「美しい世界を追い求めて。」国宝 Buttonさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい世界を追い求めて。
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昔の任侠映画のような冒頭からの映像美は圧巻です。それだけでも観る価値はあると思います。
喜久雄(吉沢亮)と重篤な病の俊介(横浜流星)の二人が演じる終盤の歌舞伎のシーンには圧倒されて自然と涙が溢れました。そんな俊介の姿を見て「あんな風には生きられねえや、救急車呼んでおけ」と竹野(三浦貴大)の度々の言葉に、観客は現実に引き戻されてしまいますが、喜久雄と俊介は生まれと立場の違いこそあれ、お互いに切磋琢磨して芸術を極めようとしたのです。
最後に歌舞伎の境地に達したのは、喜久雄の方でしたが、芸術に携わる者が行き着いた世界が喜久雄の最後の言葉に込められています。
昔、任侠の息子であった人で、父の仇を討とうとした人が、極めれば人間国宝にも成れる世の中だと信じたいですね。
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