国宝のレビュー・感想・評価
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踊りが素晴らしかった!
以前本を読んでいたので、内容は何となく覚えていました。
でも映画を観たら本当に吉沢亮さんの踊りが素晴らしくて、映画の中の観客と一緒に拍手をしたくなりました。
出演されている他の俳優さん達もそれぞれ迫力があって3時間あっという間でした。
ただずっと体に力が入っていたらしく、鑑賞後は少し疲れました。
とても面白かったです。
吉沢亮の役作りの勝利!
吉沢亮がとにかくいい!とにかく色っぽい😅前半の「曾根崎心中」の舞で感動して…思わず号泣😭近くに座っていた太ったオバサンにガン見されました😅
僕は原作を読んでから、鑑賞したのですが、原作を読まなくても、充分楽しめます。歌舞伎が観たくなる。歌舞伎の素晴らしさが伝わる映画です。
歌舞伎は世襲世界。そこではあり得ない部屋子の出世物語…しかし…世に出るためにはいろいろな人が犠牲になる。芸は、家族や、友情、愛情も、超越すべきものなのか?しかし、誰もが彼に見惚れてしまう。例え彼に恨みを抱いていても。芸は人に夢を与える。しかし…芸は役者の命を削る。
芸に魂を奪われた役者に私達は夢中になる。ある意味、エンターテイメントの世界の怖さと奥深さを感じました。
原作は上下巻約800ページの超大作。これを見事な映像化に成功した監督と脚本家に拍手😆是非、ご覧ください!
強烈なスポットライトと影
吉沢亮さんが今ほどたくさんの作品にお出になるようになる前、なかなか吉沢さんの顔が覚えられなかった。SNSでフォロワーさんの投稿などで写真や映像をちょこちょこ見かけていたんだけど、なぜか「あれ、こんな顔だったっけ?」と毎回思っていました。たぶん多少の歪みとかちょっとした違和感こそが顔の個性として捉えられ、引っかかって記憶に残るのでしょうかね、あまりにも顔の造形が整っているせいか、逆に記憶に残りにくかったのだと思います。
その後は拝見する機会が一気に増えたのでさすがに顔を覚え、すぐ分かるようになりましたが、見るたび「いや〜綺麗な顔だな、まさに美形だな…」とまず造形のほうに意識がいってしまい、正直、あまり演技については注目できていませんでした。(本当に申し訳ないです。)
お芝居がすごくお上手だということに気づいたのは数年前、たまたま或るアニメ映画を観たときでした。主要キャラの声を演じてらしたんですが、正直みている間ぜんぜん吉沢さんだと気づかず、普通にプロの声優さんがやっていると思って聞いていて、エンドロールでひっくり返りそうになりました。声だけの演技だからこそ巧さに気づけました。
それからキングダムなどの実写作品を拝見したときちゃんと演技に注目するようになり、「あ〜あまりに演技が自然だからこそ上手い下手も思わずに観ていたんだな〜」と。
昨年観たコーダの映画では、もはや演技とも思えないくらいの自然さに達していて、ドキュメンタリーを観ているような気分に。手話にまで感情がこもっているように見えて、感服しました。顔立ちの美しさも忘れて演技に見入りました。
(余談ですが、同じく李監督&吉田修一原作の『怒り』で妻夫木さん、『悪人』で広瀬すずさんの素晴らしさに気づいたことを思い出しました。失礼ながらお二人ともやはりお顔立ちの美しさが強烈すぎて、演技について注目できていなかった…)
そんな経緯がありましたので、この映画で喜久雄が「本当に綺麗な顔だね。でもそれは役者には邪魔だ、自分の顔に食われてしまうから」(うろ覚え)というようなことを言われたシーンで、ものすごーく申し訳なくなりました。ほんと顔ばっか見ててごめんなさい…と。吉沢さん自身すごく共感できるセリフなんじゃないかなと想像してしまいました。本当に芝居が好きな役者さんなら、顔が整っていることはむしろ悩みの種にもなりそうですね。
乱れた衣装と崩れた化粧で、屋上で泣き笑いながら踊るシーンの演技、神がかっていました。いや、悪魔と言ったほうがいいか。何が乗り移ったような、何かに取り憑かれたような、あ〜この人はもう歌舞伎に狂ってるんだなと感じ、他の何もかも捨ててでも芸に全てを捧げる役者の純粋に狂った魂に、心を揺さぶられました。
