国宝のレビュー・感想・評価
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吉沢亮さんの大粒の涙の綺麗なことよ
核となるエピソードが私にはわかりやすく、サクサク進み、登場人物は少なく悪い人もいないため、観やすい大作だと思いました。
主人公が、初めて花井の家に来た時の緊張感の無い様子と、裏腹な挨拶のしっかりした様で、彼が目の前で見た父の死以上に感じ入れるものは無いと分かります。その後の彼の全ての行動の原因が「親」です。
そして主人公は、花井親子の連獅子を見て、芸に寄って親子というものが存在できると知るわけです。一生懸命やった先に、「親」がいるかもしれない。
親子のような関係にやっとなれたと感じる瞬間がやってきたと思ったら、それが、突然粉々に崩れ、彼は本当の孤児になります。自分が受け取ったものに縋り付き、その全てを見透かす万菊により救われ、花井親子の血としか思えない行動の連鎖を受け止め、血を分けた様な馴染みの子供に稽古をつけ、傷つけてきた本当の娘から、悪魔との契約である芸を認められてやっと、主人公は父親の死の瞬間以上の景色を見ることができたわけです。
結局、彼らを揺り動かしてきたものは、親子という血と、努力できる才能という血だ。という物語だと私は受け取りました。
なによりも、これを完成させるために、俳優たちがしたであろう想像も及ばぬ努力、あっぱれです!!!吉沢亮の大粒の涙と、横浜流星のまつ毛と、田中泯さんのあの瞳、素晴らしかったです!!
海老様の暴行事件
いやすげーわ
人間国宝になる歌舞伎役者のお話。
冒頭からすごく引き込まれます。
若い頃の喜久雄を最初見た時点で才能があることがわかる説得力。すごい演出と演技力でした。
親父の死に様のかっこよさ。この死に方が最後の演目につながっている脚本の上手さ。とても良かった。
吉沢亮さん、横浜流星さん、綺麗すぎです。
歌舞伎の世界は結局は血。そこに抗えず狂っていく吉沢亮は破滅的だが、とても美しかったです。そして色々乗り越えた二人の友情。鳥肌です。
マイナス面は、悪魔にお願いする時は神社に悪魔はいねーだろって思った事。また、若干歌舞伎のシーンが多いか、、、流石に本編尺が長すぎる。もっと喜久雄が歌舞伎に戻れた描写欲しかったかなっと思った。
今年No.1邦画かなと。
芸とは、血とは。
「好かん。だが良い作品だ」で良いではないか。
一時の絶賛モードから様々な意見も出るようになった。良いことだと思う。
しかし短慮な感想も目立つようになったと思う。
例えば、原作に対し映画は短か過ぎるという意見を良く聞く。作りが丁寧でないとも。
確かに時間は足りないだろう。しかし4時間5時間の映画は娯楽作品として本当に正しいのか? 前後編に分けることは集中力や構成力の点から正しいのか?
