劇場公開日 2025年6月6日

「歌舞伎世界を垣間見る」国宝 eagihadoさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 歌舞伎世界を垣間見る

2025年7月26日
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鑑賞方法:映画館

斬新

歌舞伎の世界を描いた小説が原作で任侠の家庭で生まれ歌舞伎役者の養子となり、兄弟との確執を描いた作品。
主役の吉沢氏などの女型の演技が光り脇を固める養父の渡辺氏の安定感は素晴らしい。歌舞伎の世界を描写する珍しい作品で、監督の意気込みが伝わります。日本人であるのに殆どの人が歌舞伎をしらないが私もその一人です。映画では稽古など日本の伝統を視聴できるので目新しさもあり興味深い。歌舞伎役者の養子として育ち歌舞伎役者と成長していくのだが、歌舞伎役者である養父の跡取りを養子にしたことで兄弟の確執が生まれる。人間関係のもつれが主人公の人生を翻弄することになるが、歌舞伎役者で生きることの苦悩や悲哀が描かれています。舞台で歌舞伎公演をする男優は女型をしているが、かなりの稽古を積んで撮影をしたのではないか。女型を演じている伝統を映画で初見したが、男性が化粧して着物で踊る姿は見入ってしまう。女性の仕草をし女性と見間違えるほどの
演技で、歌舞伎の奥深さを感じました。女型は女性が踊ることを禁止したようで、男性を女性に似せて演舞させたのが始まりだそうです。
映画を通じ日本の伝統を知る機会にもなり、口コミで評判が高いのも頷けます。舞台で踊るシーンは見所なので時間を割いて描写しています。監督の歌舞伎への愛着が伝わる作品でした。

eagihado
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