横浜流星さんも凄かったです。横浜さんは同じく李監督の『流浪の月』でDV男役をやられていて、めちゃくちゃリアルで怖く、演技がお上手なのは知っておりました。が、横浜さんといえば真面目でシリアスな役のイメージが強く、今回のようなチャラい役を演じるのを初めて拝見したので、はじめ夜遊びしまくるシーンは少しびっくりしましたが、さすがお上手、だんだん『ちょっと軽薄なところはあるけど芸には真面目、愛嬌がある気のいいお坊ちゃん』を見事に体現されていました。
そして、映像がとてもとても綺麗でした。雪のシーンなどもさることながら、やはり歌舞伎のシーンがとてつもなく美しかった。
舞台を照らす強烈なスポットライトによって落ちる濃い影が、非常に印象的に映されていて、圧倒されるような迫力がありました。
ラストシーンは呼吸も忘れて見入りました。
歌舞伎については私はド素人なので何も言えることはないのですが、いつか生の舞台を観に行きたいと強く思いました。地方住みなのでなかなか難しいですが…
歌舞伎に造詣が深いと思われる方のレビューで、歌舞伎シーンが微妙というようなものも見ましたが、私のような無知な人間に「生で観てみたい」と思わせる力はありましたし、それが歌舞伎の観客を増やして歌舞伎界を盛り上げるきっかけにもなるでしょうから、このような映画が作られたのは悪いことではないのではないでしょうか、などと思ったり。
それでは、積読していた原作小説をさっそく読みたいと思います。
人間の一生を描くには短すぎる時間。
歌舞伎を見る映画ではなく歌舞伎役者の人生を見る映画。歌舞伎を全く知らなくても楽しめた。
類い稀なるセンスに努力を重ね、血筋が全ての世襲制で守られてきた歌舞伎界に食らいつく喜久雄と、恵まれた血筋を活かして幼い頃から稽古を重ねてきた俊介。お互いにないものねだりのように嫉妬し合い、歌舞伎に翻弄されながらも歌舞伎に生きる。2つのジェットコースターのような人生が交互にうなりながら駆け巡っていく重厚な3時間。
実際に歌舞伎を演じるシーンがやはり特に圧巻。画角が横長なことによって引きの絵なのに没入感があるという不思議な感覚。人生で一度だけ歌舞伎座で見たことがあったが、その時とはまた違って舞台を客席の上に浮かんで俯瞰して見ているかのような贅沢な体験だった。
ストーリーからは俊介の芸能人生どころか人生そのものの栄枯盛衰を血筋によって支配されてしまうという残酷さに痺れ、喜久雄からはどんなに順風満帆な人生だと思われている人でも血と汗の滲む努力があり、地獄の底を這いずり回るような絶望を味わったり、理不尽な現実に嫉妬を燃やしたり、人生とは絶対に一筋縄では行かないものだと改めて感じさせられた。
映画としては長いのかもしれないが、人間の一生を描くには短すぎる時間。一瞬の儚さがギュッと詰め込まれている作品なので、フラッと見に行くというよりも、しっかりと集中力を確保して見に行ったほうがより楽しめるかも。
期待を裏切らなかった
近年稀に見る好評映画だったのでとてもワクワクして観に行きました。
顔や名前を知っている役者さんもそうでない役者さんも違和感を感じない演技で、最初から最後まで魅了されました。
特に歌舞伎役者を大舞台で演じた2人の俳優さんは言葉では表せない凄さがありました。俳優という仕事の底深さを思い知らされました。
また、カメラワークや演出も納得感のあるものでした。
舞台の華やかさとそれを演じる人間の愚かさや汚らしさのバランスが絶妙で、妙に生々しく気持ち悪かったです(賛辞です)
話の展開に無理があるとかいう意見も見られましたが、私は自己解釈で自然と埋められたのか気にもなりませんでした。
家族や恋人と観るよりは1人で向き合って余韻に浸るのがオススメです。
モデルがいるのかな
1日してならず
芸に向き合う役者の迫力
演技の素晴らしさに感動する
評価が高く、李相日監督ということで足を運びました。 まず、なんの前...
