国宝のレビュー・感想・評価
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日本らしい美しさ満載の作品
冒頭の雪のシーンから桜の中の下校、そして和服・・・
舞台シーンだけでなく、至る所に日本らしい美しさがあって素晴らしかった。
喜久雄と俊介が初めて二人道成寺を舞台でやったシーンで、私は吉沢くんの方がしなやかな踊りで美しく感じた。意図的に二人の踊りに違いをつけたのか、監督に聞いてみたいところです。
俊介の曾根崎心中、喜久雄の鷺娘、本当に素晴らしくて涙がでました。踊りや演技の素晴らしさと、その奥にある気持ちが伝わってきました。
全観客からの(今ここでは絶対に音を立てるなよ)というプレッシャーがハンパない
急に無音になるシリアスなシーンが度々続き、
ポップコーンを食べてたとしても、
急に来る無音シーンでは瞬時に口の中で噛むのをストップさせなければならない。
そんな気配を消すスキルが試される。
年齢層も高いため、【いま、このシーンではぜっったいに音を立ててはならない。】という全観客の暗黙の了解で
プレッシャーが半端なかった。
鬼滅の刃とは劇場の空気感がまるで違う。
ストーリーがストーリーなだけに真剣である。
個人的には邦画は総じてつまらんから、よほどのことがない限り映画館でわざわざ観ないのだが
知人が揃いも揃っておすすめするもんだから観てみた。
結論、まぁまぁかなという感じ。
しかしながらそこまで期待していたほどではない。
歌舞伎に関して全く興味がなかったが、
ちょっと興味が出てきたので後で調べてみようと思った。
吉沢亮が美しいのは言わずもがなだが
何が良かったって、少年期の2人の男の子が若くて可愛かった。
ドアップにしてもぷりぷりで若くて目の保養であった。(この意見はちと気持ち悪いかもしれんが)
そして高畑充希演じる女みたいな奴が1番嫌いである。
なかなか内容も深くて考えさせられる。
人生観というか血の絆の深さというか何というか、
“Blood is thicker than water. "という言葉が頭をよぎった。
これがノンフィクションならもっと良かったが。
個人的にはやはりアクションものの方が楽しいかな。
しかしながら日本人でありながらも
日本の伝統芸能である歌舞伎を気にも止めていなかったのはちょっといかんな。
歴史からきちんと学び直そうと思った。
ひさびさの邦画
豪華かも
原作は映画化が決まった去年読んだ。淡々としてて文芸作品だから?とは思ったが内容は覚えてない。赤江瀑とかなら好きだけど。
映画は原作よりはもっと情念見えたが、そんなにヒットする作品とも思えず。豪華(背景、衣装、役者、時間)で綺麗でお金かかってるんだろうなと。
田中泯の舞を見に行ったがそうでもなかった。好評さは映画の中の役だからだろう。混同してるような。ラストの目力は良かった。残りの面子は言わずもがな。ただ主人公の学生時代の役者は良かった。吉沢と横浜の顔の美しさで見せ切った映画か。とすれば田中の吉沢への最初の台詞は深い。
楽屋や通路、花道前の出の前、すっぽんからの見え方、娘道成寺の裏側の衣装や早変わりとか面白かった。三代目が大部屋にいるのなんか予備知識なく分かるのかな?
せっかく歌舞伎を題材にして当たってるんだから歌舞伎界ももうちょい色気出してもいいんじゃ。今のところ映画と連動した演目を予定してるのは團十郎ぐらいみたいだし。勿体ない。裾野拡げる機会なのに。もう少し娑婆っ気出しても良いと思う。
田中泯の演技はバケモノ!
役者がいい!!
