「魂が震えた」国宝 はさんの映画レビュー(感想・評価)
魂が震えた
魂が震えた。こんな映画はあとにも先にもないと思う。映画を見たと言うよりほんとにひとつの芸術を見たような作品を見たような、誰かの人生をまるごと覗いてしまったような。そんな感覚だった。近年稀に見る余韻のえげつない映画だった。終始惹き込まれて飲み込まれて胸が苦しくなって、震えて。こんな人生生きられないなと軽く落ち込んだり、自分がちっぽけに思えたりもした。それくらい今の自分に大きな影響を与える映画だった。3時間と聞いて身構えていたが一瞬だった。本当に美して儚くて激しくてしなやかで、でも狂気的で。何かを極めるというのは犠牲なくして成り立たないのだなと。
吉沢亮さんと横浜流星さんの演技力には圧巻でした。感動したり泣ける映画というわけじゃないのだけれど、気づいたら涙が溢れてた。本当に溢れてたこぼれてたというのが正しい表現。誰かの一生懸命さに胸を打たれる作品。もう一度見に行きたい作品です。本当に、映画館で見れてよかった。
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