国宝のレビュー・感想・評価
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目標を達成するには何らかの犠牲を払う必要があるという話
原作、監督ともにドロドロした人間ドラマをきっちり見せてくれる作風で期待して観に行きました。
ドラマパートはさすがの出来ですし、歌舞伎パートも二人歌舞伎のシンクロが特に素晴らしかった。今年の日本アカデミー賞の大本命ですね。
普段、歌舞伎になじみがない方でも多くの方が感じられたように、歌舞伎の素晴らしさを伝える力作でした。
特に高校生の喜久雄が初めて本物の歌舞伎に触れた時のキラキラした眼。歌舞伎のここが凄い!ってシーンと交互にみせるシーン切り替えの所が最高でした。
この時、国宝を演じる田中泯さんの鬼神のような舞い。この方、クラシックバレエからモダンダンサーの出自の方なので歌舞伎はおそらく80才で初挑戦じゃないですか?一芸を極めた方だけが到達できる山の頂きをみせていただいたようで本当に震えました。
ストーリーラインが夢を現実にするには代償を払う必要があるという全世界共通の流れですし、日本独自の歌舞伎を扱ったコンテンツということで、海外にも響きやすいとは思いましたが、独特の家父長制や、女性に対する扱いは国内だと理解は得られそうですが、海外だと違和感あるのか気になるところです。
あと、この映画の内容ならエンディングロールは無音の方がキマッたんじゃないですかね。静かに余韻を味わいたかったです。高齢の方も多く、集中力が途切れたのか暗い中退席する方が多く危なかったですよ。
3時間上映の長丁場だけど映画館で見たほうがいい!
原作は同名の小説を下にしたもの。
ちなみに読んではいない。
あと歌舞伎にも詳しくはない!(笑)
ロングラン上映を聞きつけてやっと足を運んだ!
大作だね!正直、上映時間としては長いのだろうが、
見てみるとそんな長さを感じることを忘れるくらい、
心に残る・心に刺さる作品だった。
出来ることなら、映画館で観ることをオススメする。
まぁ、どんなにつまらない作品でも映画館で観ないと、
正当な評価はできないと思ってるのであるが!
衝撃的シーンはいくつがあるが、あえて1つだけに絞るなら、
田中泯さん演じる小野川万菊が鷺娘を演じてるシーンだ!
主人公たち(吉沢亮・横浜流星)が高校生の頃に観劇して、
主人公が歌舞伎にのめり込むことになったところだ。
既に人間国宝となっていてお爺さんに近い役どころなのに、
妖艶に踊り切る姿が印象的だった。
もちろん、吉沢亮・横浜流星・師匠の渡辺謙も
相当訓練したのであろう。
素人目には、歌舞伎役者ってこんなんだろうなと
思わせる程度には演じていたのだと思う。
もちろん、詳しい人の厳しい視点で見れば、
ツッコミどころはあるのかもしれないが、
大抵の人にとっては十分なのではないだろうか?
