「役者と言うのはやっぱり凄い」国宝 たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)
役者と言うのはやっぱり凄い
本当の役者に成りたい。
そう言った俊介の言葉が全てを表しているように思うのです。
芸が血を凌駕する。
伝統ある世界だからこそ、その道で生きて行くためには本物の芸を極めなければならない。
二代目が後継に喜久雄を選んだのも本当の芸の世界で生きて来た本物を知る人だからこその決断だったのではないでしょうか。
もちろん自分の息子が可愛く無い訳もなく、そのことは心の奥底に閉じ込めたのでしょう。
病に倒れた時に心の奥底に眠っていた物が顔を出したのも当然の事。
喜久雄には切ない事ではあったでしょうが、それでも血の継承と言うものがこの伝統を支えて来たのも真実。
血の後ろ盾の無い物はやはり本物の芸を身に着けるのみなのです。
当然のように三代目としての舞台は順風満帆になど進む訳も無く試練のドサ回り。
しかし今こそ本物の芸を身に纏い、自身の生い立ちや背中の彫り物などの事をとやかく言わせ無い圧倒的な芸を見せつける時なのです。
そして栄光を掴む者がいれば、その影で泣く者もいる。様々な人間模様が垣間見えるのも悪魔との約束事なのでしょう。
歌舞伎について評価出来るような知識は何もありませんが、吉沢亮くん、横浜流星くん両名の鮮やかな舞は圧巻でした。相当の練習量だったであろうと容易に想像がつきます。
特にラストの吉沢亮くんの舞は、正に変幻自在。艶やかで妖艶で見る物を魅力する舞であったと思います。
渡辺謙さん、寺島しのぶさんの貫禄の演技はやはりさすがの一言。高畑充希、森七菜、見上愛も作品の中に溶け込んで見事。三浦貴大さんも実に印象的な役柄でした。そして何と言っても田中泯さんの圧倒的存在感が際立ちました。
本物の役者とは何か。芸とは何か。
それに立ち向かう人間の覚悟と生き様を描いて鮮烈でした。
いい映画を見ました
おはようございます。
コメントありがとうございます。
映画が面白いから誰かと共感したくて書いてる感じです。
新しい映画の楽しみ方を知って、嬉しいです。
今後もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
こんにちは!たつのこさん!
いつも共感、ありがとうございます。フォローいただいた時にすぐにに何か返信すれば良かったのですが、「トップガンマーベリック」が面白すぎて勢いでレビューを書いた為にコメントの書き方などもわからずそのままになってしまいました。
その後、コメントをいただいた方にポツポツ返信をしていましたが皆様の情報量、知識に圧倒され、さらにコメントも控えめになっていましたが少し慣れてきましたので、フォローしてくださった方々でまだ一度もコメントを返していない方に書いています。
いつも私のコメントを読んで共感をくださりありがとうございます。
--ここまで皆様同文です。--
たくさんの映画のレビュー、凄いですね。
私はまだたった二桁ですが、ワクワクした時の気持ちを素直に書いていきたいと思います。
今後も参考にさせていただきます。
共感ありがとうございます。
ちょっとひねた感想を言いたい気分です。本当の歌舞伎役者を何故出さないとか、本物にはほど遠いとかのレビューが散見されますが、ソレこそ“芸”の幅を縮めてるんじゃないでしょうかねぇ。殺人経験が無きゃ人殺しを演じられん訳あるまいに。
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