥ・ローインは無職で実家に引きこもり、食べて寝るだけのほとんど動かない日々を過ごしていて体重は100kgを超えていた。そんな時、妹が離婚し娘を連れて実家に戻ってきたが、その妹と家の相続絡みで大ゲンカしたことをきっかけに、家を出ることになってしまった。街を歩いていた時、偶然出会ったボクサーのハオ・クンに一目ぼれしたローインは自分もボクシングを始めることにした。しかし、クンは試合に負け、ジムも辞め、彼女の前から姿を消してしまった。何もかも失ったローインは、一度は勝ってみたい、という思いから、ボクシングの大会へ出てみることにした。過酷なトレーニングの末に試合に出たローインは・・・さてどうなる、という話。
主演かつ監督のジア・リンの強烈なダイエットトレーニング映像が圧巻。エンドロールが始まってからがメインに思えるほど凄かった。本編の中で、一瞬、他人かと思ったくらいだった。
105kgから53kgへ筋トレしながら絞るとは・・・とにかく凄い。
日本の、百円の恋、の中国リメイクらしいが、未鑑賞。安藤サクラがデブ役やったのかな?
You Only Live Once・人生は一度きり、って何でもやってやろうと思える素敵な言葉だと思った。
バナナ
「百円の恋」は大好きな映画でたまに思い思い出してはちくりと胸を刺す作品。
今回、映画とは別に驚いたこと。
「100円の恋」が中国でリメイクされたこと。
ダッサイ邦題をつけてたこと。
それを知ったのが公開3日前のこと。←映画情報をフライヤーでしか得ないので。劇場公開とかチェックしないので。
当日朝一で行ったのに、観客が10人にも満たなさったこと。
1番狭い箱だったこと。
それでも途中2名が席を立ったこと。
それは仕方ないよね、オリジナルは超単舘系にしかかけてなかったもんね。むしろよく、大手シネコンがかけたよってって話。
当たり前だ。
リメイクとはいえ、全く別物だったもの。
百円の恋を観るために何度も劇場に足を運び、何度も泣いた私にとっては、途中で席を立つ気持ちはわかる。
なんというか、もう最初から違うのだ。
ダメ人間。主人公2人とも
もちろんダメ人間なのだけど、違う。
ダメ人間度さがそもそも違う。
そりゃ、巨漢の女性ならネガティブになるよね。
そこがもう違う。
外見ではなく。
もちろん2人のヒロインはボクサーになるためすごい努力をする。それはほとんど命懸けなほど。
どちらもダメ人間なんだけど、今作の一度は勝ちたいという気持ちは何のため?
自分自身のため?彼氏の一言のため?
彼氏はたった一度の勝ちよりお金を取った。
では、自分は何を目標にする?
人生は一度きりだからがんばる。
だから一度勝ちたかった。
人生で一度は勝ちたかった。
それはまた違う話であって。
全く別物。
今作主人公は、ダイエットに成功し、負けたけど勝った!と言う。それは何故?ガラスに映る醜く太った自分と決別したため?辛い過去を乗り越えたため?そして過去のしがらみであったダメ彼氏とはきっぱりと決別し今後も明るい人生を歩んでゆく。
主人公の1番辛かった部分を最初には出さず後出しで出してきて実はこんなに辛かったんだよと突き詰めてくる。
いや、確かにこれは辛いよ。酷すぎる扱いと思いの爆発がまとめてやってくる。
「百円の恋」の主人公は酷い目にあいながらもこの先どうなるかあやふやでわからない終わり方をする。
それでも、私は彼女が「一度でも勝ちたかった」と言えたことで成長を遂げたと私は思っていた。
今作では一度きりの人生。
まだまだがんばろうず!な世界。
この先、ダメ人間ではなく一度きりの人生をやり遂げたもん勝ち。
一方、オリジナルではこの先またダメになるのか上がり続けるのかわからない。またダメ人間になるのか、また一度の勝ちを目指すのか。
その点がハッキリ違うのだ。
クリープハイプの曲が似合うのは百円の恋。
抹茶ケーキを食べるのは百元の恋。
百元とはダイエットの数値。
では百円とはなに?
百元ほどのダイエットに成功しさらに「百円の恋」をリメイクした彼女はこの先人生には勝ち、成功が待っているのだというのなら私が感じた「百円の恋」とは違う解釈をしたなぁと思う。
もちろん彼女のダイエット記録には感服を覚えるが、百円の恋の応援讃歌としては良い出来だとは思ったけど、何分遅すぎた感もある。
エンドロールで裏話をするのは昔からのお約束。
全体的に音楽はあまりよくなかったと思う。
「百円の恋」ファンの色眼鏡の戯言です。
今作の感想ではあまりないです。
てか、10年前かよってびっくりした!!!!!
補足
ダラダラと履いていたサンダルをしっかりとした靴に履き替えたシーンはベタだけど胸がキュッと引き締まった。
あと、あれくらいの体重の方はいきなり走ったりしたら足首や腰を痛めるのでウォーキングや水泳から始めた方がいいですよ。
まぁ、映画一本作るためには仕方ないとはいえ。
彼女がひどいリバウンドにならないことを願います。
中国風味付けの「百円の恋」のリメイク
オリジナルより恋愛薄目・・・です。
その代わりに、ダイエットは強め
→だって100キロを50キロに落としてます。
リンクに向かう勇姿は、引き締まり、お腹も割れて臍だしユニフォームも
バッチリと似合ってます。
安藤サクラは10キロもダイエットしてないけど、
やっぱり引き締まって別人だったねー。
中国リメイクは監督・主演のジア・リンさんが42歳で、
恋人役もかなりの中年。
宮崎美子似のオバさんって感じ。
足立伸さんが参加しててオリジナル脚本を書いたそうです。
内容は日本版より盛り沢山。
リアリティ番組に出演したり、メイキングでは《ダイエット日記》の
テロップが流れるし、
音楽もごった煮。
ロッキーのテーマで石段駆け上がったり、
練習シーンは、メキメキ痩せて美しくなり、トレーニングはかなりに
本格的。
そうそう、ラストの「試合シーン」は、
オリジナルよりサービスシーン有り。
だって最終ラウンドで、アッパーパンチが顎に入り、相手から
ダウンを奪うんだもの。
LOVEは弱めで会場の外で待っててくれた元恋人の、
食事の誘いを「機会があればね」とあっさりかわす。
私は安藤サクラが悔し泣きするシーンが、胸熱だったのだ。
ラストはフォロワーが1100万人超えのジア・リンさんの
コマーシャル映像みたい。
フォロワー数はさすが人口14億のお国、桁が違います。
やはりオリジナルの唯一無二のハングリー精神は越えられない。
でもイイさ、
「百円の恋」が世界的に認められたんだもの。
シェイシェイ‼️
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