季監督はスピード感を大事にしたという。密度力と言って良いかも知れない。私はそれを支持したい。
例えば、ある者は「国宝は女性の描き方が足りない」という。
ある女性評論家は春江は強かな女性であり全てを天秤に架けて、主人公より御曹司を選択したのではないか、と推察した。
ある女性記者は春江は主人公の才能が怖くなってしまったのではないか。彼女は御曹司に逃げたのだと推察した。
観る人によって解釈が違う。
それで良いのだと思う。想像で補う。それを許す遊び。最近の作品にも最近の鑑賞者にも、それが無くなってしまっていることは憂えるべきことではないかと私は思う。
最期は人の感性だ。だからこそ個人の感性を超えたところに普遍的評価はある。
個人の感性を超えたとは何か。神の視点が無いのなら、それは多数の鑑賞者の評価と時間を経た評価がそれになろう。
つまり現時点で『国宝』は名作と言って良いのだ。後は時間が評価するだろう。
「おれはこの作品は好かん。だが良い作品だ」
これで良いと思う。
何回も観たいー女形の読み方について
主人公2人の演技(まるで、それぞれの人生を生きている様)に惹き込まれて、3時間経ったとは思えないほどでした。本物の歌舞伎は、演者にあれだけ寄っては見れません。そこに映画ならではの、醍醐味があるのだと思いました。寄っても美しい顔と所作の2人だからこその演出でもあるかと思います。泯さんも圧巻でしたし、謙さんもさすがでした。
横浜くんは、蔦重とは全くの別人のようだし、吉沢くんも渋沢とは全く別人のよう、やっぱりその役を
生きているんだなと納得しました。
2回見ましたが、また見たい作品です。1年半の練習も、凄まじいものだったのだろうと予想します。それほど、2人は凄かったです。だから多くの人が心打たれるのだと思います。何回もみたい作品です。
一つ補足になります。
他の方が、劇中で女形を「おんながた」と言うのはやめてとの趣旨の投稿があります。が、おんながたで正しいそうです。おやまと言う時は、「立女形(たておやま)」「若女形(わかおやま)」のように、特定の役柄を示す際に「おやま」と読むことがあると習いました。
タイトルなし(ネタバレ)
原作を読んでいなければ満点をつけていたかもしれません。
それ程に、俳優陣の演技が素晴らしかったです。
特に主演の吉沢亮さんと横浜流星さん、そして圧倒的存在感の田中泯さん。皆さん大変素晴らしかったです。繊細な指先の動き、眼差し、呼吸、芸に生きるしかできない人間の悲哀と歓喜。スクリーン越しでなくそれらを目の当たりにしたようで、心を揺さぶられました。
勿論、現実の歌舞伎世界と比べれば色々と差異はあるでしょうけれど、映画作品としての歌舞伎の世界と、そこに生きる人間の生き様を充分に堪能させていただきました。それも鴈治郎さんの全面的なご協力があってこそでしょうか。
しかし、如何せん原作からの改変がとても多く、映画作品として三時間に纏める必要があったとはいえ、重要人物とも言える徳次の描写も僅かですし、何より「その台詞をここでその人物に言わせるのか?」と感じるシーンもあり、個人的には脚本に納得がいかない部分が多くあったのは否めません。
喜久雄の人生にスポットを当てた展開・構成とした意図は理解しているつもりですが、だとすればここは不要では?と思えるシーンもあったりと、原作を愛する身としては要所要所でがっかりしてしまったというのが正直な気持ちです。
それでも、素晴らしい俳優陣が相当な努力と表現力でもって各人を演じ、「国宝」をこのような美しく生々しい映像作品として鑑賞できた事、とても嬉しく思います。
うーん、響かん
判別しにくい2人の顔に歌舞伎の厚化粧
もはや判別不可能
踊りで明確に判別できたら良かった
主役は女形の天才
順調な時に妾を作り、不調になったら大先輩の娘を利用するため関係をもつ
準主役は歌舞伎の家系
派手に遊んで実力で負け、主役の彼女と逃亡
舞い戻ったら実力無関係でチヤホヤされる
妖怪みたいな人間国宝の女形の爺さん
思わせぶりだが目的不明
そんな人たちを中心に回る話が自分には全く響かなかった
元が美形とはいえ歌舞伎メイクのアップもキツいよ
あれは遠くから見るための化粧じゃん
踊りが美しい?
