国宝のレビュー・感想・評価
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面白い映画だが、筋立ては平凡。
とにかく役者が見事!出演した役者全員が役に成りきっていて面白かった。特に主演の吉沢亮、ライバル役の横浜流星は顔の表情も演技も抜群!両人の演技を見るだけでも、この映画を見に来る価値があると思う。しかもこの両人の演技をより良く見せようとしている演出、カメラワークも良いと思う。ただ、よくあるストーリーで、それだけを見れば平凡な映画。そんな映画を吉沢亮と横浜流星が面白い映画にしている。何処に感動するかは人それぞれだが、私はこの両人の表情だけで感動した。
や、もう一回映画館で観たいな…で、2回目の発見!
っていう3時間が夢のように一瞬でした。
吉沢亮と横浜流星の気合いが
漲ってました!
2回目なら歌舞伎のシーンもゆったり
観賞出来るかも。
三浦貴大とか永瀬正敏とか脇役もすごく
絶妙に刺さってくるし。
なんなんだろう、このエネルギーの塊は。
そしてコロナ禍以降行ってなかった歌舞伎を、
観に行こうかな、久しぶりに、なんて気持ちが
芽生えてます。
国宝。だね、この映画は。
そして、昨日、、2回目を新宿の歌舞伎町タワーで
観てきました。3時間の長丁場には
ぴったりのプレミアムシートが最高でした!
2回目に気づいた大沢健さんとか、衣装のきらびやかさとか、
色々またディテールまで観えてきて
一興でした!
3回目は、、アメリカでアカデミー賞取ったあとに
しようかな^_^
吉沢亮の歌舞伎に魅せられました!
話題作となっている本作、ようやく鑑賞することができました。
3時間ありますが、歌舞伎の世界に引きずりこまれました。
吉沢亮、横浜流星、改めてすごい役者だと思いました。
特に喜久雄演じる吉沢亮のもはや完全に歌舞伎役者だと思わせる全身全霊を賭けた名演技は特筆ものです。
今まで観たことなかったですが、日本の伝統芸能である歌舞伎の演目もたっぷり見ることができ、映画ならではの舞台裏やカメラワークによる映像表現、その美しさに圧倒されました。
極道の息子として生まれながら、厳しい伝統芸能の世界に血筋もなく飛びこむ羽目になった喜久雄の苦労が描かれる一方、生まれながらにして歌舞伎の世界に生きることを宿命づけられた生涯のライバル俊介(横浜流星)の挫折や生きざまもしっかり描かれ、ドラマとしても非常に見応えがありました。
その道を極めることがいかに大変であるか、全てを犠牲にし悪魔に魂を売ったものにしか成し得ないと思わせる説得力がこの映画にはありました。
一見の価値ありです!
芸能の世界は
「上達」を観客に腹落ちさせる表現にうたれた
見終わったあとに残っていた喉に魚の小骨がひっかかっているような違和感は、劇中で、渡辺謙さん演じる花井半二郎の役が、『曽根崎心中』のお初なのですだったこと。
謙さんが、お初を?
が、『国宝』原作上巻を読んで納得。
花井半二郎は『河庄』の治兵衛や、『廓文章』の伊左衛門のような、つっころばしと呼ばれる商家の若旦那を当たり役としている役者だそう。
坂田藤十郎さんはじめ、つっころばしの役者が、お初や夕霧のような女形を演じることは少なくない。
つまり、その芸の系譜にある人物としての花井半二郎なら、お初を演じても違和感はない。
この「見えない補助線」をひくことで、映画の中での配役に対する納得感がぐっと深まった。
舞台の仕組み、演目の背景、役者の流儀、そして歌舞伎という文化の重層性。どこをとっても濃密で、一度観ただけでは処理しきれないほど。
だからこそ、もう一度観たいと思った。
圧倒的一番星
世界に誇れる日本らしい傑作
これ!といった感じ。日本オンリーのエンターテイメント作品。歌舞伎という芸能部分はもちろん、任侠の世界も絡むそのドラマは日本でしか作れないテーマ性があり、これだけのクオリティの作品ができたことは誇りにすら感じられます。
そのクオリティを支えているのは、やはり舞台でのパフォーマンス。素人目に見てもなのか、素人だからそう見えるのか分かりませんが、歌舞伎舞踊シーンでは、本当に魂を賭けているかのように感じられる圧倒的な迫力で、危機迫るものから、美しさが際立つものまで、子役の皆さんを含め、歌舞伎役者でないことがむしろ信じられないような素晴らしさでした。実際、本来の歌舞伎役者さんからも好評のようです。
映画公開から原作も注目を浴びているようです。吉田修一さん、最近は初期のスタイルとはだいぶ違いますよね。監督の李相実監督も、初期の『フラガール』のようなイメージはありません。このおふたりのタッグでは3作目となる本作ですが、お互いを高めあった結果、辿り着いた傑作だと思います。
【凄いものを見た】
人間のクズに感動するなんて
迷ったけど観て良かった!
