「糖尿病こわい」国宝 未夕さんの映画レビュー(感想・評価)
糖尿病こわい
クリックして本文を読む
梨園の外、ヤクザの子として生まれた少年が芸の技術以外の全てを失いながら藻掻き苦しみ人間国宝にまで上りつめる話。
役者の見事な演技でカバーされているものの、喜久雄の人生の概要がスライドショーで見せられているような淡泊さを感じ、主人公の怒りや悔しさ以外の感情移入は難しかった。3時間あっても描ききれない密度の原作がそれだけ偉大なんだろう。その代わりにお金と尺を使った歌舞伎のシーンはどれも見応えがある。映画館のスクリーンで観てこその感動があるという点で最高の映画。
趣味のスランプに苦しんでいる時に見たので、人生の全てをなげうって向き合わなければ技術や評価は得られないという世界のシビアさが骨身に染みた。
糖尿病を恐れてペットボトルのジュースが飲めなくなり出費が減った。健康啓発映画としても優秀。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
