国宝のレビュー・感想・評価
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【映画『国宝』は、やっぱり良かった!見ごたえが有った!】
コロナ禍前までは「映画館で年間120本以上観ていた」私ですが、コロナが治まっても「視力聴力の低下と頻尿」で映画館に全く行かなくなっていましたが、ラジオの色々な番組でこの映画を激賞しているので、やっと昨日(7/23)奥さんと地元のユナイテッド入間で観てきました。
❶その日3回目の上映の12:55からの回で席は9割埋まっていました。字幕版ではなかったのでセリフの1割程がよく聴き取れませんでしたが、それでも175分惹き込まれっぱなしの展開で大満足の映画でした。トイレは1回も行かずに済みました。
❷50年前の若い頃、大人気の若い女形俳優の歌舞伎地方巡業を大道具のバイトとして経験していた私は、歌舞伎の大劇場・中劇場の舞台裏の造りや人の動きが見みられる場面が多かったのも楽しめました。歌舞伎界を題材にした「業界モノ」として観るのも面白いでしょうね。
❸この作品がサブスクで観られるようになるのはかなり先になると思うので日本語字幕付きの上映館を探してもう1回観たい!
一度は見ておく映画です
静かな時間の中にある、心を揺さぶる物語
映画『国宝』を観てきました。
派手な演出はないけど、終わったあとの余韻がすごかった。
観ながら、自然と背筋が伸びるような感覚になりました。
伝統芸能・歌舞伎の世界を通して描かれているのは、
人と人との関係、受け継ぐことの重さ、そして“自分を生きる”ということ。
うまくいかない時期も、悩んで葛藤する姿も、とてもリアルで共感できた。
僕自身も、tailor Oというオーダースーツのブランドをやっていて、
日々「かっこよさとは?美しさとは?」を考えることが多いんですが、
この映画を観て、「本物って、やっぱり覚悟がにじみ出てるんだな」と感じました。
派手じゃないけど、じわっと染みてくる作品です。
静かな気持ちになりたい時、ふと自分を見つめ直したい時におすすめ。
吉沢亮くんの演技にも注目です!
圧倒的な「凄み」と「貫禄」
とにかく圧倒的な「凄み」と「貫禄」に満ち溢れた壮絶な逸品であり、吉沢亮さんに関しては、間違いなく今年の映画賞を総なめするだろうなと想えるほど、渾身かつ絶品の演技でした。
と同時に、相手役に関しては、「もし横浜さんじゃなかったら、ここまで絶妙なバランスはとれなかっただろう」と思えるほど、こちらもまた、安定の味わい深さが滲み出ていました。
とりわけ「曾根崎心中」では、徳兵衛とお初、喜久雄と俊介が絶妙に交差し、「圧巻」の一言に尽きます!
あと、二人の間を交差する高畑充希さんについても、特にこれといった派手な見せ場があるわけではなく、それほど大きな役でもないのに、相変わらず奥深い雰囲気を醸し出していて印象的。
そういえば幼少期の役の男の子。「どこかで見たなぁ」と思ってたら「怪物」の男の子だったんですね。恥ずかしながら、あとでキャストを見返すまで気がつきませんでした
ちなみに、吉沢さんについては「バンパイヤ」との大きな落差が話題ですが、計算だけでは弾き出せない「憑依感」という点では、ある意味共通してといるのかもしれません。
血が受け継ぐのは良いものだけではない
歌舞伎座には長年、年に数回足を運んでいるので、歌舞伎シーンはある意味「別物」として楽しませていただきました。原作は読んでいませんが、素直にストーリーとして、よくできている作品だと思いました。血筋として俊介には歌舞伎界でアドバンテージがあったけれども、糖尿病体質を父親から受け継いでいたという致命的なディスアドバンテージがあった。世の中、短絡的に親ガチャとか、裕福な家系とかを羨む風潮があるけれども、心身の健康な血筋が第一、と思わずにいられなかった。原作も読みたいと思っています。
ストーリーよりも俳優の役者魂にただただ感心させられる作品。
ストーリーはまあ、あらすじにある通りヤクザの息子が歌舞伎の世界に入って才能はあるけどいろいろ苦労していく話。正直ストーリーはそんなに面白くはないです。なんせフィクションなもんで。
ただ、ただただ俳優さんの演技というかこの映画にかける熱量に感嘆させられます。
すごいと。映画のためにここまでやるのかと。この映画のドキュメンタリーを映画で上映してもいいんじゃないかと思うくらい。
吉沢亮、すごいですよね。最近の若手俳優さんの中では演技力は頭三つくらいとびぬけてると思います。
