「前半の良さが最後まで引っ張ってくれた」国宝 カズオさんの映画レビュー(感想・評価)
前半の良さが最後まで引っ張ってくれた
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全然俳優さんの名前とか知らないからずっと子役で成長物語かと思って見に行ってた。 オーブニングのカチコミというのかなのセットも良かった。 子役がまた良い。 彼らが一生懸命歌舞伎の練習をして型を身につけようとしているから色々説得力がでてくる。 国宝の歌舞伎俳優の演技を観て感動したりするのも練習の賜物だしなぁとか。 肉体の酷使とか見てると演技と言っても歌舞伎は西洋でいうところのバレエに似てるのだなと思った。 主人公が歌舞伎一家の跡継ぎに選ばれるまでは本当に面白かった。その後ちょっと中だるみしたように思ったりもしたしラストは何となくこうなるなぁという展開だった気がする。何処か中国映画の覇王別姫を思わせる。観てない人は見て欲しい。良い映画。製作側としては歌舞伎も世襲ではなく実力でしょ、
が裏のテーマかなと思った。露骨に言ったら歌舞伎界も協力してもらえないけどまあよくある話なんでしょうねで進めたのかな、と思った。 憧れの国宝の俳優さんも最後老人ホームにいるところを見るとあの人も実力でトップまでいったけど天涯孤独の人だったんだ、何処かの家の人じゃなかったんだなと合点がいった。 主人公のライバルの跡継ぎになる筈の人が贅沢三昧で糖尿病で足を失うという所に因果応報とか家柄より実力という裏テーマを感じた。 親が息子でなく主人公を選ぶ所にもう少し葛藤があってもとか思ったが難しいかな。原作読まないとね。 江戸時代の頃は家は法人みたいなもので優秀な人間を養子に入れて後を継がせるなんて当たり前だったようだけど歌舞伎はどうだったんだろう。血の繋がりを意識しはじめるのは明治以後だそうだけどね。
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