国宝のレビュー・感想・評価
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圧倒的映像美と残酷なまでの芸の道
見終わって3日経ちますがまだ心が震えている。
とにかく映像が美しい、吉沢亮と横浜流星も美しい。そしてあまりにも残酷でもある。芸のために行き芸の前に夢破れる。劇場の大スクリーンで見るのにふさわしい日本が世界へ誇れる作品。吉沢亮の代表作になるだろうがほかの出演者も素晴らしい。 もう一度見に行きたい作品
本物の歌舞伎が生で観たくなりました😃
吉沢亮、横浜流星、今乗りに乗ってる大河ドラマ主役2人の、圧巻・迫真の演技‼️
映画ならではの魅力〜大胆なカメラワーク、荘厳なBGM、顔がアップされ表情が良くわかる等々〜が、2人の演技の迫力を倍増させてましたが、だとしても2人とも歌舞伎は初心者のはず、ここまで美しく感動的だと言う事は、本物の歌舞伎って、どんだけ凄いんだろ〜と改めて思いました😳
生で本物の歌舞伎がますます観たくなりました😃
芸のためには悪魔に魂を売る
ヤクザの息子の喜久雄は父を殺された後、歌舞伎役者の花井半二郎の弟子のなって東一郎を名乗り、半二郎の跡取り息子の俊介(花井半弥)と切磋琢磨しながら女形として頂点を目指す物語。
約3時間の長尺が気にならないくらい引き込まれて観ることができた大きな要因の一つは素晴らしい映像美があるだろう。
また、吉沢亮や横浜流星などの演技も、踊りや所作が素人目にはすっかり様になっているように映る。
プロットに関しては、あれだけ長編の原作小説をどう映像化するのかを楽しみに行ったのだが、思った以上に大胆に刈り込んでいて、徳次は最初の場面のみ、弁天や辻村はないことになっていたのには若干驚いた。
ただ、それは基本的に喜久雄と俊介に焦点を当てて視点がブレないようにするための工夫であり、その試みは成功していると言えるだろう。
そもそも原作を全部を入れようと思ったら、少なくとも本作の3倍くらいは必要になりそうだし、丁寧に舞台の場面を描いていけば「大河ドラマ」にすらなり得るだろう。
歌舞伎への見識があればもっと楽しめるのかも知れないが、歌舞伎弱者の自分でも十分に楽しめた。
昔、「読んでから観るか、観てから読むか」なんていう角川映画のコピーがあったが、どっちもありな気がするが、自分は事前に読んだ知識で欠けている部分を脳内で補填しながら観ることができていた。
歌舞伎のお稽古頑張らはったんやね
今年のアカデミー賞獲得間違いなし!!
歌舞伎の知識全くない映画キングダム大好き女がイケメン2人を大スクリーンで拝みたいだけで観に行きました。3時間の作品か〜長いな〜って始まる前は思っていましたが始まると3時間あっ!と言う間に過ぎました。とにかく役者達が豪華で役に合ってて皆上手い!特に渡辺謙&寺島しのぶの配役は大正解ですね。梨園を知ってる寺島しのぶだからこそかもし出せた空気があった。そして国宝級イケメンのお二方にアッパレ!!!魂抜かれました。吉沢亮この作品でアカデミー賞主演男優賞絶対獲ると思う。おめでとう。(←先に言っておく)平日昼間に行っていつも割りと空いてる映画館が結構席埋まっていてご年配の方が多い印象でした。歌舞伎好きな方も観に来てるのかな?今まで歌舞伎に全く興味なかったけどこの映画をきっかけに歌舞伎観てみたいと思いました。歌舞伎がある日本に生まれて日本人で良かったと思った。米安くなりますように。
あっ!最後に配役について1つだけ言わせて!あの高畑充希ちゃん役別の魔性っ気ある女性に演じて欲しかった。高畑充希ちゃん嫌いじゃないよ。でも何故にあの役高畑充希ちゃん??ってちょっと思った。
あっと言う間の3時間~👏
超豪華ダイジェストでした
原作小説にいたく感動し、「李相日監督で映画化」「主演は吉沢亮」を知ったその日からとても楽しみにしていた者です。
素晴らしかったです。喜久雄のルーツである任侠の襲撃場面から、スクリーンに映るすべての場面が想像以上で、俳優陣の鬼気迫る演技が、全編にビリビリする緊張感を生んでいました。壮大な大河ドラマで、過酷な展開に心が震えます。とくに歌舞伎の舞台のシーンが。南座や新歌舞伎座に通った時期もありましたが、みていて全然違和感がなく、よくぞここまで稽古しゃはったなぁと感動しました。映画の写真集が出たら買うと思います。(映画館ではパンフレットが売り切れで残念でした)