紙吹雪などの演出でそう見えるだけのような
セットや衣装、小道具などは良かったかも
歌舞伎という国宝
3時間では足りない。
素晴らしい作品なのは多くのレビューの通りです。星を半分減らしたのは3時間に纏めるために多くを盛り込み過ぎた点です。特にまるまる年まるまる年と時系列で進める部分が、他の方法はなかったのか?時系列で年が飛んでいるのに、服装や小道具背景容姿があまり変わらないのが気になって内容に入り込みきれないところが多い。時代考証が甘くて勿体ないと感じた。その時代の服や車は違うだろうと突っ込みたくなってしまうところが多い。
喜久雄が人間国宝になるまでの過程があまり描かれていないので、3時間に纏めるには時間が足りない。ならば3人の女の絡みは省いてもよかったと思う。特に彰子や藤駒の部分はそんなに要らなかったし、彰子との濡れ場は無い方が良かった。必要ない。監督が濡れ場好きだから入れたと思うが、特に彰子は濡れ場無くていいから梨園の娘に相応しい品のある女優さんにして欲しかった。森さんでは軽くなってしまった。合っていない。上方歌舞伎の設定ならもっと関西弁にした方がリアリティがあった。ラストの綾乃の部分も要らなかった。唐突だったし、無理矢理伏線回収したみたいな感じで省いてよかった。3時間に纏めるにはそういうのは省いていいから、喜久雄の歌舞伎の苦労や努力に情報を遣って欲しかった。
脚本と監督が今ひとつだと感じた。
色々勿体ない部分はあるが、それは差し置いても、吉沢亮の演技に圧倒されて、3時間凄いものを観た感動で今も震える。横浜流星も同じく凄いが、吉沢亮が喜久雄にしか見えない3時間だった。
酔って部屋を間違ってしまった件がこの作品の頃なら、こんな役を演じていたら酔ってしまっても仕方ないと思う。こんな演技をしている間きっと色々苦しかったはず。歌舞伎の稽古も役づくりも大変だっただろうと思うと涙が止まらない。
喜久雄は吉沢亮にしか演なかったし、吉沢亮ありきでキャスティングしたことは監督が神。
俊介が糖尿病で死ぬには若過ぎだったし、ちょっと唐突だった。
吉沢亮も横浜流星も凄いとしか言えない。二人の演じた人を観るだけでも価値はあった。
道を究めること、およびその代償について考えさせられた
主人公は、少年期からの当人の志もあって、日本一の歌舞伎役者になる人生を歩むが、その輝かしい栄光の裏で数々の犠牲を払う。近しい人との別れや身に降りかかる災難などがそれに当たろうか。しかし、それらをも糧とできるほどの志の強さがあったからこそ、人間国宝という頂点の座に至ることができた。
人生には紆余曲折がつきまとうが、どのような苦境に立たされようとも己の志を貫き通すことで終いには大きな宝を手にすることがある。この映画はそんな訓示をしているように感じた。
皆さんお書きの通り、田中泯さんの「鷺娘」は鳥肌物。田中泯さんの演技自体からも、上で述べたような人間の心に宿る偉大な力を感じられた。
時間は気にならなかったが、もう少し短いとなお良い。終盤のトントン拍子は確かに改善の余地があったかもしれない。
吉沢亮の演技は圧巻だったが・・・
多くの人が評価するように吉沢亮の演技は圧巻で神がかっており、何より目力が凄かった。横浜流星も熱演で、田中泯の存在感にも引き込まれた。
ただ、ストーリー展開はどうだろうか。歌舞伎シーンは前半にピーク(吉沢と横浜の競演)があり、あれだけの人気役者がドサ回りになって客が付かなくなるのは不自然で中だるみ、終盤、今更のように娘を登場させ、言わせた台詞もわざとらしく思えた。
結論として役者の演技力が脚本にまさった映画と言えるのではないか。
なぜ松竹が歌舞伎役者の人間ドラマをテーマにした映画を製作配給しなかったのか?
