国宝のレビュー・感想・評価
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そうでもなかった...
平日の昼間でも主要なシネコンは満席に近いため、郊外のシネコンで週末の最終回で鑑賞。
期待が大きかったのもあるけど、邦画の3時間
はきつかった。確かに予想通りの展開は面白かった。でも見終わった余韻はそうでもなかった。
上映中はまぢで静まりかえりトイレに立つ人もいなかった。
もちろん歌舞伎のクオリティは求めていない。
後に玉三郎さんの藤娘を見たら圧巻でした。
ストーリーも原作は未読ですが、流れも悪くはない。だけど何だろう。謎の違和感がある。
引き込まれなかったんです。不思議とね。
その中で、田中泯さんは昔祖谷物語でかなりインパクトを受けてからいつも注目してる方ですし。
寺島しのぶさんは1番自然な演技だった。
渡辺謙さんの関西弁は何かね...(虎吉としてはリスペクト)。
永瀬正敏さんは出演シーンは短いけれど印象深い。
宮澤エマさんは意外と演技が達者。
要するに私は好きな俳優が出ていないとテンションが上がらないってことかな(笑)
でもエンドロールの井口理さんの美声は相変わらず素晴らしかった!!
原作は映画より100倍いい
圧倒的な役者の凄み
ただただ圧倒されました。
スゴイ映画でした。
そして絶賛されている理由がわかりました。
しかし無知すぎて、未熟過ぎて、現実離れした世界過ぎて、
自分がこの映画の世界観、それぞれの心情など理解できるレベルに到達しておらず、
全く共感できなかったことが残念
スゴイことはわかる。
でもこの映画で描かれているような真にその境地に到達したことはなく
共感することすら鳥滸がましいと思えるほど・・
私如きがどうこう言えるものではありませんが、
異常な世界にも感じました。
終始 あまり気分が良くなく苦しい映画でした。
人間国宝の凄み
そして人間国宝といった人のエゴが生み出した存在のあり方について
考えさせられたこともまた事実です。
映画館で見て本当に良かった。
この映画を見て本当に良かった。
俳優さんたちの上手さに脱帽するとともに
だからこそ胸糞悪さを感じることもしばしば。
人にはあえて薦めたいとは思いませんが、スゴイ映画でした。
力作だが微妙
美しかった
どこをどう斬るかによるが
映像は紙吹雪多すぎて華美と言えるほど美しい。
役作りを褒めちぎったら、ミッション・インポッシブルのトム・クルーズはさらに褒めちぎらなければならないことになる。なので、美しいとだけ。
狂気に寄ったストーリーは、ノンフィクション。ありそうな話でもあるが、創作なので終了。感動するものでもない。
舞台の迫力は素晴らしい。だが、歌舞伎のダイジェストなわけで、それで評価するのは、本物の歌舞伎に失礼。
「知ったかぶりするしかない映画」だ。
歌舞伎に通じている人は複雑だろうし、部分を見せられてスゴイと言ってしまえる人は、言うだろう。
では、何が残るかというと…
時間の長さの割に長く感じさせない展開のよさ。
多くの役者さんのいい表情。
そんな感じ。
映像美はいいけどストーリーは…
歌舞伎は某沢歌舞伎で見た程度。
「これ、観たことあるやつ!」ってなれたのが嬉しかった。
一度あそこまで上り詰めた役者が地方であんな扱いされるか?と思ったけどたしかに歌舞伎役者の顔まで知らない人も多いもんね…。歌舞伎で挫折したなら、顔がいいんだし俳優やればいいのにと思った。
喜久雄と俊介の言語化できない絆がよかった。手が震える喜久雄に俊介が化粧をしてあげる場面は印象的で綺麗だった。喜久雄が血筋をうらやましく思う一方、その血のせいで糖尿病になり役者人生を終えてしまうのはなんともいえないな…。
春江は自分の存在が邪魔になると考え身を引いたと思われるが、あそこで結婚していたら、喜久雄は孤独な人生を送らなかったかもしれないと思うと本当に喜久雄のためになっていたのか疑問。まあ芸のためなら悪魔と取引するくらいだから、春江と結婚していても同じような人生になたのかな。
彰子はこの映画の世界観に合ってない気がする…。役者の問題なのかそういう役柄の問題なのか。アンチではないです。
吐血恐怖症の人は見ない方がいいかも。あんな感じで舞台で吐血したら清掃代(最悪修繕…?)はどれくらいかかるんだろう、と思ってしまった。
今も余韻残る日々
吉沢亮さんと横浜流星さんに心から喝采を贈ります!
並々ならぬ努力と鍛錬に裏打ちされた演技、心底美しかった…少年期の輝きもまたインパクト大!
歌舞伎界の血筋という厳しく残酷な掟。非情で地獄のような現実でさえ彼等は美の探究心へ昇華させてしまうかのよう。どこを見て何を目指して舞っているのか…?この究極の生き様は到底計り知れないです。
正直ストーリーの展開にん?と首を傾ける部分もあり絶対オススメ!とも言い難くもあります…。
でもそんな事は忘れるくらい!圧倒する演出や息を呑むカメラワーク、そして何よりも演者の全身全霊の麗しゅう表現と演技力が3時間という時間を魅了し作品の世界に引きずり込みます!