でも、だからこそ、「19〇〇年」とパッと場面が切り替わるたびに、「えっ!?」「ちょっと待った!!」と感じずにはいられませんでした。映る場面は全部素晴らしいんだけど、3時間弱の大作なんだけど、喜久雄の苦しみ、舞台という水の中でしか生きられない美しい魚なのに俗世の苦労に翻弄される悲劇、ほぼ登場しない女性陣の情念など、もっともっとあるのに~!…と思いました。ドロドロの溶岩がデコボコながらも固まるには長い年月が必要で、やっと固まったと油断するとまた染み出てきたり。本当は前後編6時間でみたいくらいですが、平均的な観客の体力を考慮したら仕方ないですよね。
きっと2025年を思い出すたびにまず頭に浮かぶであろう映画作品です。でも、映画に感動した方々には、ぜひ原作小説も読んでいただきたいです。
あと、久々に歌舞伎がみたくなりました。きっと今までとは違う視点と感動を感じるんだろうなぁ。
女性描写適当過ぎ、BL仕立ての方が自然なくらい
原作未読、歌舞伎鑑賞今まで十数回
若干序長感あるけど
圧巻!!素晴らしい
もう1度観たいくらい
これは他の方も書いてるので省略
(気になった点)
女性の描き方が適当過ぎ
盛り込まなくてよかったんじゃないかと思うほど
高畑はちゃっかり梨園の妻になって和服着て楚々としたりして何?変
歌舞伎役者さんは若い時、芸妓さんとの子がいる人多いってことを示してるの?
成人した娘さんの話もどう?
森も屋上の階段降りてそれっきり
BLものな感じにしてもよかったんじゃないかなぁ?と思うくらい女性が描けてない
万菊さんの所作とセリフがいちいち素晴らしかった、もっと出演があってもよかった
舞台降りたらいきなり木賃宿で寝たきりってなんだか不自然だけど
素晴らしい秀作、そして俳優さんは凄い。
血
前時代的すぎる描き方
演技も、演出も素晴らしかった。
特に舞台上から客席に向かってのカメラワークや大ゼリからの映像はそれこそ「見たことのない景色」を味わえるような珠玉の映像体験だったかと思います。
(撮影が余りにもよすぎて後から調べたらアデルのソフィアン・エル・ファニさんだったんですね)
その分、なんの新しさも工夫もない脚色にがっかりしました。
このマチズモ全開の作品を2025年に映像化する意味とはなんだったのでしょうか。
ラストのカメラマンのセリフ、私には精一杯の嫌味に聞こえてしまったのですが、彼のスッキリしたような面持ちとその後の集大成かのような演技から想像するに、これはハッピーエンドの物語なのでしょうが、果たして。
男性社会である梨園を描くなと言ってるわけではなく見せ方の問題で、あまりにも前時代的な描き方すぎて(女性、性的マイノリティ、サービス職業従事者など特に)、繰り返しになりますが今この時代に映像化する意味が理解できませんでした。
日本の映画界が、この作品に日本アカデミー賞を獲らせるような価値観ではないことを祈るばかりです。
キャストの方々は一人残らず素晴らしかったと思います。
私は歌舞伎に明るくないので演目のシーンにはただただ圧倒されるのみだったのですが、三浦貴大さんの竹野は東一郎だけに見えてる妖精か何かだったのかな?ってくらい容姿が変わらなくてちょっとツボってしまいました。
「こちら側」の目線でいつも誰かを心配しているようで、かといって馴れ合いすぎず、だけどちゃんと誠意のある役柄でとてもよかったです。
凄まじい芸の道への執念
うん。凄かった。
芸の道という狂気の嵐の中で生きた喜久雄と俊介。
二人で切磋琢磨して極めた世界、でも選ばれるのはいつもどちらか一人だけ。
悪魔と契約したのは喜久雄か、それとも血より芸を選んだ師匠なのか。
どんなに運命から見放されたように見えても尚、逃れられないその凄まじい芸の頂点への執念に胸を掴まれたし、泣けた。
今日気づいたけど、歌舞伎役者って性別も年齢も演じるのね。
花の妖精の女の子も、ベテランの男性の先生が演じているのに何とも可憐で色っぽいので、なんか違和感なく受け入れてたけど、考えてみたらすごい技術だよな!!