しかも本作のあとが『ババンババンバンバンパイア』ですよ。嬉しいですねえ。
吉沢亮さんには、本作のせいで大物役者扱いされちゃうかもだけど、これからもおバカ作品に出続けてほしいです。
とても充実した175分間だった
歌舞伎はよく知らないが、話題になっていたから興味があり鑑賞。序盤は物語の始まりが少々(どころではないが)物騒でびっくりした。
最初見てるうちは175分間耐えられるかなあと心配になったが、終盤には吉沢亮さんと横浜流星さんらの演技に夢中になっていた。
175分というのはハードルが高いので、リピはないが非常に良い作品だった。
芸に"愛されてしまった"者の生涯
歌舞伎含めた「伝統芸能」は門外漢です。
軽く紹介されてるあらすじと「評判良い」くらいの事前知識で鑑賞しました。
映画ど素人ですが、結論から言うと
評判に違わぬ傑作ヒューマンドラマの一つとして数えても良いでしょう。
「才能と嫉妬」
「『持たざる者』が成り上がった結果失ったもの」
「芸能界という血と欲に塗れた世界の恐ろしさ」
という使い古された要素を高水準で織り交ぜていてとても引き込まれました。
結構言われていますがホアキンフェニックス主演の「ジョーカー」を彷彿とさせる中盤と終盤の間の演技や、
(あとで調べて合点がいったのですが)「ファウスト」を想起させる物語運びもなかなか見応えがありました。
最後の「失って、失って、また失って……最後に彼が得たもの、観たものとは?」という少し破滅的にも見える終わり方や、
決して主人公を「単純な可哀想な人」として終始描かなかった点も個人的にプラスポイントですね。
何より主演のお二人から脇役に至るまで印象に残る役者さんばかりでした。
演技に関しては子役含めて殆ど言う事無しです。
(強いて言えば中盤に出てくる「あの子」とその子が成長した姿の演技は微妙だったかも。「そこだけ説明的」ってのもあるかもしれませんが…)
「今年度暫定ベスト」と呼ぶ方も多いのも納得の一本です。
敬称略で失礼します
吉沢亮と横浜流星、師範の渡辺謙の鬼気迫る演技や歌舞伎世界の厳しさ、辛いけど青春を捧げて役者世界にのめり込んでいく成長過程は見て取れました。
ですが如何せん2人とも下半身が自由過ぎませんか?
人間国宝になって居ますが、関係を持った芸妓と子供を存在しない物のように放置。その他にも女の子利用して歌舞伎世界を去る。
ライバルの半次郎(横浜流星)は菊ちゃん(吉沢亮)の彼女横取りして駆け落ち。歌舞伎世界から逃げ出したくせに父が死んだら子供連れて何食わぬ顔で出戻り。
歌舞伎役者2人と幼なじみの女の子の三角関係を描いている気もしますが、彼ら全員自分勝手な人間という印象を受けました。
悪魔と取引をしたと言っていましたが、バチが当たったと個人的には思っています。
みなさん吉沢亮の顔の良さで誤魔化されていませんか?
最後の台詞「綺麗やなぁ」で全て良かったことにして締めくくろうとしていますが、その景色にたどり着くまで人としてやっていることは最低です。「こんな人でも人間国宝になれてしまうんだ」というガッカリ感。劇場で泣いている人が居ましたが共感出来ませんでした。
同じことをされたら許せますか?
高評価レビューが多く期待していた私は正直期待はずれでした。
歌舞伎知識があればもっと楽しめたのでしょうか?
タイトルなし(ネタバレ)
簡潔に言うと、ヤクザものの息子が歌舞伎役者を目指す物語。
映画から緊張感や迫力、凄みをビシビシと感じて動けなかった。ストーリーに引き込まれるというよりは、俳優陣の鬼気迫る演技に圧倒されて身動きが取れなかったというのが正しい。
3時間途切れることのない集中力が必要になる物語だが、展開が早くスピード感があるので3時間があっという間だった。緩急ある構成力が素晴らしい。
吉沢亮は、「どこまでも稽古を積んでも足りないと感じてしまう」と語っていたが、その気持ちはスクリーンの喜久雄からも感じ取れるのだった。型は違えど、きっとこの2人も演じることに取り憑かれた人たちなんだろう。
ただ、3時間に詰め込みすぎではないかと思うところもある。一つ一つの出来事が起きてから完結するまで短すぎるから人物の心情が描ききれていない気もする。前編後編に分けても良かったのではないか。
歌舞伎役者の人生を間近で垣間見る。
絹ずれの音が聞こえるほど間近に迫る映像で、歌舞伎役者を見つめ、舞台で舞う美しい姿を眺め、生き様を見せつけられました。
一度目は、映像に魅了され、筋書きに圧倒され、怒涛の人生が晩年を迎える頃には、もう終わってしまう寂しい感情が湧きました。
