国宝のレビュー・感想・評価
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極太エンターテインメント
国宝の一代記って記憶無いです。
2人の立場と感情の浮き沈み見ごたえありました。
貪欲なのに爽やかなんですよね。
それにしても毎年夏に吉澤亮さんを見ている気がする。
ホント良い役者さん。
アイリスオーヤマ並みに応援します。
素晴らしいが「さらば、我が愛 覇王別姫」はこえられない。
本を読んでから観たので、映画は原作の良いとこばかりを詰め込んだ感あり。映画では描ききれていない、名場面が本ではあじわえる。
先入観なく、映画を観てから本を読んだ方が良いかも。
特に「徳ちゃん」の役割は本では重要で魅力的。本でご堪能あれ。
ラストは本とまるでちがう。本のラストを期待していたのだが。すごいスケールのラストです、本では。ラストを楽しみにしていたので、ちょっとがっかり。
吉沢、横浜の舞は凄い。シロウトがたった一年半であそこまでになるのか,と。私は6回観に行き、4回は2人の舞を見に行ったもの。
ストーリーは、壮大なメロドラマ、かな。わかりやすい。
壮大といったら、やや似ている感のある、香港の世界的名作「さらば、わが愛 覇王別姫」。こういうう映画を作りたかった、と李監督。
確かに、国宝は、覇王別姫の撮り方に似てるところがある。
やはり京劇と歌舞伎の華やかさ、スケールの大きさで、圧倒的に覇王別姫に軍配だと思う。中国の50年を、京劇を通して、レスリー・チャンが圧倒的な演技と美と京劇、そしてあの色っぽい顔と演技で見せてくれる。
衣装、メイク、圧倒的に覇王別姫がうえだし、なんといっても世界的俳優のレスリー、チャンの色気と舞の素晴らしさ。
これらに、激動の中国の歴史をのせ、とにかく素晴らしい。
こちらも約3時間の大作。
中国香港中国の映画業界では「レスリーは彼だけの色気と演技を出し切ってしまったら、あとはどんな役をするのか」とまで言われているとか。
「ブエノスアイレス」も傑作です。
自殺してしまったのが本当にかなしい。
本当は今日も国宝を観に行こうと思っていたいたけど、覇王別姫を観てしまうと、国宝がちんマリとして見える。
さらば、覇王別姫、絶対見た方が良いです。
映画館で映画を観ることの価値
ひとつの技能を極めるとは
世間の評判が良くずっと気にはなっていましたが、歌舞伎を全く知らない為なかなか気乗りせず観ていませんでした。
公開から3ヶ月経ち、鑑賞者の話を聞きふと観たくなりやっと鑑賞しました。
※「流石に空いてるかな?」と思って映画館に行きましたが、席が半分以上埋まっておりビックリしました。笑
感想は久しぶりに凄い映画を観た!と思えるくらいとても面白かったです。
全体的なストーリー展開はシンプルでわかりやすく、また歌舞伎を全く知らなくても映画を観ていく中で、歌舞伎は世襲による狭くて濃い世界であること。その世界で技能を極める事は計り知れない苦悩や大変さがあること。がよく伝わりました。
その前置きがあって、歌舞伎本番の演技の迫力と緊迫感、映像美には途中映画という事を忘れて素直に圧倒されてしまいました。
上記に没頭できたのは、歌舞伎の名門の跡取りである俊介(横浜流星)と、その名門の当主が才能を見抜いた喜久雄(吉沢亮)の2人の演技力がとても良かったからです。
特に喜久雄の努力と才能と美を兼ね備えても「血」だけは手に入れる事が出来ない嫉妬や怒りを、吉沢亮が恐いくらい見事に表現されていて素晴らしかったです。
この映画を観て、ひとつの技能を極めるとは、他を全て捨てる覚悟の証し。そう感じました。
雰囲気映画なのに3時間もある
結論から言って、決して傑作とは思えない。なぜこれだけ評価されているのか分からず、周りと自分との評価が乖離した一作品。
かろうじて評価できる点は映画序盤の期待感と、おじさんたちの演技力の高さなど。