これは、ただの歌舞伎映画じゃない。血と芸に生きる魂の物語。
単なる「歌舞伎映画」ではなく、その背後にある血の継承や芸に捧げる狂気と孤独を描き出した、奥行きのある人間ドラマだった。
吉沢亮と横浜流星の歌舞伎役者を演じた二人の演技は、しなやかで鋭く、強烈な存在感を放ち、美しい所作のひとつひとつに、魂の叫びが宿っていた。
一方で、物語の構成にはやや詰め込みすぎな印象もあり、感情が追いつかない瞬間もあったが、無駄を感じるシーンはほとんどなく、物語は濃密に進んでいく。
観終えた後の劇場に漂う静けさと余韻に、「この世界からすぐには戻れない」という感覚が残る。
これは間違いなく、人間の激情と静寂を同時に味わえる、稀有な映画体験だった。
• 世界へ入り込む度:★★★★★
• 感情ゆさぶられ度:★★★★☆
• エネルギー消費度:★★★★★
• 配信でも観ます度:★★★★★
• 人にすすめたい度:★★★★★
【制作エピソード】
印象的な吉沢亮が演じる喜久雄が屋上で舞うシーンは、実はほぼアドリブである。当初は夜の照明下で撮影する予定であったが、急きょ夕暮れ時の30分間に変更された。監督は40人のスタッフの前でリハーサルを行わせ、森七菜との即興芝居の中で、吉沢が予定にないセリフを発し、感情のままに舞った姿に対し、監督も「見事だった」と絶賛している。
美しく、恐ろしい映画
歌舞伎には詳しく無かったのですが、表舞台に立つ人たちの計り知れない努力や葛藤、執着が描かれていてすごく興味を惹かれました。
主演の吉沢亮さんの表情、仕草、声などがとても演技とは思えないほどで、吉沢亮さんでないと出来ない役だったのではないかと思わされました。吉沢亮の演技を観ているという感覚がなく、本当に一人の人間の人生を観ているようで、馴染みのない歌舞伎という世界の出来事もリアルに感じられました。
田中泯さんは、要所要所で人間国宝という圧倒的な存在を見せつけ、底知れない不気味さと女形の妖艶さが印象的でした。
黒川想矢くんは、後から調べて15歳と知って驚きました。15歳でどうしてこんなに色気のある演技ができるのか…怪物の時もそうでしたが、本当に惹き込まれる不思議な魅力のある演技でした。
3時間という長い時間でしたが、実力者の俳優陣が集まっていたからこそ、気持ちが途切れること無く成立した映画のように感じました。
最後のエンドロールの井口さんの歌声まで素晴らしく、終わった後に思わず拍手をしなくていいのかと思ってしまったほど、圧倒的な作品でした。
観る者を惹き込む圧倒的完成度:奇跡の作品
「素晴らしい作品だと噂に聞くけど、歌舞伎にまったく興味ないし、知らないしな…しかも3時間もあるし。」
自分もずっとそう思って敬遠していた。
もし同じような気持ちで観ることをためらっている人がいれば、その気持ちを乗り越えてぜひ観てほしい。
3時間という凝縮された時間の中で、壮絶な男の人生を擬似体験できる。
何も知らない自分の歌舞伎のイメージだと、おごそかで緊張感のある雰囲気、姿勢を正して静かに観る…みたいなものだと思っていて、映画自体の雰囲気もそういうテイストかなと思っていた。
だが、冒頭のシーンでそのイメージは崩された。
「え?いきなりそういう展開!?」
思わず身を乗り出さずにはいられなかったが、思い返せばそのシーンを境に物語に引き込まれていったのだと思う。
先ほど「擬似体験」できると言ったが、この作品、気づけばまるで文字通り自分がその場に居合わせているような感覚に陥るのだ。
BGMが流れ始めて、「あ、今自分は映画を観ているんだった」と我に返るシーンが多々あった。
そのくらい物語の中に引き込まれる、いや惹き込まれる、か。まるでスクリーンの向こう側の世界に行っていたかのように。(この不思議な感覚は「没入感」みたいな言葉では表しきれない)
ここまで惹き込まれる作品となっているのは、シナリオや出演者の演技、音楽、美術など、作品におけるすべてにおいて高い完成度を誇っているからに他ならない。
演技と言えば、主演の吉沢亮、横浜流星が役作りを完成しているのは言うまでもないが、人間国宝を演じる田中泯の演技には圧倒された。
