国宝のレビュー・感想・評価
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やっと観た、たしかに凄いといえば凄い映画だけどあまり好きな作品ではない、そして尿意問題と途中休憩について
混んだ映画館は大の苦手なので鑑賞を見合わせていたのだけれど、やっと観ることができた。それでもいまだに混んでいた。この「ブーム」いつまで続くのか?
というわけで、おそるべき大ヒット作『国宝』。
結論からいうと、僕はこのお話があまり好きではないです。
「たしかに凄いな、10年に一本の映画かもしれないな」――序盤から中盤までは、そう思って観ていた。ストーリーの設定も面白い。流れるような展開でテンポもよい。緊張感もある。そして、何といっても作品に力がある、凄みがある。あれよあれよという間にスクリーンの中に引き込まれていった。「これだけ評判になる理由もわかるなぁ」。そう思った。
けれども、喜久雄が三代目を襲名するあたりから、なんだかちょっとしんどくなってきた。中だるみした。そしてその後も前半に感じたような高揚感の持続を味わうことはできなかった。その理由は、僕が単純にこのお話が好きではないとわかったからだった。全体を通して最後まで観ると、物語の筋立てがいささか俗っぽく安易であるような気もした。さらにいうと、ストーリーだけでなく、本作のトーンというかムードというか、そういったものも僕はあまり好きになれなかった。それは気持ちが作品に引き込まれていた前半から「違和感」という形でうっすらと感じていたが、後半に至って明確に自覚できた。そして、前半に感じた「なるほど、これだけ評判になる理由もわかるなぁ」という思いは、観終わってみると「果たして、これだけ評判になるほどの作品なのだろうか?」という感想に変わっていた。そんなわけで、強く感動を覚えることはなかったし、もう一度観たいとも思わなかった。たしかに凄いといえば凄い作品だけど、どうなのかなぁ? みんな本当に感動してるのかなぁ? まあ自分とは相性が合わない作品だったのでしょう。
それにしても、このごろ、こういう3時間、あるいはそれ以上の上映時間を要する映画(以下、「長時間作品」とする)が多くなってきて困ります。僕も中年になって、おしっこの心配をすることが増えてきたからです。じつは今回も途中から尿意を催してきて集中力が低下しました。歳とるとロクなことないですね。
ボンタンアメや大福餅が有効かどうかは知らないけど、僕は尿意対策として体が冷えない格好をして映画館に出かけるようにしています。水分を控えていっても、体が冷えると、交感神経が刺激されて尿意を催しやすくなるので。それでも今回のように尿意とのたたかいをしないといけないときがあるから難儀します。
そんなわけで、僕はいいたい、訴えたい! できるだけ長時間作品には10分くらいの途中休憩をつくってほしい、と。制作者サイドからすると、はじめから終わりまでいっぺんに見せたいという思いもあるだろうけど、この高齢化社会、やっぱり長時間作品には休憩があったほうがいいのではないでしょうか(『ベン・ハー』『マイ・フェア・レディ』『ゴッドファーザーPARTⅡ』……この数年のあいだに観た映画だけど、全部インターミッションがあって有り難かった)。
今回の『国宝』鑑賞でも中高年の観客が多かった、というか、観客のほとんどが中高年だったのではないか。おしっこの心配をしながら鑑賞した人も少なくないはずです。
映画のつくり手は、途中休憩によって作品への没入感が途切れるのではないかなどと危惧するかもしれないけれど、長時間、尿意とたたかいながら観ているほうがよほど集中力がそがれて没入できない。そもそも人間の集中力が3時間も続くわけはないのだ。ちょっと気分転換を入れたほうが絶対にいいと思う。リフレッシュして再びスクリーンに臨んだほうがより集中できると思います。是非、映画関係者の皆さんにご検討いただきたい問題です。
――とはいうものの、本作のような超人気作、大勢の観客が入る映画では、インターミッションをつくったとしてもトイレが混んで(とくに女性トイレは混むでしょうね)10分や15分の休憩では済まないかもしれないなぁ。なかなか悩ましい問題だなぁ。
なんか『国宝』の感想より、おしっこ問題についての記述のほうが長くなっちゃいました。ごめんなさい。
追記
途中から尿意のために集中力が低下した状態、つまり作品をじゅうぶんに玩味できていなかったかもしれない状態で鑑賞してネガティブな感想を書くのは何だか良くないような気がしましたが、あまり好きな映画ではないということははっきりしているので、このままレビューを投稿します。
なにを描きたかったのだろう
中盤辺りまでは物語として追えていたが、終盤にさしかかるにつれブツ切りエピソードが並び、非常に退屈。
途中で帰りたくなる映画を観たのは久しぶり。
映像と役者の演技は良いのだけど、それ以外はもう、、、。
この作品がここまで話題になってる理由は、プロモーションによるものだと強く感じる。
『国宝』を観て、「綺麗」という言葉での表現よりは「美」を強く感じま...