波乱アリのサクセスストーリーは、
最近多い波乱なしのサクセスストーリーに比べて、
見応えがあるな!と思った。
森七菜演じる彰子はどうなった?とか、
気になる点もあるけど!(笑)
ここのコメントにPROが6人も投稿してるのも
注目度が高い作品なのだろう。
森七菜・高畑充希・見上愛など、今を彩る女優が
出演しているのも個人的には👍️な感覚だ。
血筋についての考察
公開4ヶ月、遅ればせながら鑑賞。
興行収入はついに150億円を突破し、邦画実写映画では「踊る大捜査線THE MOVIE2レインボーブリッジを閉鎖せよ!」に迫る勢い。とはいえ邦画のベスト10はすべてアニメーション映画で、アニメの幅広い世代のマーケットには敵わない。
これだけヒットしているということは誰が観ても面白い=大衆的な映画で、観るものによって評価が異なるエッジが効いた作品が好みなのが、遅ればせながらの理由。
また、上下巻の長編小説をいかに3時間にまとめたのかを確認したかったのも鑑賞理由の一つだ。
李相日監督は原作の登場人物をバッサリ省略し、喜久雄(吉沢亮)と俊介(横浜流星)を中心とした歌舞伎の世界と舞台シーンをじっくり観せることで大成功していた。
小説の欠点は歌舞伎の世界を描きながら実際の舞台の歌舞伎は見せられないこと。逆に映画の利点は映像として歌舞伎を見せられる事だ。この最大の利点を活かし映画化したことがこの映画が幅広い世代に受けた理由であろう。
任侠出身でありながらその才能を見出され歌舞伎スターに駆け上がる喜久雄と歌舞伎の血筋でスターになるのが当然であった俊介の一世代にわたる葛藤を3時間で描き切るのは相当難しかったはずだ。
実際、喜久雄の恋人であった春江が俊介と逃亡し戻ってきてからの後半は駆け足で、俊介がなぜ歌舞伎の世界に戻れたのか、春江がなぜ俊介と一緒になったのかは唐突で、疑問に感じるのではないか。
任侠出身の喜久雄が保守的な伝統芸能の世界でもがき苦しみながら国宝にまで上り詰める人生が物語のテーマであるはずだが、エンタメ作品としてそこが薄くなったのが、分かってはいるが残念。
雪
わたしは刺さらなかった
映像、美しい
演技、美しい
きくおさんの人生、ひとりよがり
森七菜さんの役のひとはあの屋上のシーンでお別れになったのかな?
隠し子の娘のことも忘れていないと言いつつ何もしていないようだし、芸事ばかりでひとを幸せにしない、役者って不幸だなと感じた
渡辺謙の役どころも自分勝手で好きになれない
女が振り回される勝手な話だと感じた
なんの予備知識もなく、 とりあえずそんなに流行ってるなら どんだけ...
吉沢亮さんの本気で神作になった
国宝級イケメン投票1位の吉沢亮さんが本気で歌舞伎の世界に飛び込んだら、梨園の御曹司も真っ青の看板役者になるかもね、女形なんかさせたら綺麗だろうなあ……と思った人がいたかどうかは知りませんが、すばらしい作品でした。
米国アカデミー賞にも日本から出品することが決まったそうで、日本国内の映画の賞は総ナメにするだろうと言われています。
この作品は製作陣の映画作りの基本姿勢がまず違っていました。この作品はちゃんと「映画」として、大画面で見てもらう前提で画面が設計されていて、背景の細かいところまで丁寧にこだわりをもって作られていました。撮影もすばらしかったし、役者さんもすばらしかったです。ストーリー展開もすばらしかったし、編集もすばらしかったです。そこに、日本が誇る伝統の歌舞伎が培ってきた舞台芸術の耽美的な世界が加わって、これは米国アカデミー賞に出品されるのは納得です。
曽根崎心中は歌舞伎の舞台で観たことありますが、本作に出てくる曽根崎心中は感動してしまって、ひたすらに「すごい!」としびれてしまいました。二人の気持ちが入っていて、すごかった。
歌舞伎見たいなあ。吉沢亮さんと横浜流星さんで「滝沢歌舞伎」みたいなイベント興行をやってくれないかなあ…。ブルーレイ買って、リピートしてみたい作品でした。
シンプルに観ないと損
特別な理由やこだわりが無いのなら、是非映画館で観てほしい作品。大満足。
歌舞伎に馴染みがないとか演目や用語がわからないとか、三時間長いとかその程度の理由なら、じゃあとにかく観た方が良い。