その評価できる点を裏切るような脚本の薄さと、引き伸ばされた映画の時間全体が★1.5とする理由の全て。雰囲気を楽しむ映画としてなら良いが、それなら割り切って切り良く1.5時間くらいで終わらせて欲しかった。主役の人たちの演技も鼻につく感じで、ぎこちなくどうも好かない。「純粋に応援できる登場人物が出てこない」ということ自体は邦画あるあるだが、やはり3時間ある映画でそれをやられるとしんどい。
長時間にわたる動きのない映像と展開。観終わったときの徒労感がとにかくすごかった。
間違いなく今年の最高傑作
国宝という映画が世間で話題になっているのは知っていたのに、国宝とは何の国宝なのか、誰が出演する映画なのか、どんな話なのか、長いとは聞くが具体的に何時間の作品なのか……知識がまったく無いまま急遽映画館に飛び込み、拝見いたしました。
結果飛び込んで良かった。絶対に観ておいた方がいい傑作に出会えたことに感謝です。
3時間あっという間でした。
最初から最後まで美しく、時に残酷で。沢山の、色んな形の犠牲の上で成り立っている国の誇り。
文化を大切にしたいと思わされました。
すべての俳優さんたちが素晴らしく、ノイズになるものが何も無かった印象なのですが、やはり吉沢亮さんと横浜流星さんの女形は恐ろしい程に美しく、一瞬も目を離せず、もっと観ていたいと思ったのは初めてでした。演技から察せられる努力の量は計り知れず、それをこういった形で見せて頂けるだけで感謝ですし、間違いなくこのような素晴らしい映画はそう簡単に出るもんじゃないぞと確信を持って言えます。
もっともっと、舞台上のシーンがあってもいい、いつまでも観ていられると思うほどでした。
脚本は、長い小説が原作ということで、配分的に過不足を感じる部分がないとは言い切れませんが、それでも星を0.5減らすには至らないほど、俳優陣、特に吉沢亮さん、横浜流星さんが素晴らしく、さらにふたりの少年時代を演じた黒川想矢さん、越山敬達さんの名俳優たちにまったく引けを取らない圧巻の演技に感動しました。
また映像の美しさ、音楽も大変素晴らしく、監督やスタッフ様方の作品にかける思い、ここまでこだわった演者へのリスペクトも伝わってきました。
心を動かす作品を作ってくださり感謝いたします
噂どおり、よく出来てる。
邦画がキライで歌舞伎にも全く興味ない、そんな自分は観ないつもりだったけど、あまりの評判の良さに観てみました。
いろいろセンスいい、よく出来ていて面白かった。
脚本が良く、引き込まれてしまい、テンポ良く進むので、175分の長い時間も気にならなかった。
歌舞伎というと、難しくて眠くなるイメージで、キャッチーさとは真逆なイメージだったけど、とても観やすくて、歌舞伎に少し興味が出た。
エンドロールは、青い情念の炎が静かに悲しげに揺らめくような曲が流れ、余韻が良かったです。
細かいトコも観たいし、もう1回観たいですね。
監督は『さらば、わが愛/覇王別姫』みたいな映画を作りたいと思ってたらしいけど、似てるといえば似てるけど…って感じかな。
『さらば、わが愛/覇王別姫』も、また観たくなった。
人生という舞台を演じること
圧巻の3時間の映画だが、国宝となる歌舞伎役者の半世紀にわたる人生を描くとなれば、濃密で短くも感じる。吉田修一のフィクションと言いつつ、まるで本当にあった話のドキュメンタリーにもあるような緊張感が全編にわたり、李相日監督が作り上げた映像と吉沢亮をはじめたとした俳優陣の演技が見るものに強いている。