評価が高く、李相日監督ということで足を運びました。
まず、なんの前知識もなく、能を一度もみたことがなかった私ですが、今作を通じて能の面白さを感じることができました。
俳優陣は素晴らしく、能や演技の練習もかなり積んだのだろうと思われます。
特に田中泯さんはハマり役で本物なのかと思いました。最後の登場シーンは少し力が入り過ぎ感もありましたが・・・。
主演の二人も若いながら、頑張っていたように思います。ただ若いからこそなのか、重厚なセリフのシーンでは少し物足りなさも感じてしまいました。
作品に関しては話が飛ぶシーンが何回かあるので、やや話に入り込みづらい印象がありました。そして最後の方のシーンなど、やや説明しすぎなセリフがあったり、顔のドアップだったり、カットを切りすぎな感じがしたりと、個人的には気持ちが乗りませんでした。鷺のところはもう少し俳優の演技を信じて長回しできなかったものでしょうか。手を加えるならオーバーラップなり、スローなりにしてなんとかもっと効果的にはできなかったかと少し残念です。丁寧に撮っているのだろうと思うので余計に。あと正面で撮らずとも、後ろ姿で十分と言うこともあります。景色というのもいまいちピンと来ず・・・。
とはいえ、能という伝統的な題材に立ち向かい、丁寧なつくりは李相日さんらしいという気がしました。改めて久しぶりに本物の日本映画みたなーという気持ちになりました。
ありがとうございました。
圧巻の舞台映像美
かなりインパクトのある予告編に加え、監督がいつも見応えのある、映画らしい映画を見せてくれる李相日だと知って、期待が膨らんでいた。
公開初日に鑑賞。
【物語】
大阪の有名な歌舞伎役者半二郎(渡辺謙)は興行のために長崎を訪れ、地元を仕切る組の組長が催す正月の宴に顔を出していた。宴の余興として組長の息子喜久雄(黒川想矢)が見せた女形の舞に半二郎は感心する。喜久雄と話をしようとした矢先、突然他組の来襲により喜久雄の両親は殺される。
喜久雄の女形としての資質を見てとった半二郎は喜久雄を引き取り、歌舞伎役者として鍛え上げる。 厳しい修行を耐え抜いた喜久雄(吉沢亮)は半二郎の実子俊介(横浜流星)と若手2枚看板役者の座を勝ち取る。
生まれたときから名門の跡取りとして歌舞伎役者になることを運命づけられ、幼いころから芸の世界で生きて来た俊介は喜久雄と兄弟のような固い絆で結ばれる一方で、激しいライバル心を内に秘めていた。
ある公演が数日後に迫った日、主演の半二郎が交通事故に遭い、大怪我をする。代役を立てざるを得なくなるが、半二郎が指名したのは俊介ではなく喜久雄だった。そのことから二人の運命は大きく揺れ動く。
【感想】
今回も期待通り、いや期待以上の見応えのある作品だった。
約3時間という長尺、最近の俺にとっては鑑賞前に不安と憂鬱さえ感じる長さだが、全く長いと感じなかった。
ストーリー的には、喜久雄と俊介という対極の境遇にある二人が、無二の友人であり、ライバルとして切磋琢磨しながら成長し、それぞれの重圧と戦い、時に嫉妬し、のた打ち回りながらも生きていく様が、強く胸に響く。しかし、それにも増して今作の見どころは歌舞伎の舞台の映像だ。 圧巻と言う言葉しか思い浮かばない。
俺は未だ歌舞伎を生で観たことがないので、そんな人間が言っても説得力に欠けるが、吉沢亮、横浜流星、そして黒川層想矢の舞台での舞に不自然さがなく、美しかったこと。それぞれ、相当の稽古を積んだに違いない。「天晴れだ」と言いたい。
普通に考えると、日本の伝統芸術、歌舞伎を真正面から向き合ったこんな作品を作ろうと考えたら、主演には歌舞伎界からキャスティングしそうなものだが、ズブの素人役者を当てて、こんなシーンを撮れると思った李監督の自信と度胸にも感心するというより呆れる(笑)。
また、舞台上の役者だけではなく、観客を含めた劇場全体の空気、盛り上がり、臨場感、迫力がガンガン伝わって来た。 これまでテレビなどで歌舞伎を目にしても観に行きたいと思ったことは一度も無いのだが、この映像を見せられると、「死ぬまでに一度はこの場に身を置いてみたい」と思わされた。
恐らく歌舞伎に精通した人から見れば「本物はこんなもんじゃない」というところもあるのだろうから、歌舞伎好きより歌舞伎に興味が無い人にこそ、強くお勧めしたい!
ほぼドキュメンタリー!? 伝記小説アート系映画
異世界で狂気に憑りつかれた男
演技合戦は面白いが、演出はどうかな
女性美の表現
あっという間に過ぎた三時間
めちゃくちゃ良かった…
何もかも良かったぞ…
しいていうなら隣の客が最悪だったくらい…?
マジででっけー画面と響く音、それに集中出来る映画館という場所で見れて良かった…
歌舞伎に限らず日本芸能ってどうしてもハードルが高く感じるけれど、観に行きたくもなったよ…すごかった…
感想らしい感想がないというよりは、満足してしまって何かをアウトプットする必要がないんだよな…
マジで「うーん…」となった場所が無い…困った…すげえ良かった…
気になってる人は絶対見に行ってくれ…
芸能と狂気に喰われた人生を見ようぜ。
役者の魂
これは寝てしまう
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