「Killers of the Flower Moon 100年後」HOW TO BLOW UP ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
Killers of the Flower Moon 100年後
米国石油産業ひいてはグローバル資本主義の横暴に目を向けるようアジってる映画でなかなかめずらしい。話はかなりシンプルで、爆発する・しない、バレる・バレないのドキドキで盛り上げつつ、地球温暖化や公害による健康被害、理不尽な先住民の土地収容など、Blow Up a Pipelineのために集った8人それぞれの背景を紹介していくというもの。
彼らの行動自体に諸手を挙げて賛成できないところはあるにせよ、そこは目的を達してもすっきりできない展開でバランスをとっているし(そもそも悪を倒してすべて平和になるのは映画のなかだけなので)、ガチガチな世の中の構造に個人が立ち向かう意志とそれを先へと持続させようとするラストには強く共感した。グレタ・トゥーンベリ(あるいはシーシェパード…っていうとより批判がありそうだが)なんかをただの上から目線で揶揄するようなおっさんには納得しづらい話かもだけど。
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