邦画はほとんど見ないけど、これは良かった。事前情報は映画の名前と上映時間だけ、奥さんに連れられて見に行って最初から引き込まれた。緊張感のある撮影、リアルな音響、輝く主演の二人、渋い渡辺謙、はまり役の寺島しのぶ、名前は知らないが只者じゃない感じの国宝役の老歌舞伎役者、リアルで醜さと美しさと愚かさがないまぜになって、めちゃ人間らしい。芸術の素晴らしさを圧倒的な美しさで画面いっぱいに表現しながら、芸術家の怖さ、トップの人しか見えない風景を凡百の観客にも垣間見せてくれる。横浜流星ってどんなチンピラかと思ってたけどごめんなさいって感じ。吉沢亮もいいわー。色気がある人って日本人俳優では少ないよね。普通の少年が芸術に魅入られることによって悪魔的な芸術家になっていく、言うは易いが映像化して見せるのはすごいと思う。クラシックと和楽の融合は映画ならでは。まさか歌舞伎を見て泣くとは思わなかった。監督もすごいね。編集の妙とアングルの見事さに感じ入ってしまった。3時間は長くない。圧倒されているうちに終わっちゃった。一番のお気に入りは渡辺謙だな。優しい父と芸術家の厳しさを自然に見せたのはさすが。この人は役者バカという点ではこの映画のテーマに合ってるのかも。主演の二人が仲良く絡むシーンは輝きと危うさでクラクラした。
とてもよかった
人生を芸に捧げる
「国宝」らしい重厚さは映像美で堪能できるが‥
歌舞伎の魅力を最大限に映像美で切り取った作品。劇中演目の圧倒的な迫力は必見。特に『曽根崎心中』での喜久雄(吉沢亮)と義足の俊介(横浜流星)の花道シーンは、現実離れした美しさに息をのむほど。
吉沢亮と横浜流星は、1年半に及ぶ稽古の成果を存分に発揮。吉沢亮は、「上手くいってない演技」と「会心の演技」の違いが分かるほど演じ分けていたとの評価もある(私はわからなかったけど‥)。
吉沢の透明感が際立つ一方、横浜流星の妖艶さと色気は圧倒的で、両者の美しさが物語の核となっている。
ただ、数年後への突然の場面転換など説明不足な点も目立ち、個人的に映画としての完成度には物足りなさも‥。俊介の挫折や喜久雄のスキャンダルなど、キャラの葛藤・復帰過程が薄く「想像で補完してね」的な部分も多め。3時間という長尺ながら、心理描写や深掘りに限界を感じた。
あと配役に関して女性陣が地味にまとめられているのは主演2人の美しさを際立たせるための狙いかな?寺島しのぶさんは素晴らしかったが、もっと意地悪でいてほしかった。
「国宝」らしい重厚さは映像美で堪能できるものの、映画作品としての構成―とくに劇的な挫折、復帰、人物の深み―には物足りなさを覚える。上手く言えないが、もっと魂を揺さぶられたかった。
歌舞伎×現代イケメン俳優という贅沢な時間を、大画面で味わう価値は十分だけど、エンタメ性と芸術性のバランスをどう感じるかは好みが分かれそう。
調べたら1978年に『曽根崎心中』が映画化されてる。主演は宇崎竜童さんと梶芽衣子さん。是非観てみたい。
お家制度に於ける嫡出子と非嫡出子
長いのは3時間ではなく50年
国宝
元々新聞連載小説だけに3時間にまとめたシナリオは、伎に生き抜く部屋子の喜久雄(吉沢亮)と血筋ゆえ挫折を経験した家子の俊介(横浜流星)との人生の対立と歌舞伎一門の絆が中心に描かれいる。そのため2人が演じる藤娘、娘道成寺、鷺娘の映像は、客席から観る歌舞伎ではなく人生があり美しく圧巻。やがて国宝になってゆく喜久雄は歌舞伎の舞や伎に取り憑かれてゆく。彼が追い求める観たい景色とは、舞台上の演者だけが見れる晴々しい客席の熱狂か夢の様な舞台そのものか?それが文字では表現尽くせない映像美として描かれ感動した。才能は犠牲を伴うのか?喜久雄に関わる女性達の薄幸さを短いながらそれぞれ印象深く演じた女優陣が良かった。
歌舞伎に人生の全てを掛けた男の数奇な運命の物語
知人に感想を聞かれて「良い」「悪い」よりも先に出た言葉が「凄い」でした。主人公を丸裸にし、血筋と芸の道、人の弱さと狂気を描いた作品。
それを最も感じた象徴的なシーンがビルの屋上のシーン。このまま「ジョーカー」になるのかと思わされました。
キャストの熱演もさることながら、映像と音響の迫力も素晴らしかった。ただし主人公が人間国宝になるに至った道を脚本でしっかりと伝えられていたかと問われれば疑問が残るので★-1。
何年も時間が飛ぶ間の物語を含め、Netflixでドラマ化出来たら、もっと熱い物語を堪能できたかもしれないなどと、エンドロールを見ながら想像しましたが、一方でテレビサイズではこの迫力は味わえないなと思い直しました。
ラストのインタビュアーのトンチンカンな質問に鳥肌立ったの自分だけですかね?本当に相手のことを調べて取材に臨んだのかと、存在しない人物に憤りを感じる一方で、こういうマスメディアいるよなとも思いました。
同じシーンに登場したある人物への予感が当たっていたので、それを気づかせる絶妙な演出にうなりました。
至る所に印象的なセリフがある今作ですが自分はやはり「芸があるやないか」が好きでした。
自分は高く評価した作品ですし、絶賛のレビューもよく目にしますが、万人ウケする作品かと言うとそうではないと感じました。そのくらい深い作品です。
高畑充希演じる幼馴染が、プロポーズを断った理由、そして離れていった理由を、映像とセリフからいまいち読み取れなかったんですが、自分だけですかね?いつから半弥に魅かれてたんだろう?何度も見ると分かるのかな?
かっこいい、、、
美しさと狂気と儚さ
よい映画を観れました。
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