『国宝』を観て、「綺麗」という言葉での表現よりは「美」を強く感じました。
歌舞伎の世界に受け継がれてきた血筋や世襲の重み、
その宿命を抱えながら舞台に立つ姿は、芸能という枠を超えた生き様を感じました。
伝統に縛られる苦しさと、それでも芸を守り続ける誇りに感銘を受けました。
3時間という時間があっという間にすぎる作品でした。
日本人は流される人が多い印象
テレビでもこういうところでも高評価が多いですが、見た感想としては本当に?と思いました。多分世間での評価が高いから流されている人が多いんじゃないかなという印象です。
作った話の割には共感できるところがなかなかなかったです。
これは主役二人のファンが高評価にしてるとか、歌舞伎界が持ち上げたいとか、マスコミが持ち上げたいか…
何かわかりませんがそういうものしか感じませんでした。
確かに長期間に渡っていろんな下準備をして出した作品なのでしょうけど、いくら昔の話とはいえ今の時代に作ったものとしてはストーリーがよくないし、イケメンだからといって女形がきれいな訳ではないし、いろんなところにお金がかかってはいるんでしょうけど、お金がかかっている=作品として素晴らしい訳ではないと思います。
一番は私にはストーリーが合わなかったです。
いいもの見させてもらったな
少々疲れるが… 吉沢亮すごい
吉沢亮の演技
兎にも角にも吉沢亮の演技に圧倒される作品でした。同時期に吉沢さんが主演された作品を後日見たのですが、そっちは完全なるコメディ作品。吉沢さんの包容力というか、守備範囲の広さに驚かされました。
あとはすみません。無粋かもしれませんが、もしかしたら作品によってはそれが邪魔になることもあるのかな、と思うくらいに吉澤さんの顔面が美しく、ただ、この「国宝」という作品においてはそれが圧倒的に物語に説得力を持たせているなと思いました。
ストーリーや役者さんの演技、脚本、映像の美しさ。どれをとっても見応えはありましたが、私はやはり吉沢亮という役者さんをキャスティングした事が、この作品の1番の成功ポイントだったのかなと。
余談ですが、PG12と言う事だったので中学生の子供と見れるかなと一瞬思っていましたが、結構際どいシーンがあったので1人で良かったなとは思いました。
ははは、これは映画館で観ないと駄目だな
海外での評価がすごく気になる作品。
海外出張だった為、遅ればせながら初鑑賞
・今までの日本映画にはない斬新なカメラワークはいい。
・公にされない歌舞伎の世界における明暗を覗けて面白い。
まとめ
自由と平等を重んじる欧米人に、日本の伝統芸能における血筋やら指導はどこまで受け入れてもらえるか、日本での高評価故にすごく興味が湧いた。
エキストラに参加して
かなり遅くなりましたが、今年話題のこの映画について書きます。
実際は公開してから1週間以内に観たのですが、
もうパンフは完売の状態で、これだけで人気作品だということが手に取るように分かりました。
エキストラで京都東映撮影所へ行ったのは、去年の秋前。
まだ暑かった頃です。
どうしても監督の作品に参加してみたかったので、
無理矢理入り込みました。
メイクとヘアーセットをして、観客席端の前から5番目くらいにスタンバイしました。
待ち時間はかなりありましたが、ひとりが好きなのでまぁまぁ楽しめました。ロケ弁もいっぱい出ましたし。
監督により映画の作り方は異なるのですが、
李監督の演出力はさすが名監督だけのことはあります。
最初、助手の方からサクッとこんな場面ですという案内はあるのですが、それだけではフワッとした感じしか皆さん掴めませんでした。
その後、監督が補足というか、場面の真髄の説明がありました。
この舞台がどういう経緯で行われるのかという案内があり、
横浜流星さんの演技力と相まって、
リハ含め4回涙が自然に流れてきました(映ってないけど)。
美しさは吉沢さんですが、横浜さんは演技力が半端ないです。
それより上回ったのは田中泯さんの化け物。
映画では誰をも食うインパクトでした。
さて撮影ですが、監督は丁寧な作り方をします。
同じシーンを各角度で、更には手だけとか、音だけとか何テイクも撮るんです。
編集もたいへんそうですが、演じる役者さんもワンテイクではすまないので、
同じ感情を何回も演じるのは、並々ならぬ苦労だった事でしょう。
完成された映画は、その完璧さの賜物でしょう。
芸術的に美しい。
でもよく比較されているようですが、
京劇を題材にした『さらば、わが愛〜覇王別姫〜』と比べると生死や激動の時代背景がない分、やはり生チョロい。
長い原作をコンパクトにまとめたせいか、
どん底に落ちた登場人物達がいとも簡単に這い上がってきている。
また李監督としてもベストではない気がする。
吉田修一氏との相性はいいはずなのですが、『怒り』ほどの閉塞感もない。
『フラガール』ほどの昭和の汚なさもなく、ただ昭和が美しくみえる。(衣装や髪型が大変そうだったのは見てましたが)
全世代に対応しこれだけ話題になり、丁寧に作られた作品であるから、
各賞を総ナメにするのは明らかなのですが。
噂通りでした
気にはなりながらもようやく観ました。
映画に関しては、多くの方たちが書いているので、いまさらなので省略します。
学生の時に歌舞伎を観たことがありました。衣装の早変わりがスゲーと思った記憶がありましたが、早変わりの様子が分かりました。
公式サイトに演目紹介・歌舞伎豆知識があり、義足については公式サイトで澤村田之助について書かれているのかと思ったけどありませんでした。
大見得を切る時などに大きな拍手があったが、明治時代まで日本には拍手という習慣がなかったらしいので、それ以前の掛け声で盛り上げる様子がどうだったのか知りたくなりました。ちなみに公式サイトの歌舞伎豆知識のなかに「大向う」はありました。
別れの時に手を横に振ったり、劇場などで拍手をするようになったのは、明治時代のお雇い外国人が持ち込んだ習慣だと、かなり昔に読んだことがあります。
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