圧巻の芸術作です!映画館で是非体感してほしいです。
映像が美しい
原作、読んでみようかな。
やたら評判が高い「国宝」。鑑賞。
原作は、人気作家、吉田修一、監督が李相日監督の「悪人」「怒り」以来のコンビ。
配信まで待とうかなぁ・・と思っていたが・・背中を押されて、観てみる♪
長い・・これ以上短くする編集は難しいのだろうなぁ・・とは思うが、エアコンが効きすぎてて・・インターミッション入れてもいいのではと思ったり・・。
映画は美しい映像に満ちた秀作。瞬間の美しさを切り取る秀逸なカメラワークで創られていて、李相日さんてこんな感じだった??と思ったら・・撮影監督が・・チェニジア出身のフランス人?、あの「アデル、ブルーは熱い色」でパルムドールを獲ったソフィアン・エル・ファニさんだった。
実は、歌舞伎はどうも苦手で・・。才能より世襲をありがたがる、ちょっと異様に閉じられた芸の世界というイメージがあって・・。
だって、厳しいショービジネスの世界、例えばブロードウエイのミュージカルで・・血筋だけで何代にも渡り主役が同じ家族で続くなんて有り得ないでしょ?? 才能の世界でいえばスポーツも同じ。「大谷翔平」という名前を継いで、MLBで、永遠に大谷一族が二刀流で活躍するなんて有り得ないし、才能はイマイチだけど血筋だけで続くショービズネスなんて有り得ないでしょ? だから、個人的には梨園は虚構の世界と思っていた。
で、吉田修一さんは・・そんな世界に正面から切り込んで、小説を書いたのだろうな・・と。映画観て感じた。
歌舞伎といえば、「松竹」の独占コンテンツ。それを「東宝」が描いたのだから・・何をかいわん・・。当然、歌舞伎界の協力なんて得られずに制作された訳で・・、歌舞伎座も南座も使用できず(似た感じの劇場が使われてた)、李相日さん苦労したことでしょう。原作、映画双方に対して・・「松竹」が苦しく思っているのではなかろか?
当然、歌舞伎役者は出演していないのですが・彼らがメディアで「国宝」についての発言はしないしないのだろうな・・と思う。
そんな、ちょと斜めから別角度からの視点で見ると、歌舞伎界の閉鎖性をあらためて感じとることができました♪
本筋から外れますが、時代、時代の自動車のチョイスがきちんとしてて・・よく用意できたなと・・トヨペットクラウン、コロナ、多分、マークⅡ、(トヨタの博物館から借りたのかしらん?)で1980年代のシーンでの赤い車・・アウトビアンキA112♪ 売れっ子役者の箱入り娘さんがチョイスしそうな車。なかなか、小道具さんいい仕事をしてました♪
実は、本は未読で・・読んでみようと思わせてくれた作品でした。
※ ps主役の二人や少年時代の二人、短期間の稽古で、あそこまで完成度の高い歌舞伎の演技を披露できるということは・・
歌舞伎界が開かれてしまうと困る、ということを映画が示してしまったのかもね?・・・。
映画館で見て正解
何ヶ月ぶりに映画館で映画を見たか。
お一人様映画館は何年ぶりか。
TVで予告を見た時に、めっちゃ見たい!
と思い、6/6の公開から1ヶ月以上が経ち、もうそんなにいないだろうとのんびり朝イチの回に行ったら、まさかのほぼほぼ席なし状態(☉。☉)!
映画館は老若男女。いろんな方が見に来られていて。チケットを買ってからレビューやらSNSを見ていると、すごく評価が高いことがわかり、ますます楽しみに!