血がある血がないという重要テーマがあるが、主人公に流れている血とは冒頭の亡き父のものであり、主人公が生涯通して見たかった景色とは雪の中で散った父の姿(もしくは父が見たであろう最期の景色)かと思う。彼は命をかけて「見得を切り」その生き様を息子に残してくれた。
からっぽの喜久雄が、芸をどんどん吸収して成長していく一方で実は周りの人の幸福をどんどん食べて最強のモンスターになっていく様子が恐ろしくて美しい。格が違う、吸い取られる、とでも直感したのか早々に離れていく春江の本能が素晴らしいし、そこに空いた穴にタイミング良くはまるような弱った俊介の演技が良かった。
ストーリーに口を出すのは論外だけど俊介を女方にしたのはお父ちゃん正しかったのかな?と思ったりもする。役者さんの骨格が男性ぽいから余計に、最初から立役/女方だったら運命は違っていたのかなとifを妄想したくもなった。(化粧した顔が、吉沢亮のつるっとしたフェイスラインが完璧すぎるものの対照的に笑顔を見せて愛嬌で勝負する横浜流星も可愛かったけども)
人間国宝万菊さんは出てくるだけで空気が冷えるような、でも主人公達に温かい重要な役。他ジャンルの方らしいですが、目線、手招き、何と言っても台詞まわしというか語尾の調子?が素晴らしかった。骨の髄まで女方が染み付いたみたいな演技が凄い。
ストーリー的には竹野という男がなんだかんだ見届け人という感じで良いキャラだった。
ところで落語心中という別作品が好きで、構図がよく似た話だなと思ったので、国宝の原作と共にそちらも再履修したくなった。
長いが良い
そういうことか
テレビ協賛なしだから作れたのかも
全てが美しい
3時間の長尺の映画でしたがあっという間でした。むしろ尺が足らないぐらい。
吉沢亮さんと横浜流星さんの演技が素晴らしく、歌舞伎に詳しくない人間でも食い入るように魅入りました。
嫉妬、才覚、大切な人達との離別や死、一人の人間の人生を描ききった本作に胸を打たれ涙しました。忘れられない映画がまた一つ増えました。
惜しいのが話が急に飛ぶのでこの間の話もっと見たかったんだけど??ということが度々あったのと吉沢亮さんの老けメイクがあまりにも拙かったのでもう少し上手く出来なかったのかとツッコミを入れてしまいたくなった部分ですね(笑)あと出てくる女性陣みんな同じような顔なので見分けがつかない!!!そういう所も御愛嬌という事で。
円盤化したらディレクターズカットのような形で補完してくださると嬉しいなと思います。
公開して5日後に観に行きましたが、その時点ですでに評価が高かったの...
なんかすごい感じだった
原作読んでないので誰のせいかわからないですけど、ストーリーはちょっとぐだぐだかな・・・
でも見ててなんかすごい・・・と思えた。だてに130億を超えないよな、みたいな。自分的には何度も見たいタイプの映画ではないけどリピートする人がいるのもわかる。朝9時半の回だったけど、客層が若もんから老人までめちゃ広かった!
自分的には導入部の15分くらい?が一番刺さったな。吉沢亮の少年時代の子が出てくる場面がほんと衝撃的に・・・なんだろ。かっこいいとゆーかきれいとゆうか。これからどんな話が展開するんだろ?みたいなわくわく感。渡辺謙と一緒に、え?何これ?いったい誰?みたいなリアクションしちゃうよなー。
本物の歌舞伎を見てみたくなる
役者の皆様の素晴らしさ
いやー、3時間長いよなぁと思いながら見始めましたが結論から言うともちろん飽きる事なく、最後まで熱狂して観させて頂きました!
原作は未読なので、所々解釈が難しいところもありますが、役者の皆様の演技が素晴らしいこと、この上ないです
主演の吉沢亮さんの演技がもうほんとに素晴らしいです
吉沢亮さんが、代役として選ばれたときの渡辺謙さんとの稽古からの舞台の演技はもうほんとに必見です
そして、大御所の渡辺謙さんも言わずもがなの素晴らしさだし、しょっぱなに出演されている映画「怪物」にも出演されていた黒川想矢さんも素晴らしい!
田中泯さんも迫力があるし、こういう良い映画にはやはり役者さんの素晴らしさがあってこそですね
ご自宅で観られるのも良いですが、ぜひ映画館で観られる事をお勧めします!
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