この映画を言い表すならば、陳腐なクリシェながら、シェイクスピアのマクベスの科白「人生という舞台、人間は哀れな役者」がもっとも的確な気がする。歌舞伎はハイカルチャーの古典芸能というよりは、そこに描かれるのは主に愛憎離苦と情念の入り混じった人情話であり、間接的に人間ののっぴきならない生きざまを見せる芸なのだ。そういう意味では、女形を演じる主人公の喜久雄をはじめ、俊介、はては国宝の万菊でさえ、完璧な人間ではなく、芸そのものに取りつかれて、実人生と芸の舞台の境目がなくなってしまった「哀れな役者」にしか見えない。曽根埼心中という演目を、まんま曾根埼心中のような人生を彼らが生きている。これらの人生は傍から見れば、哀れな人生だが、それは芸としてみれば立派な生きる(死ぬ)姿なのだ。
歌舞伎を映像化するというと、本物の歌舞伎を知る人は、実際の舞台のほうが映画より凄いと感じるかもしれない。だがこの映画はあえて、歌舞伎の舞台を映していないときでも、まるで人生が舞台のように描かれている。冒頭のシーンでも、窓越しに観客のように見つめる彼と父親の壮絶な死は、必要以上に舞台のように見えるし、喜久雄が俊介と争う姿を車のウィンドウ越しに見る彰子のシーンも、同じような効果与える。喜久雄が夜の屋上で酒をあおりながら踊る姿も、舞台のように見える。
万菊は「役者は歌舞伎が嫌いでも役者を演じなければならない」というが、これは言い方を変えれば「人間は人生が嫌でも生きることはやめられない」ということだ。だとしたら芸を極めるために悪魔と取引するとはどういうことなのか。すべてを捨てて芸のために生きるとは、喜久雄が目の前の大切な人々(春江、藤駒、彰子、綾乃)を無視し傷つけてまで「美しい景色」のために生きるということなのだろうか。
彰子と地方でどさ周りしている際に、喜久雄の女形を、本物の女性と勘違いして見とれる観客から、「ニセモノめ!」と罵倒され殴られ蹴とばされる場面があるが、まるで喜久雄の芸だけでなく人生に対して責めているかのようだ。場末の舞台だろうが、劇場であろうが、役者を演じなければならない喜久雄の人生は、国宝となった後でも変わらないのではないか。彼が到達した景色は、芸の極みというよりは、彼の人生の悔恨の塊のようなものかもしれない。
今更ながら観て来ました。
ホンモノが観たくなる!
3時間上映に恐れをなしていたが
歌舞伎という難しいテーマで三時間、自分が最後まで気持ちを切らさず見ていられるのか不安だったが作品のクォリティーがその不安を感じさせなかった。メインとなる二人の役者、漫画ではあるがあだち充氏のタッチを思い起こさせ不吉さも感じながら見続けた。歌舞伎の稽古への真剣さが背筋をピンとさせた。それは周りも同じだったのかポップコーンを買ってた何人かの観客も上映中はその音さえさせないくらい静謐な空間だった。
監督の名前を事前に見た時、リ・サンイルさんとあって在日の人なのかなと軽く驚きがあった。映画を観ていて「あなたの血が羨ましい」というセリフ、日本にずっと住み続ける人より深い日本文化への理解、エンドロールでほぼ日本名が続いた後のクレジットを見て監督の特別な思いもあったのかなと思ってしまった。部屋子の喜久雄と自分を重ねた部分もあったのかなと。
この映画を映画館で他の人と共有できてよかった。間違いなく名作だった。
圧倒的な「体験」ができた3時間
夏休み中は鬼滅と並んで文字通り満員御礼でなかなか観る機会が作れなかった本作、ようやく観られました。
とにかく歌舞伎シーンの迫力、歌舞伎以外も含めた演技の凄みが素晴らしい!
芸事をテーマとした作品に相応しい名演技の連続。
ちょっとした視線や所作にまで隙のない、漫然と見ているだけで感動する出来栄えでした。
脚本としても、伝統芸能における血や名前の重さ、揺るがない友情、芸事に生きる者のままならなさといった、様々なテーマを描いていて見応えありました。
ただまぁ、さすがに盛り込みすぎた印象はあり、中盤は特に端折り感が強かったです。
女形というテーマ上仕方ないのかも知れませんが、女性キャラが全体的に魅力ない&描きわけ出来てないのも気になりました。
そんな難点はありつつも、やはり総合的には名作と呼べる一本でしょう。
こういう作品がロングランしているのはなんだか嬉しいですね!