吉沢亮×横浜流星という2人の若手役者さんの共演に、期待が高まる。
日本の伝統芸能である、歌舞伎を、この2人がどう演じて、どんな作品にしているのか。
1年半の歳月をかけて準備したとのことですが、月並みの言葉でしか表現できないのが悲しいけれど、本当に素晴らしかったです。
そもそも美しい容姿に恵まれているお二人ですが、それが武器になり、さらにそのこと以上に二人の演技力がスクリーンいっぱいに見られて幸せでした。
ひたすら自分暮らしている日常とはかけ離れた世界を覗いているだけでしたが、血縁という、ただそれだけで、人生に影響を与えられている人や縛られている人がいることに改めて驚きました。
娯楽というものをただ受けるだけの側の自分からすると、えらい世界やなと。
これはあくまでもフィクションでしたが、歌舞伎に限らず、家族、血縁、世襲に縛られ、守られる人はたくさんこの世に存在していることを改めて意識しました。
物語の前半、後半で、主演の2人が堕ちたり、登ったり、転回があまりにあり過ぎて、よく3時間の作品に納めたなと思いました。
迫力満点の吉沢さん、横浜さんの演技はもちろん、歌舞伎一家出身の寺島さんの存在感の重み、田中泯さんの所作。他の演者さんそれぞれに魅力があり、見どころのある作品でした。
美しいものを散々見るのですが、その中で、美しいものから解放された万菊(田中民さん)さんの言葉と、質素な部屋の布団の中から手招きをするシーンは、対極的で印象にとても残った。
映画館で観てよかった。映画館だからこそ、この映画の魅力を余す所なく感じることができたように感じている。
圧巻の演技力、役を生きてくれて感謝
「脚本としての面白さ」か「キャストの芝居」のどちらに重きをおくかで満足度や評価は変わってくるかもです。私は吉沢亮さんと横浜流星さんの並々ならぬ気迫を感じる演技に圧倒されて感動したので、歌舞伎に親しみがなくて原作未読だったものの満足度はかなり高かったです。どれだけの汗を流して努力をして、どれだけの時間と心を消費して喜久雄と俊介を生きたのだろうと、素人ながら思いを馳せてしまいます。
黒川想矢くんと越山敬達くんも素晴らしかったです。
渡辺謙さん、寺島しのぶさんも良かったですが、何よりも喜久雄と俊介を演じてくれた4人はこの人達以外は考えられなかったのではと感じます。
先月と今月で2回鑑賞。配信や円盤化されたらまた観るとは思うけど、映画館の大きなスクリーンでもう一度観ておきたくなる作品でした。
二人の物語
高評価の通り観てよかったと思える映画でした。歌舞伎シーンの美しい所作や表情などは圧巻でどれ程の努力をしたのかと感動しました。同時にここまでの歌舞伎指導をされた方も偉大だと思います。
単純に言えば「芸は身を助ける」「血筋は争えない」「才能は血を凌駕する」生まれ持った素質と血筋に奔放されながらもひたすらに芸を極める美しくも儚い二人の物語ですが、吉沢亮氏と横浜流星氏の役者としての生き様を見ている様でもありました。エンドロールの井口理さんの歌声が流れる中でも2人の美しくも凄まじい人生を観た余韻に静かに涙が流れました。
3時間に収めるためなのか後半に向かう途中に少し端折りすぎな部分があった様にも思いましたが、素晴らしいキャストの皆さんの迫真の演技に大満足な映画でした。特に田中泯氏の舞や演技は印象的です。
これから公開の吉沢亮氏の作品や来年の賞レースが楽しみです。こんなセンスの塊の役者が潰れるのは見たくないのでスキャンダル等には呉々も気をつけていただきたいと心底思いました。
全キャストに拍手と敬意と感謝。 吉沢亮と横浜流星はもちろん、渡辺謙...
全キャストに拍手と敬意と感謝。
吉沢亮と横浜流星はもちろん、渡辺謙と田中泯がでできた時の説得力、存在感がすごかった。本当に何年も歌舞伎の世界に身を置いていたんじゃないかと思わせる演技は圧巻。子ども時代の二人も、女性キャストも素晴らしすぎた。
歌舞伎の上手い下手はわからないが、これだけ演目を見せているのも、製作陣の自信の表れと吉沢亮と横浜流星の努力の賜物だと思う。
血筋と才能にお互い振り回された人生の栄光と挫折。そのバックグラウンド越しに見る芸に心震える。
終盤、そこも血筋(遺伝)かと思わせる展開は皮肉。
フィクションではあるが、普段触れる機会のない歌舞伎の世界を覗くことができ、改めて映画っていいなと思わせてもらった。
面白かったけど感動は?
心に残ったのは田中泯さん演じる万菊が布団で寝て喜久雄と接するシーンにて。
この部屋は美しいものが何も無い、だから落ち着くのだ、と。
これ逆を言えば美しいが過ぎると疲れてしまうという事ですね。
歌舞伎という美しさにこだわった世界で、この言葉はなんだか印象的でした。
ヤクザの息子であり、落ちぶれてしまった喜久雄にとっては慰め。
そして今のルッキズムやキャンセルカルチャーに対する批判とも、汚い世界への肯定とも取れました。
泯さんはどの役も本当に素敵に演じるのでいつも眼福です。
歌舞伎、私は一度だけ御園座の最前列で見たことがあるのですが…。
うーん、若かったせいもあるかもしれませんがその時はそこまで良さが分からなかったんです。
国宝は映画なのでカメラワークや音楽で演出されていますから、そりゃ劇的に面白く見える。
では実際の歌舞伎でこの映画以上に面白いと感動するのか果たして、と思ったり。
俗物的な見方ですみませんが、考えてしまいました。
あと喜久雄も俊介も挫折して外でドサ回りをしますが、結果そういう経験をしないと芸を極められないのか?と疑問に。
それは歌舞伎の世界を否定しているようにも私は取れましたが、見当違いでしょうか。
3時間の長さを最後まで飽きることなく観れたので、面白いのは間違いないです。
でも見終わった後の感動は私にはさほど訪れませんでした。
主役よりそれ以外の人たちの方が面白く興味深い動きをしていると感じたのもマイナスかな。
偉そうな意見ですが、出来の良い洋画にはとてもかなっていないなと思います。
なぜこんなに
喜久雄(吉沢亮)に感情移入してみると…
全1630件中、701~720件目を表示
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