「歌舞伎を間近で観たくなる」国宝 kogeruさんの映画レビュー(感想・評価)
歌舞伎を間近で観たくなる
近年の邦画あんまり観てないのですが(予告で大体分かっちゃうのが多い&母国語なのに聞き取れないことが多くて)、これは予告編から観たくなりました。
感情的に叫んだりわざとらしい演技やBGMがなかったのがとても良き。
基本音楽も歌舞伎の伴奏だけ、クライマックスは静かに燃え上がるような、映像(これまた撮り方が美しい。)にマッチしていて素晴らしかったです。
代役に抜擢されて「俊介の血が欲しい」と震えるシーンが一番引き込まれた。
その血がまさか父子の役者人生を早くに終わらせることになる因果もすごい。
子役の役者二人もすごく良かったし、時代時代の服装の変化も楽しかったな。
映画の後、近くの駅ビルのトイレに並んでたら、殆どの人が国宝を見た人たちで、個々の感想が聞こえてきて面白かったんだけど、春江は途中から俊介に惹かれていて、喜久雄のことは推し活にシフトチェンジしたのよー、って聞こえてきて(ほう、そうかー)と思いました。確かに俊介の妻になることで特等席で喜久雄を応援できてたな…(原作読んでないので見当違いだったらスミマセン)
歌舞伎は昔、日本を訪れたアメリカ人を連れて末席で観ただけですが、舞台というより、お客さんの合いの手とか黒子の動きとか全体を楽しんだ感じでした。
映画では舞台からの視点はもとより、舞台近くの客席からのカメラワークが迫力があって、これはこんな近い席で見たら絶対印象変わるなぁ!今度観る時はケチらないで良い席で観たいな!
追記:友人おすすめの「僕が住んでる、ふたつの世界」観ました。吉沢亮くん、改めてめちゃ良いですね!
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