前置ですが、歌舞伎と言えば松竹。この作品は、東宝が製作配給した映画です。なぜ松竹は、こういう作品を製作配給しなかったのでしょうか?実在の歌舞伎役者さんたちに配慮したのかしら?(人間国宝の五代目坂東玉三郎さんなど)
実際の歌舞伎を観たことのない人たちが、この作品を観て「歌舞伎って観たことなかったけど、本物の歌舞伎を観てみよう」と思う人が少なからず出てくるかもしれません。そうなれば歌舞伎ファンの裾野も広がるわけだし、松竹としても歌舞伎の興行成績が今以上にアップする可能性があると思うけど。同じ吉沢亮さんの「バババン~バンパイア」を製作配給するのもなんだかな……
横浜流星、吉沢亮の歌舞伎の演技が凄かった。よくあそこまで演じたものだと思う。実際に血のにじむような練習をしただろう。役者根性に頭が下がりました。圧巻は曽根崎心中のシーン。鑑賞していて胸が熱くなりました。感動というか言葉に表すことができませんね。
歌舞伎役者の血を受け継ぐという宿命的なテーマもありましたが、この作品で出演している役者さんの中で、実際に血を受け継いでいるのは寺島しのぶさん(父が七代目尾上菊五郎さん)と中村鴈治郎さん(父が人間国宝の四代目坂田藤十郎さん)だと思いますが、2人がどのような思いで作品に携わったのか知りたくなりました。
また田中泯さんの女方の仕草には、目からウロコでした😲。
上映時間は3時間ありますが、長さは全く苦になりませんでした。
歌舞伎はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。映画「国宝」を鑑賞されて歌舞伎に興味もたれた方は、是非とも人生一度は歌舞伎を観て頂きたいです。(私は、昔いたザ・グレート・カブキというプロレスラーは何度も見ましたが…😅)
人間国宝:3代目花井半二郎のドキュメンタリーダイジェスト版
原作未読、歌舞伎も全然わかりません状態で鑑賞しました。
きっと日本アカデミー賞は総なめになるでしょう。
吉沢亮さんの熱演は確かに凄まじいものがあります。
衣装も舞台も音楽も、いずれも素晴らしい仕事で感服しきりです。
ただ、3時間の長丁場を経過した感想が、歌舞伎役者のドキュメンタリーのダイジェスト版を見ているような感じでした。
才能と血を一つの大きなテーマというか因縁として物語が進んでいきますが、血族パワーが発揮されたのは、横浜流星さん演じる俊介(花井半弥)が出奔から出戻ってきた時だけ?
天才との対比が今一つ弱いように思いました。
ここのコントラストを強くすると、悪役にするか極端な凡才として描くしかないので、ある程度は致し方ないのかなとも思いますが…
あと、横浜流星さんは白塗りでも横浜流星感が全然隠れないですね。
天賦の才の象徴として描かれた吉沢亮さん演じる喜久雄(3代目花井半二郎)、悪魔に魂を売り渡したという割には、鬼畜度はとてもマイルド。
芸子:藤駒との間にできた娘(綾乃)だけが割を食った感じで、他にかかわった人物はそこまで不幸になった様子も踏み台にされた様子もありません。
終盤に綾乃と言葉を交わすシーンがあり、彼女も喜久雄の役者としての生き方に納得してしまっているので、一方的に喜久雄の芸の犠牲になったというだけの感じではないですね。
名跡を継ぐ継がないのくだりも、野心を出してくるわけでもなく師匠に従順で流されるままという描かれ方になっています。
原作が上下巻で合計700ページ超の大作なので、端折ったり掘り下げられなかったエピソードもたくさんあるんだと思いますが、血の壁に阻まれる苦悩や焦燥を深堀りするエピソードが足りないように感じられました。
代わりに、森七菜さん演じる彰子との逃避行→どさ周りのエピソード、無くても話つながるなぁ、これいらなくない?と思ってしまった…
俊介のエピソードとの対比でコントラストにしたかったんだと思いますが、結局二人ともで戻りが許されているという所で血統がどうとか関係ないじゃん、になっちゃってますね。
(あと、二人とも滅茶苦茶な不義理をしてる筈なのに、ずいぶんあっさり戻ってこれたな…歌舞伎界ではあるあるなのでしょうか?)