観終わってからも、浅い知識の中から思い浮かぶ歌舞伎役者さんのこと、歌舞伎の決まりごとなどや、演じた役者さん達のことで、暫く抜け出せない感覚でした。
一緒に映画鑑賞した友達と話が尽きないまま、シネマ歌舞伎を鑑賞する約束をして、観終わったら再度「国宝」を観たいとなり梯子しました。
二度目は、話の展開は記憶にあるので、任侠の世界から歌舞伎の世界へ、少年から大人へと成長する姿が、本当に美しくて見惚れました。
少年時代の二人、喜久雄(黒川想矢)、俊介(越山敬達)、瑞々しく輝いていた。
大人になり、花井東一郎・きくちゃん(吉沢亮)、花井半弥・俊ぼん(横浜流星)、それぞれに美しかった。
吉沢亮さんの左右対称に整った顔が本当に美しく、端正な顔立ちに改めて驚きました。
キレて怒るところ、好きでした。
横浜流星さんが共に居たからこそ、素晴らしい映画になり、全て役者さん達が皆さん欠く事が出来ない重要な配役だったと、原作が凄いのだと、未読ですが感じました。
原作は、映画と少し違うようで、興味を引かれました。
美術・衣装は目が離せないほど美しく作り込まれていて感動。
時代を感じる小物から背景や舞台、エキストラさんの衣装まで、凄かった。
この映画を撮ろうと決め完成させた全ての方々に感謝です。
歌舞伎に興味が増し、多くの美しい作品を観たいと思いました。
映画の魅力を改めて感じ、沢山の作品を出来る限り観たいと思い直す、素晴らしい映画でした。
2025/6/28 映画館ミッドランドシネマ2
2025/7/6 映画館MOVIX三好
とんでもない作品でした
かなりよかった…!!
覚えてるところ書きなぐり
序盤の殴り込み(?)からの父が命を断つシーン。
2人が仲良く切磋琢磨する場面。
歌舞伎というメジャーではないものを、一緒に同じ熱量で同じように頑張れる相手がいるって良いモチベーションになる。お互い普通に楽しかったと思う。
この頃がもしかしたらお互い幸せだったのかもね。
高畑充希は吉沢亮と自分は釣り合わない、自分が足かせになる、とかそういうこと?
横浜流星と高畑充希は、吉沢亮という人間に対しての劣等感?的なところで意気投合してしまったのかなと。
ドサ周りで女と間違われてオカマと罵られボロボロになりつつも踊る屋上のシーンはきつかったなあ。
これだけのことがあっても自分には踊るしかない。
横浜流星の足が糖尿病で侵されてるとわかるシーンね。
これが2人で立つ最後の舞台かもしれない。とか考えながらやってたのかな。
吉沢亮も横浜流星もどちらもすごい歌舞伎でした。
特に横浜流星は顔だけと思っていた時期もありますが本当すまん。とんでもない役者ですわ。
才能か、血筋か。
才能ある者は血筋で悩み、血筋の者は才能で悩み。
けどどちらかというと血筋で選んだほうが安牌やん。
才能だけでどうにかなるような世界じゃないイメージやん歌舞伎って。
才能で選んだ方が、どちらも苦しむことわかりそうなのに。
挙げ句の果て、今際の際に呼ぶ名は実の息子で。
吉沢亮可哀想すぎますやん…。
歌舞伎初見にも分かりやすい演目で、この演目なら歌舞伎見てみたいと思うくらいおもしろかった。
話は重ためで心にグサグサくる。
しかし全体的に綺麗に目に映った。
色彩のせいなのか、シーンの一コマ一コマが綺麗に思えた。
コントラスト?パキッとしてる?感じ。
父が雪の中倒れるシーンや、吉沢亮が屋上で踊るシーンが特に印象的。
かなりおもしろかった。
邦画の歴史に名が残ってほしい作品でした。
25.6.13 映画館
歌舞伎にささげたヤクザの一人息子の激動の人生。
SNSで評価がやばいと言って本当なのか気になって観に行きました。
中でも色彩感あふれる歌舞伎映画は初めてで凄かったです!
任侠一家の一人息子(吉沢亮)が抗争で父を亡くした後、歌舞伎一家に入りライバル(横浜流星)との友情、決別後のスキャンダルからライバルとの再会、そして最年少の人間国宝認定までの激動がヤバかったです。特にスキャンダル発覚後の自堕落な人生の中で舞が狂気すぎて衝撃を感じました。
追記:7月22日にイオンシネマ守谷で2回目の鑑賞してきましたが、こんなにも極上あふれる歌舞伎映画は二度と作れないかもしれません。
海外でも凄く評判が良いと言われているので今年度の米アカデミー賞の国際長編映画賞ノミネートそして日本の映画賞独占に興収100億円は絶対行ってほしいです!
劇中劇に泣かされた。大変な稽古と撮影をよくぞ乗り越えてくれた。
全2352件中、921~940件目を表示
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