劇場公開日 2025年6月6日

「日本の映画界に価値ある作品」国宝 コバヤシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 日本の映画界に価値ある作品

2025年8月12日
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鑑賞方法:映画館

知的

基本的に、「有名な俳優が出演」「パニックや事件が起きて誰かが救う」「何万人が涙した」というような、宣伝度120%の映画には全く興味がないのだが、久しぶりに「普通の映画館」に見に行った映画がこれ。
まぁ、いろいろあるのだが、日本のくだらない映画ばかりとってる業界には、一つのメルクマールとなるのではないかと思い高評価する。

確かによく役者は演技したと思う。
それよりも僕が感心したのは、劇中劇の使い方というか、歌舞伎の使い方。たくさん見せてくれたのも良かったし、それが微妙に、巧みに、本筋に絡むのはなかなか上手な脚本だった。
監督の撮り方も悪くなかった。

引っかかったのは、チンピラの描き方が薄っぺらいこと。セリフがありきたり。こういう映画のチンピラ見てるとお前が、人をそんなに簡単に殴るかね?
また、主人公が、生まれは確かにヤクザだが、殴られて育った訳でもあるまいに、やたらケンカっぱやいこと。小説読んでないからわからないが、そんなに粗雑に育てられたわけではないだろう。女形やってもどやされないくらいなんだから。(当時のヤクザは興業者と付き合いはあったにせよ)
というわけで、人間の描き方が少し中途半端だったように思う。暴力って、自然発生しないだろう。

とはいうものの、長丁場の映画を見せる脚本と演出は良かった。
役者はまぁまぁ。主人公の子役時代上手かったな。
最近のイオンシネマ観ていると120分越え映画が多い。
今後もきちんとした映画が増えることを望む。

コバヤシ
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