「よかったが、好きな部類ではない。」国宝 映画好きさんさんの映画レビュー(感想・評価)
よかったが、好きな部類ではない。
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カンヌのニュースを見たときから気になっていたので沢山人がいたがなんとか公開初日に見に行った。見終わった後味としての個人的な感想はタイトル通り。ストーリーはあまりささらなかった。
しかし何が凄いって、退屈なく観ることができたこと。面白くなかったわけではなく、好きなストーリーではないという感想なので、演出、場面展開、役者の演技はかなりよかったことが、3以上の評価に繋がった。フラガールの監督さん、ドラマ最愛の脚本家さんなのでさすがと思った。
ストーリーが好きな部類じゃないのは、
主人公に感情移入できないところ。周りには共感できて泣いた。
狂っていて時遅しとはいえ、家族や大事な存在をを捨ててまで何かに没頭したことはないし、その点において共感できるところがない。ささらない。
最初は自分で選んだ環境ではなかったかもしれない。まあ才能はあったからね。あり過ぎたのだろうね。
でも、選択はできたはずで、主人公はある意味恵まれていた。
そんな中、狂ったのも狂わせたのも自分だから、自分の世界でもがく様子を見せられても、周りが可哀想にしか思えなかった。
まあ仕方のない選択と捉えてもいいんだし、この狂い方やこの表現こそが映画の言いたいところなのだろうな。芸事を極めた結末。選んで捧げることの生き方の表現、人生。愛。継承。すごく考えさせられる。ストーリーがささらなかったが、演出その他もろもろの構成が素晴らしかったので3.5。
一つレビューで気になるのが、説明があまりないとかいう感想。考えてよって思う。考えることをやめた人の感想なんだよな。
言葉の少ない映画なんて山ほどあるよ。国宝はまだわかりやすかった方。
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