これは歌舞伎を演じているシーンの話だけではない。
何でもない普通の会話のシーンがとてつもなく重みを持っているのだ。
その沈黙や間合いに、言葉以上のものが伝わってくる。まさに人間国宝。
観ている自分は唾を呑むことすらできなかった。
そして国宝のタイトルバックに合わせて流れてくるテーマ曲にも鳥肌が立った。
またシンメトリーな引きの映像が挟まる箇所も、まるで美しいスチール写真を見ているかのようだった。
登場人物それぞれの気持ちの揺れる様が、痛いほど伝わってきた。
これ以上はもうやめておこう。
本作を観終えた今、「歌舞伎を観に行こう」とまでは思わないものの、「歌舞伎についてもっと知りたい」という好奇心が自然と湧いてきた。歌舞伎に詳しい人はもちろん、まったく知らない人でも物語に引き込まれ、十分に楽しめるのは間違いない。むしろ、知らないからこそ新たな世界への扉が開かれる感覚を味わえるかもしれない。
圧倒的な完成度と深い余韻を残す、まさに“国宝”の名にふさわしい、奇跡の作品と呼ぶべき傑作。
舞台を観ているような臨場感
非常に豪華な作品でした。任侠の家系に生まれ、歌舞伎役者の芸養子となった男の挫折と栄光の物語。赤い衣装から白い衣装への早変わりのシーンは息を呑むほど。ただあまりにかけ離れた歌舞伎役者の世界は一般人には入り込むことができず、物語を追うだけになってしまったのは残念でした。これは自分の問題ですが。親の趣味で踊っていた少年が養子として受け入れられるのが少し疑問でした。喜久雄は元々芸道に興味があったと言うことでしょうか。
横浜流星や寺島しのぶの葛藤は手に取るように伝わって来ました。特筆すべきは田中泯さんでしょうか。ご本人もこの年齢で女形を演じるとはと仰ってましたが、さすがの所作でしたね。
捨て駒にされた森七菜が気の毒でしたが、とにもかくにもこれだけの役を若い役者2人がよくこなしたと思います。やはり俳優とはすごい仕事だと思いました。薄い感想で申し訳ないです。
うーん。
素晴らしい
ハンパない虚無感
映画ではない、一人の人間国宝の生き様を観た
良かった、というか、映画というカテゴライズで「良かった」と安直に言いたくない素晴らしさ。一人の男、人間国宝になる男の生涯を知った3時間だった。呼吸を忘れるほど集中した後、酸欠で頭痛が止まらないなか、気づけば施設内の書店で原作を買っていた。顔が綺麗すぎて怖いという理由で苦手だった吉沢亮のファンになった。
父の仇取りだの血縁だの、吉沢亮が持つ「み(恨み辛み妬み)の感情」はとてつもなく大きいもの。自分が魅せられた歌舞伎、かつ、自分にはこれしかないと信じ込んだ歌舞伎を駆使して、感情を晴らすように私には見えたな。
吉沢亮と横浜流星が若き頃、比較みたいに描かれていたのも印象的。血筋を引いているがゆえにお高くとまる、若き日の酒に女に現を抜かす横浜流星とは異なり、ひたすらスレずに芸に励んでは認められる吉沢亮。ただ、中盤、血筋やスキャンダルに翻弄されて迷走する黒いシーンがあるからこそ最後の人間国宝まで辿り着くんだろうな。
個人的には、黒いシーンの最中に酔っ払って狂ったように踊るシーンと、最後のインタビューが好き。単純に順風満帆だったわけではもちろんないし、何なら犠牲になった存在を慮って(?)の、最後圧巻の演技だったんじゃないのかな〜と。確かにいろんな女を犠牲にしたよな(笑)
演技については、最後の演技もだけど、横浜流星との演技が好きだな〜。命懸けの演技に対し、自分にはできないとつぶやく男性(名前わからん)、確かに、あの人にはわからないだろうな。そして、あの人みたいに何かに全力で取り組んだことない人、人生で失敗経験などがない人にはこの映画って刺さらない気がするなとも思ったり。
ぐちゃぐちゃになったけど、とにかく良かった!ところどころ抜けてる?ところあったから、原作読んで補おうと思う。あの長編を3時間にまとめるんだからそうなるだろうし。
公開一か月 平日昼間 満席
全2351件中、841~860件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。