そして映画観ながらずっと『ダンス・ダンス・ダンスール』(ジョージ朝倉・作)が脳裏にチラつきました。
あの喜久雄が感じてたダイヤモンドダストみたいなキラキラは、潤平が感じてたアレだと思う。
多分選ばれし人しかみられない世界なんだろうなぁ。
自分を追い込んで芸の道を極めた人だけがみられるキラキラなのかもしれない。
原作を上だけ読んでから参戦。
子ども時代は二人とも勝ち気で男の子らしい感性を持ってたと思う。二人にしかわからない、厳しい日々のお稽古を通して友情とも家族愛とも言える関係が、成長とともにすごくドラマチックに描かれていて面白かった。
お互いが永遠のライバルで、大好きで大嫌いの誰よりも強い絆の二人。
彼らの生き方は、どっちも美しかったし、可哀想だったし、同じくらいしんどかったと思う。
しかし壮大な愛と友情と何より狂おしい芸の道であった。
俳優さん、全員素晴らしかった。何というか説得力があったわ。
たっぷり堪能させていただきました。
THE 日本映画
すごい映画を魅させてもらいました。
吉沢亮は日本の宝かもしれない
今期いちばんの注目作。ひと昔前には各映画会社これくらいの気合いの入った大作をぶち上げていたものだ。そんな公開前から日本アカデミー賞はもらった、というような3時間作品にカンヌ選出までついた盤石な触れ込みでの公開。
歌舞伎で人間国宝になる男のそこに至るまでの人生。『アマデウス』が160分で『さらば、わが愛 覇王別姫』が172分、『グッドフェローズ』が142分。『SAYURI』が146分、で、こちらが172分。アート作品が描かれなくてはいけなくなるとやはり時間を取られる。観た感じでは上映時間ほどの多くのものが描かれている訳ではなく、ある意味大仕掛けというかダイジェスト的という感じがした。とはいえ、吉沢亮と横浜流星のまさに「熱演」(通常好きではないけど)は歌舞伎という題材の中ではスポ根のように溶け込んでいて、特にいつもは熱過ぎてなんとかならないかと思う横浜流星の演技も、題材と李監督の、言葉悪く言うと「大袈裟」な世界観の中ではピタリと収まってるのがいい。そんな中でも吉沢亮は他者にのまれない芝居(『ぼくが生きてるふたつの世界』に続いての世代を飛び越える主演を演じた)を展開していてさすが。
ぶっちゃけ歌舞伎はそれほど観たことないのでそれに関してあーだこーださないのだけど、特に違和感なく観れてるので凄いのだと思う。とは言え、ある意味魂こもってる分、海外のこういった一代記としての細部がかなりもっさりしていてもったいない。時間の余裕があればもう少し各登場人分の人間としての幅が描けたろうに、と思う。栄光と転落を交互に繰り返し、すべてを背負って舞台に立つと言うコンセプトですべてが詰まったクライマックスの芝居、となる前のエピソードの描き方が硬い、重い、しつこい、というのはいつもの李監督作品に関して思うことなのでまあ個人的な趣味だろう。これは素直に吉沢亮を堪能できればいいか。
天晴れ!
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