自分が受けた感じとしては、キャラの掘り下げが色々足りないなぁ、でも長いなぁと思いながら鑑賞していました。
人間国宝となった喜久雄(3代目花井半二郎)の、少年期から壮年期までをドキュメンタリータッチで駆け足3時間にまとめました、という感想です。
そりゃ50年を3時間にまとめたらダイジェストっぽくなりますわ…
主役以外だと、
寺島しのぶさんは、露骨に息子(俊介)を贔屓するもっと嫌なお母さんでよかったんじゃないかなーとか
渡辺謙さんの2代目半次郎は喜久雄に入れ込む様子をもっと強く出してもよかったんじゃないかなーとか
嶋田久作さんと三浦貴大さんを、半弥(血)と半次郎(才能)の代理戦争みたいな対立軸にしてもよかったのに…とか
細かいのが色々出てきますが、メインエピソードですら掘り下げ不足に感じたのに、再度エピソードは差し込む隙間が全くありません。
多分、原作のボリュームに対して3時間でも尺が全然足りないということだったんでしょう、と思いました。
傑作かもしれないが好みでは無い
映画としてはめちゃくちゃ素晴らしいしとても面白かった✨役者陣の演技は素晴らしいし、本物の歌舞伎を見た事ない私からしたらすごいなと思ったし、歌舞伎もいつか見てみたいと思わされた。それだけ力のある作品だと思う。彼らの壮絶な人生には言葉も出ない。大勢の人達が魅了され大ヒットするのもうなずける!ただ、好みではない!登場人物たちの複雑な想いや葛藤、苦悩は理解できるのだが、どうしても自分とは違いすぎて感情移入出来なかったのが入り込めなかった原因だと思う。うまく説明できないが、ただ、好みではなかったのだと思う。とはいえ、こんなすごい映画は何年に1度の作品なので絶対映画館で見た方がいいと思う。配信で見るなら見なくてい今である。
この演技、国宝級
圧巻の演技に震えた!
上方の歌舞伎ではないとか、歌舞伎役者としての力量などいろいろ気になる人も多そうだけれど、この映画は喜久雄と俊介を通して吉沢亮と横浜流星という俳優の演技に酔いしれる為の作品!その意味では最高傑作!
175分という上映時間をもってしても原作をけっこう省略しないといけないのは当然で、むしろストーリー全体のバランスよりも喜久雄と俊介、この2人にどこまでも焦点を当てることで、映像だからこそ伝えられる迫力や美しさを表現することに成功している。
バストアップショットを多用し、僅かな表情の機微を映し出すことで引き込まれていく。
全編を通して息を飲むような芝居の連続で、長さを全く感じさせない。原作を忠実に映像化しただけではこうはならなかったはず。
終盤に、喜久雄と俊介がお初と徳兵衛に重なって見えた瞬間が間違いなくこの物語のピークで、スクリーンで観た瞬間に鳥肌が立った。
トータル的に素晴らしい作品
あっという間の3時間
吉沢亮の演技にただただ圧倒されました!目配せ、手先までの仕草、本当に細部まで何か入っているのかと思うくらい美しかったです。田中泯さんの迫力もすごかったです。映画館で見られて良かった。あの映像美はスクリーンでじっくりひたって欲しいです。余韻がしばらく続きました。
映像としての歌舞伎は堪能
映像は本当に美しかった。NHKの伝統芸能中継だと単調で寝てしまいそうになるけど、映画的に表現すると引き込まれました。舞台から見るアングルはそこに立たないと見られない景色で、映画でも見れて嬉しかったです。
吉沢さん&横浜さんは元々身体能力高そうですが、相当練習したのでしょうね。すごいなぁと感動しました。顔立ちも整った二人なので白塗りも綺麗でした。
特に喜久雄がビル屋上で踊るシーンは田中泯さんの舞踏のようで美しくも切なくて自然と涙が出てきました。
でも、返り咲いた喜久雄が「人間国宝」になるまでの過程がわからず(才能や時間の経過だけではなれないと思うので)、ショボンとした気持ちで帰りました。
「国宝」という題名なので、最後に国宝たる舞踏の技を映像を通してでもいいので見せつけられると胸打つような感動が残ったと思うのですが…。
せめて田中泯さんだけでも「これが人間国宝の踊りだ!どうだ!」と鷺娘を通しで踊って欲しかった。すごい踊りであることを客席で観てる2人の表情で想像するのは正直面白くないです。
原作は読んでみたいです。
全2150件中、921~940件目を表示
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