「とても美しかった。」国宝 あかりさんの映画レビュー(感想・評価)
とても美しかった。
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でも、光には影がある
3時間もの大作とはいえ、原作小説を読めば書かれていない部分がわかるのかもしれない。
主人公に共感するのではなく、客観的に観ている映画だったように思った。
歌舞伎を踊り始めた理由は好きだったからなのかもしれないけど、人に振り回される人生だなと感じた。
自分で選んだのは背中の入墨と復讐だろうか。
ひかりモン相手にチャカを出すな卑怯者。
筋を通しましょう。
で、そこから、始まる人生。
ただ、楽しいだけ、稽古をして上達をしていくのが楽しい年齢から、実力だけをつければ良いと言う話ではなくなってくる、自分ではどうにもならない血筋。
周りが反対しても、世襲された芸名。
世襲制でしか支援者が許さない世界で、後ろ盾がなくなったことで追われる人生。ドサ回り。
そこでの経験も芸の肥やしになっているのか。
そして、時代背景の書き方が見事だった。
昭和から現代の世論
2号でも3号でも良いと言われてそのようにしていたけど、これもまた時代。子供が可哀想なのに。
その辺の道徳心も歪んでいた時代の書き方もお見事。
若さ故に、苦労する事も厭わず恋愛に生きようとしているのもまた時代。
この逃避行の間、彰子の顔も全く見てないし全然表情も出さなかったし、何も語らなかったのが印象的だった。
歌舞伎を見たのは一度だけ。
女形の所作の美しさに惚れ惚れした。
今回の役を演じるにあたって相当な努力をされたんだろうなと感じた。
子役もお見事。
歌舞伎に詳しくなくても、知っている演目だったのも世界に入り込みやすかったのが良かった。
思っていた以上に歌舞伎は周りにあるもんですね。
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