3時間を感じさせない
吉沢亮が狂っていく姿が白塗りも合わさって和製ジョーカーって感じだった
横浜流星と再演してからハッピーエンドかと思いきや終盤は地位がありながらも歌舞伎の悪魔に心を売った伏線回収の展開
高畑充希映画でも人を見抜いて良いポジションついてたな
歌舞伎はよく分からんけど迫力あって確かに映画館で見た方がいい作品、下から舞台に飛び出した時の拍手の臨場感凄かった
普通
噂通りの作品
歌舞伎界はみんないい人ばかり(笑)
大変見やすく、3時間飽きずに最後まで楽しい映像体験だった。
原作も事前に読んでいたが、率直に言って読後「?」がたくさんつき、これが原作でロングランの映画が果たしてできるのだろうか?という疑問と不安を抱えてスクリーンに向かったが、それは結果的に杞憂に終わった。レビューを見ると、脚本に関しては賛否あるようだが、私は、この映画の興行的勝利はまず脚本にあると言いたい。原作をかなり思い切って刈り込んであり、原作小説の中では重要な要素と思われるかなりの要素を取り除いた脚本になっている。これは、脚本家も勇気が必要だったろうし、恐らくここまで削って良いのか、制作サイドは議論になったのではないかと思うが、私は、削って成功だったと思う。その結果、見る側に行間を埋めるという作業を強いることになったわけだが、展開が早い一方、ここぞという重要なシークエンスは、しっかり尺を取ってドラマを作ってあり、メリハリの効いた映像作品となった。3時間、弛緩を感じなかったのは、早い展開でクライマックスの曽根崎心中まで早い展開で駆け抜けた、脚本の功績であると考える。
ドラマと歌舞伎のシンクロも効果的で、この映画の真骨頂はここにあったのではないか、それがこの作品に深みをあたえていて、好感を持った。ただ、私は、この映画で視覚的にも、またストーリーの展開は、やや作為的なジェットコースタームービーだったけれど、楽しんでみることはできたが、登場人物の生き様、あるいは役者の芝居に心から感動する、という深い体験にまでは至らなかった。その理由は何だろう?と自分でも考えてみたのだけれど、言えることは、二人の歌舞伎へ向かう姿勢に、哲学や思想がない、とにかくただ好きだ、ということで、それ以上でもそれ以下でもなかったというところにあるのではないか。もちろんそれだけでも良いわけだけれど、彼らの舞台に、観客とどう向き合うのか、観客に何を伝えようとしているのか、という理念や哲学が見えない。ただただ自らの演技の完成と役者としての出世を追求するという、閉塞的な世界に生きているが故に、普遍的な感動として伝わってこないもどかしさがあるのだ、と思われた。そして、映画の中の観客は、ただ拍手を送る集団として扱われていた。また芸か血筋か?というこの映画のテーマらしきものも、テーマになりきっていないし、そもそもテーマになり得ないだろう。
さらに登場人物がみんな「ちょっと欠点もあるけどそれなりにいい人ばかり」、常識的であり微温的であり、すごみのある人間がいない、という点が物足りなかった。恐らく原作にも責任があり、その原因は作り手が歌舞伎界に近づきすぎた、協力を得ることで悪い人間を登場させることができなくなった、歌舞伎の醜悪な部分を描けなかった、ということがあると思う。まあ忖度や遠慮ですね。その結果、いやな人、足を引っ張る人、意地悪い人、不幸を願う人、とんでもない悪人などは、一人もいない。歌舞伎界はみんないい人(笑)。せいぜいが稽古の体罰や、自分の娘を寝取られて蹴りつける程度。(私でもその程度では済ませないだろう・・・)そんなきれいな世界なのか?だから、この映画は見やすいのだけれど、生ぬるい。これも深く心を揺さぶられることなく、席を立った一因だと自己分析した。まあ、娯楽作だから良いんだけど、100年に一度の傑作と呼ぶには、足りない要素が見られた、というのが正直なところ。
伝統芸能
が大嫌いな奥さんが観に行き絶賛。ならば観に行こうと。
自分も歌舞伎には全く興味がなく疎い。梶芽衣子特集で曽根崎心中を観たぐらい。3時間は長いなと思ったら体感が短い!即ち引き込まれた!面白い!ダレがなく緊張しっぱなし。
伝統芸能なら東宝でなく松竹と思えばこの内容だと松竹では無理…。
主演は朝ドラ、大河ドラマばかりと言うか下手な役者はいない。
主役2人、吉沢亮と横浜流星はよくあの所作、仕草を身につけたな。
おっぱいポロリはないけど高畑充希や森七菜も濡場があるとは!
どん底から這い上がる人間の半生を描く、まるでロッキーを観たかの様な満足感!
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